原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「十代の時に横浜を歩いていた感覚が、今の横浜という土地にまだに保存されていて、今の身体が、それとぴったり重なってしまう」

「2010-01-22」より。 横浜を歩くと、ぼくはいつも過去に戻るような感じになる。昔を思い出すというよりも、今の、この空間を、「十代の身体として」歩いている、というような感覚。横浜に毎日通っていた浪人時代と「今」とが直結して、その間に挟まっている…

野崎まど『[映]アムリタ』

[映]アムリタ (メディアワークス文庫 の 1-1)作者:野崎 まどKADOKAWAAmazon いつの間にか「メディアワークス文庫」という文庫ができていて、その創刊を担う一冊のようでした。もう「アムリタ」というタイトルだけで半分陥落していたので、映画撮影の話 → お…

移動掲示板としての「TRAVATAR」

「ヒントは移動型掲示板に書いておいた。 ──探してみたまえ」 iPhoneのアプリに「TRAVATAR*1」というアプリがあります。昨年の11月ごろに一気にはやり、その後、あまり話題を聞かない(公開されて一ヶ月くらいは回線が重くてなかなか開けなかったことも原因に…

「企画書をいっぱい書くとか、コピーを何本も書くって、「走り込み」と似ているようで、まったくちがいます。」

ほぼ日刊イトイ新聞(2010/1/14)より、糸井重里の言葉。 この「走り込み」のマネをして、 昔は、「キャッチフレーズを100本書け」だとかね、 そういうことを教える「先生」がいっぱいいました。 100本も書いたって、ことばの順列組み合わせを、 手間ひまかけ…

芥川賞候補作5篇

今回はわりに時間に余裕があったので、芥川賞候補5作を読んでみました。なんとか間に合った。以下、それぞれの感想です。 大森兄弟「犬はいつも足元にいて」 犬はいつも足元にいて作者:大森兄弟河出書房新社Amazon 兄弟作家、ということが話題になっている…

「雑誌って、やっぱり「手紙」だよな」

twitterの中俣暁生の言葉より*1。 solar1964 定期購読している雑誌が家に届くのはうれしい。雑誌って、やっぱり「手紙」だよな。 去年はたくさんの雑誌が休刊になり、そしてそれは今年も続くのだろう。もはや「雑誌」という媒体の持つ求心力は低くなっている…