原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

BOOK☆WALKER閲覧端末としてのBOOX Poke4 Lite

 前から活字を読むための電子ペーパー端末がほしいなと思っていました。

 マンガについては見開きでも楽々読めるiPad Proがベストですが、活字についてはややオーバースペック。また、私の最近の活字の読み方は「1冊を数ページずつ何週間かかけて読む」とかなので、できれば細切れの時間でも文庫本を取り出して読む、みたいな読み方をしやすいようにしたかったわけです。

 メイン電子書籍ストアはBOOK☆WALKERなので、KindleとかKoboの線はなし。そうすると、おのずと選択肢はAndroidが動く電子ペーパーになります。選択肢にあがってきたのは、今年発売されたBOOX Poke4 Lite。

www.watch.impress.co.jp

 初期設定がちょっと面倒でしたが、アプリを入れてさえしまえば、スリープからの復帰ですぐに続きが読めます。一応Twitterとかも動きますが、電子ペーパーという性質上、閲覧には不向き。やはり、活字を読むのがベストの使い方でしょうか。副産物として、Google Keepに入れたメモを閲覧する、とかもできないことはないです。

 ページ切り替えの速度は個人的には十分。活字であれば、以前の電子インクのように前のページの後が残る、みたいなこともほとんどありません。挿絵も十分きれいに表示されます。


 難点は本の一覧の表示がもっさりしていて遅いところ。本を開いてさえしまえば気にならないので、そこだけ気長に待つ必要があります。

 また、マンガははっきりと向いていません。読めないことはありませんが、特に細かい台詞の表示とかは厳しいです。容量的にも活字専用ですね。

 2台買って、1台はかばんに、1台は自宅の机の側に。専用端末だと、ちょっと手を伸ばして読む、とかがやりやすく、以前よりも読む機会が増えました。iPhoneiPadの弱点は他のアプリに埋もれてしまう、ということで、こういうところは疑似専用端末の強みだなと思ってます。少しの手間が減ることで、人は行動しやすくなるのだ、みたいな。

 バッテリーも長持ち、そして、なにより軽いのもよし。バックライトもついているので、寝る前に読むこともできます。いい買い物でした。

『雨を告げる漂流団地』

 『雨を告げる漂流団地』をNetflixで見ました。今、タイトルを確認して「雨を告げる」だったか、と思っているところ。面白かったです。以下ネタバレあり。

 「団地が漂流する」というアイディアを、二人の主人公である航祐と夏芽の後悔と囚われのメタファーにする、というのはぶっ飛んでいるけど、わかりやすい話作りではあります。そこに「のっぽ」という団地の擬人化を重ねているところが、ひねりのあるところでしょうか。

 最初、「幽霊」とか不穏なワードがでてきたので、ひょっとして夏芽さん死んでませんかと思ったんですが、そんなことはなかった。わざと仕掛けられたミスリーディングかなとは思うんですが、若干ノイズになったかな……。2回目観ると序盤の印象は変わりそう。

 この作品、とにかく「簡単には解決させんぞ」という意志を強く感じて、通常のドラマ作りだったらこれで解決だね、となりそうな場面も、ことごとく失敗していくので、見る人によってはそれは若干ストレスかも。観覧車で団地を引っ張りあげる! みんなで力を合わせた! これで解決ですね! からの観覧車崩壊とかね。

 序盤から二人の主人公がケンカ状態で、それが終盤までほぼ解消されない(それがこの物語最大の山なので当たり前ですが)ので、平和なシーンがあまりないとこはちょっともったいなかったかもしれません。途中、漂流プールから戻ってきたところが若干の雪解けポイントなので、そこで少し平和なシーンが挟まりはしますが、もうちょい見ている方にも団地に「愛着」を持つ場面がほしかった(それがあることで最後の別れの感慨が強くなるので)

 せっかく団地が漂流しているんだから、(状況としてはもちろん厳しい状況なのでシリアスにならざるを得ないんだけど)団地が漂流しているという面白さをもっと見たかったかなあ。

 主要人物は漂流する6人の子ども+団地の擬人化であるのっぽの7人なんですが、それぞれの描写がしっかりしていてよかった。珠理さんと謙さんが若干聖人過ぎるような気もしますが、全員に勝手に動かれると見てる方もつらいしね……。

 見ながら思っていたのは、私にとって漂流している場所はどこだろうか、ということで、最近ときどき思うのは、もう存在しない母方の祖母の家。今もありありと脳裏に思い描けるけど、この世には存在しない場所、というのはなんだか不思議なところはあって、そのうち平面図でも書いとかないと忘れるのかなあ、でもここまで覚えてるからもう忘れないのだろうか。

 もちろん、場所の記憶というのは人の記憶と結び付いているものでもあって、ときどき夢の中で死んでしまった人と会うこともあるわけですが、ちゃんとお別れできなかったという人や場所に対する悔いのようなものを想う映画として、漂流団地はよくできた映画だったなと思いました。

半年のこととか

 また半年ほったらかしていた。いつもそうだ。

 この半年で、動画がちょっと編集できるようになった。遊び程度の編集だけど、ただの「切り貼り」から「編集」に進化すると、「できること」の感触がだいぶ変わる。技術的には大したことはないし、誰でもやろうと思えばできるくらいのことなのだが、多くの場合、人は「やろうと思わない」ことも確かなのだと、最近思うことが多い。とすれば、「やろうと思う」ことができること自体が貴重なのだと。

 もちろん、自分自身がなんでも「やろうと思う」ことができるというわけではなく、人は人によって、「やろうと思う」ことができることが違う、ということだ。卓見。いや卓見か?

 もうひとつ変わったことは、わりと配信を見るようになったことで、これは今年の2月からそうなった。これも、「やろうと思」わないとやらなかったことで、とはいえ、それは私の人生にプラスなのか? と自問すると、よくわからない。わからないが、(いつなされるかわからない)配信を待つ、という感じは、あまりない感覚かな、という気はする。これまで触れてきたものは、ある程度定期的に出ることが約束されているものだったり、あるいは、長期的に期待せずに待つ、ようなものばかりだったので。

 ただ、配信をリアルタイムで見ていると、どうも生来的なしゃべりたがりのところが出てしまうようで、コメントしすぎてしまうきらいがあるように感じている。日常生活ではそんなに積極的にしゃべりはしないのだが(職業的な性質によりしゃべらざるをえないので、ある程度はしゃべるが)、どうもたがが外れやすいようだ。

 これはよくないことか? というのはわからないのだが、なんかコメントしすぎたな、という自己嫌悪に陥ることはなくもない。コメントしたい精神みたいなのがうずくのは、ニコニコ動画を結構長いこと見てたからかもしれないな、とも思うが、そうか?

 どういう年齢になっても、結構生活はがらっと変わるもので、そういうのも面白い。

金田一蓮十郎『ラララ』(全10巻)

[rakuten:book:16654016:detail]
 年始に10冊まとめ読み。大人買いしたわけではなく、1巻ずつ発売日近くに買い、そのまま積んでました。金田一作品は『ニコイチ』と『ライアー✕ライアー』でわりとクリフハンガー多いな、と思ってたので、一気読みの方が向いてるな、と思ったのですね(クリフハンガーは新刊のたびに既刊を読み直す必要がある)。結果的にですが、『ラララ』はクリフハンガーは弱め。どっちかというと『ゆうべはお楽しみでしたね』の方に近いと思います。

 『ニコイチ』にしても『ライアー✕ライアー』にしても『ゆうべはお楽しみでしたね』にしても、それぞれ「家族の話」という点は共通しているわけですが、この『ラララ』も例外ではありません。ただ、結婚から始まる話、という始まり方は他にはないもので、あれよあれよと家族の形が変わっていくのが魅力。

 今回の主人公は紆余曲折(も特になく)専業主夫となった桐島さん。とはいえ、主夫としての成長物語というよりは(わりとこの成長はすぐカンストする)、パートナーの石村さんとの関係をどう作っていくか、という物語。わりと事件てんこもりではあるんですが、石村さんのマジレス力と桐島さんの適応能力でそこまでストレスなく進行する仕様。自分が「空気が読めない」と自覚した上で、そのままで最初から最後まで貫きとおしたのもよかった。

 年末年始で色々と家族のことも考える機会があったので、タイミングとして読むのにぴったりだったなと思いました。

 サブキャラクターも魅力的(?)な人物が多く、中盤出番がごっそりなかったですが、近所の主婦友三人組もいい味を出していました。強敵のように登場しておきながら、わりと初期に無毒化されます。敵になりそうだったのにそうでもなかった人。

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9巻 p.48

 主人公家族を見守る上谷さん。

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9巻 p.96

 いい話をしている風ですが、彼女がやりたい「自分の楽しみ」は……。主人公と妙な関係を結んでいくところがよかった。いやよくないが。

 きっぱり完結しましたが、何人かどうなったかわからないサブキャラクターがいるような……。特にひとりはかなり陰惨なので、救いがあってほしかったな、という感じはないではありません。

お正月に死を思う

 何度も同じことを書いているような気がするけれど、私にとって、1年の中で、もっとも死を思うのがお正月だ。

 誕生日もそうだが、1年を更新していく、重ねていくという過程は死への道行きではある。だが、そのこと以上に、普段住んでいるところを離れて、地元に戻るというのがやはり大きいのだろう。

 年々歳を重ねていくと、色々な人に「あと何度会えるのだろうか」ということを思う。10代で一人暮らしを始めたころに、「これから親と過ごす時間の総時間は、これまで生きていた時間を超えることはない(だろう)」と思った。いや、介護とかを考えれば、そうとも限らないわけだけど、そのときにはそういったことには考えは至らなかった。だから、人生に無限の時間があると思っていたわけではないのだが、しかし、それでも、まだまだ時間は呆れるほどにあると思っていたのも事実だ。

 自分に残された「残り時間」のことを漠然と考える。それがどれくらいあるかは誰にもわからない。明日で尽きるのかもしれないし、20年くらいは大丈夫かもしれない。しかし保証はない。そのことが、毎年毎年、少しずつ怖くなる。特に、この2年はそうだったと言ってもいい。

 一方で、死の前に立ちすくんでいても仕方がないので、普段はそのことを極力考えないようにして生きている。ある意味において、現実から遊離して生きているのが普段の私なのだけど、お正月というのは、現実に引き戻されるような時間だ(実際には、もちろん普段もまた現実なのだけど)。

 いつまでもあるような地元も変わっていくし、家族についてもそれは変わらない。

 ついさっき、親しい家族に何か痛ましいことがあった人のツイートを見た。亡くなった方の、あるいは、何かの事情でツイートが途切れざるを得ない状況にある人のツイートを遡って読んでしまうことがある。ツイートに途切れる予兆がある人もいるし、あるときばっさりと、切り落とされたようにツイートが止まる人もいる。その様子は、こういったSNSが広がるまではなかなか目に見えなかったことだ。

 身近な人には(あるいは誰もが)、平穏に生きていてほしい。そういった祈りを普段の私はわりと忘れてしまっているけれど、でも、ときどき怖くなる。今日の帰り道に、宗教というのは、そういう祈りの受け皿なんだなという当たり前のことを思った。

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帰省中の海
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これはまったく関係なく年末に食べたパフェ

2021年の電子書籍

 定点観測の電子書籍日記。昨年の記録はこちら。

BOOK☆WALKER:3860冊:2020年購入冊数447冊

 で、今年の記録。

BOOK☆WALKER:4368冊:2021年購入冊数508冊

 今年はあまり買ってないかな、と思ったらそこそこ買ってましたね。ただ、積ん読率は全体の35%です。積み過ぎである。

 マンガをあまり読まなかったな、という印象はあって、記録を見ると、10月とか全然マンガを読んでない(BOOK☆WALKERはいつ何を読んでいたのか全てログが残ります)。

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10月の読書カレンダー

 わりと読んでる5月でもこんなんなので、もうちょっとマンガを読んでいきたいですね。

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5月の読書カレンダー

 読書時間ベスト10にも、今年は1日もランクインなし。まあ上の方がお前何時間読んでんだという記録なんですが……(特に2016年1月2日がおかしい)

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 小説は、めっきり「毎日少しずつ」になってしまい、ゆっくりゆっくり読んでます。今年は『三体Ⅲ』を読むのに2か月くらいかかったんじゃないかな……。本を読める隙間時間はまだいくらでもあるので、そのあたりを来年はうまく使いたいところです。

 あ、BOOK☆WALKERのUIとしては、今年は「本棚」がリニューアルされ、Kindleの書籍が置けるようになりました。Kindleで買ってた分もいくつかあるので、それを本棚に並べています。まだBOOK☆WALKERにない本は並べられない(はず)なので、このあたりが改善されるといいですね。

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BOOK☆WALKERの本棚にKindleの本を並べてる様子
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こうやってリストにもBOOK☆WALKERの本と同じように並びます


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今年見た映画(抄)

 今年はそれなりに映画を見たはずなんですが、全然日記書いてない。来年こそ書く、と毎年言ってます。唯一書いていたのは以下。なんかもう今年って感じはしないけど……。

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 いくつか感想を振り返っておこうと思います。当然ですが、色々ネタバレを含みます。

『サイダーのように言葉が湧き上がる』

[rakuten:book:20372635:detail]
 今年のベストをあげよ、と言われたらたぶんこれ。粒ぞろいだった印象のある今年の作品群ですが、その中でも群を抜いてよかったと思う。

 要素の多い作品で、俳句アニメでもあり、ショッピングモールアニメでもあり、レコードアニメでもあり、デイケアアニメでもあり、矯正アニメでもあり、恋愛アニメでもあり、配信アニメでもあり、マスクアニメでもある。それを、「ショッピングモール」という舞台のみ(その他の描写もあるけど、作中の中心はショッピングモールとその付近の風景)で描いているところが出色の出来。背景のタッチがすごくいいんですよ。
 

www.youtube.com

 物語の筋自体に大きな驚きがあるわけではなく、むしろ、想像の範疇を大きく出るものではないんだけど(レコードは全然わからなかったが)、なんだろうなあ、よさが言葉にしにくいのだが、「ショッピングモール」という場所を本当にポジティブに描ききっているというか、主人公の男の子が事情があってデイケアでアルバイトしてるんですが、そのデイケアがショッピングモールの中にあるんですよね。

 そもそもデイケアを舞台にするところが、オリジナルアニメとしては冒険なんだけど、「ショッピングモールの中にあるんだ!」という驚きというか感動があって、そうだよね、ショッピングモールの中にあるといいよね、とすごく思った。ショッピングモール吟行、というモールの中をうろうろしながら句作するシーンもすごくいい。

 タイミングが悪くて、あまりお客さんは入らなかったんだろうなあ、と思うけど、配信なども始まっているのでぜひ見てほしい作品です。

『映画大好きポンポさん』

[rakuten:book:20474937:detail]
 これもとてもよかったポンポさん。公開を楽しみにしていました。

 原作からの追加要素については色々意見がありそうですが、私は後半の「編集シーン」を分厚く描いたのはとてもよかったと思う。特に、前半あれだけ印象的に「奇蹟のシーン」として描いた、あの雨の中のシーンをばっさりとカットするところは、前半部に描いて見せた喜びを、しかし映画のために切り捨てる、というカタルシスがあって、(寂しさも感じつつ)震えた。みんなでアイデアを出し合って、現場全体が一体となって、喜びとともに撮影したシーンは、しかし映画には不要だった。そんなひどいことが、と思うけど、それが映画を作るということなんだ、という覚悟のシーン。

 映画館で見た、ナタリーが水たまりでステップを踏むシーンは、ジーン君と同じく、目を見張ってしまいました。円盤を買って家でみたときには、あのオーラは残念ながら感じられなかったので、あれは映画館の大画面が見せた風景だったんだな、と思っています。

子供はわかってあげない

[rakuten:book:20540425:detail]
 原作はかなり前に読んでたんですが、記憶からは消えてた。映画を見てからぱらぱら目を通したんですが、だいぶ変更してたみたいですね。

 意地悪く言うと、中年のおじさんの夢の物語、というところがあるかな、と思うんだけど、でもあの家での、遠回りしながらぽつぽつ話していく親子の様子はわりと好きでした。「明日帰っちゃうのかな」「いつまでいていいのかな」という二人の物言わぬ声が聞こえるようで。

 最初、アニメから映画がはじまって、もしかして入るシアターの番号を間違えたかと思った。

閃光のハサウェイ

[rakuten:book:20466838:detail]
 あの特別映画料金許さねえ、という気持ちはありつつ、やはり新機軸のガンダム映画を撮ってくれた、というのがとても嬉しかった一作。三部作なので続きが楽しみです。問題はこのあと陰惨なシーンしかないが? ということなんですが……。

 原作の『閃光のハサウェイ』は、中学生くらいのときに読んだんですが、「地球環境保護」側が主人公という珍しい作品で、その点で印象に残っていました。何度か読み返してますが、今回も映画のあとに読み直してます。興が乗って『Vガンダム』まで読み進めてしまった。

 もう語られ尽くしていて感想を足すこともないのだけど、やっぱり市街戦でのMS怖すぎるに尽きます。あんなの飛び散った粒子が当たるだけで死んじゃうよ。

『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』

[rakuten:book:20451359:detail]
 マクロスΔの完全新作にして完結編。マクロスΔはテレビシリーズ時からそれなりに好きだったんですが、ライブディスクがすごくすごくすごくよくて、大好きになりました。今作の敵は、これまでとはまた異なる敵で、序盤に「これまでのラスボス」級が迎え撃とうとするシーンが熱い。『マクロス7』以来、マックス艦長とエキセドル参謀がでてきたのもいいファンサービス。

 物語の途中から、これは……まさか……もしかして……という予感が募り、しかしなんとかなるんではないか、という儚い希望も叶わないわけですが、いずれくるそのシーンを劇中で描いてくれたのはよかったのかな。でも、これからライブどんな気持ちで見ればいいんですか? マクロスでは意図的に多用されないようになっていると思われる「合唱」がキーになったのもうれしい。

その他

 『プリンセス・プリンシパル Crown Handler』の第1章と2章も今年。物語はまだ途中ですが、1章もよかったし、2章のあれもよかった(何も言えない)。『アイの歌声を聴かせて』は、個人的にはそこまで響かなかった。ロボットと共存する未来の風景は楽しかったです。『フラ・フラダンス』はよくできていると思いましたが、よくできすぎていて、話の流れに驚くところがまったくなく、もうちょい王道を外すところがあってもよかったんじゃないかと思う。

 『Fate』関係もいろいろありましたが(プリズマ☆イリヤのみ未見)、やっぱり、私は奈須きのこ文体込みで好きなんだな、としみじみ思いました。地の文がほしい。地の文が。