原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

さと『神絵師JKとOL腐女子』1~3巻

 20代後半のアイさんと高校生のミスミさんの恋愛もの。ミスミさんが表題の「神絵師」で、アイさんが「腐女子」(読む専門)なんだけど、直接的に「ミスミさんの作品が好きなアイさん」という関係ではなくて、「アグオカ」という作中作が好きな二人(ミスミさんはその発露として絵を描き、アイさんはその絵と自分の解釈との一致に震える)という関係がちょっと曲がっていて面白い。

 アイさんは消費側なので、二人の関係における自己肯定感がかなり低く、とはいえミスミさんはアイさんの感想が──という関係があちこちに出てくる。「お前はミスミさんにふさわしくない!」と言われたら反発しそうなところ、「ですよね」と反応してしまうアイさん。

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2巻 59ページ 納得している場合ではない。
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3巻 97ページ 石ころになるアイさん。

 この関係がどうなってくのかな……というところがまだはっきりとは見えないところが面白さで、ミスミさんの成長(?)のためには、アイさんに向けた作品という側面を脱していかないといけない、ということは3巻後半の展開でもほのめかされてるんだけど、そこをどう描いていくんでしょうね。

 展開次第でさくっと終わってしまいそうで、そこが不安ですが、あまり安易にオチをつけずに、じっくり描いてほしいなと思います。

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1巻 55ページ 友達に心中告白したあと自分をネタにしようとする神絵師好き

骨伝導イヤフォン二種

 にも書いたのですが、オンライン会議が多かったせいで通常のイヤフォンに対する苦手意識がついてしまい、耳周りの環境を模索中です。

 ノイズキャンセル用はSONYのWH-1000XM4で安定したのですが、さすがにこれをつけて長時間歩くわけにはいかず、移動用をどうにかしたいなあと思っていました。

 で、骨伝導が最近いいらしいぞ、というのを見かけたので、まずはオンライン会議用としてまずはAfterShokzのOpenCommを買いました。

 写真を見たらわかるように、口元にマイクが来るタイプですね。もっとも、オンライン会議は別途外付けマイクをつかっているので、このマイクは緊急用という感じ。普段は後ろに回しています。

 こちらの機種の特徴は、口元マイクに加えて連続稼働時間(通話)が16時間もあるところ。これはすごい。音楽(ステレオ)でも8時間なので、会議に使うにしても十分な時間でしょう(急速充電もできます)。33gしかないので、つけていても負担感がありません。弱点は充電が専用コードなところ。

 音の聞こえ方は……どうなのかな。音楽の質にこだわるものではないので、オンライン会議とかラジオとかで人の声を聞く分には十分です。骨伝導は、耳のちょっと前で震えることで音が出ます。ボリュームを大きくしすぎると若干音漏れのようになってると思います。あと、少しくすぐったく感じる人もいるかもしれない。これは合う人合わない人がいるでしょう。

 わりとよいぞ、と思ったので、今度は移動用に次の廉価モデルを買ってみました。

 口元マイクがないタイプですが、通話には対応しています。重さが29gで上のものよりちょっと軽い(誤差)。連続稼働時間は6時間で短め。気持ちこまめに充電する感じになるでしょうか。ただ、こちらはUSB-Cなので、充電しやすくなっています。あと、マルチペアリングに正式対応しているので、スマートフォン+PCの両方に接続できます。これは便利。

 歩きながら使っていても、耳は何も塞がっていないので、車の音などもよく聞こえます。つけっぱなしにしていても気にならないので、買い物中にPodcastを聞きやすくなりました。レジの直前には、もちろんボタンひとつで一時停止できます。

 Podcastはどんどん貯まっていっちゃうので、これでだいぶ視聴がはかどります。

『花束みたいな恋をした』

 あまりにも色々なところで話題になるので、これは見ておかなければならないのだろうと思って見てきました。うん。色々思った。で、人の感想などを聞く前に自分の感想を保存しておこうと思って、ログに残しておきます。以下、ネタバレ含みます。

 2時間ちょっとの長さの映画なんですが、最初の1時間弱くらいの「主人公の二人が付き合い始めるまで」の話が地獄のようでした。なんというか、古傷をぐりぐり抉られる感じ。二人の出会いは2015年に設定されているんですが、その二人が意気投合するきっかけになっているのが、押井守であり、長嶋有であり、柴崎友香であり、いしいしんじであり……と、「あのころのはてなダイアリー」みたいになってて、感覚的には2010年くらいかな? という気もするのですが、こう、過去の自分を虚構的に見ているようだったのですね。

 別にあのころが黒歴史だとは思ってないのですが、それらを知っていて、読んでいる自分たちは「特別である」という、ほのかな感覚と共犯意識(そして知らない人を馬鹿にしてみせるそぶり)。ミイラ展を楽しみ、2時間以上ガスタンクをひたすら映した映画を面白がることができる自分たち。その、文化を啜る若さのようなものにあてられて、かなりつらかった(悪い意味ではないけど、2度と観たいとは思わない)。語りたくなる映画というのもわかる。

 後半は比較的心安らかに観ることができました。主人公であるところの絹さんと麦くんは、対比として、「学生のころの趣味を保つもの:絹さん」「学生のころの趣味を失っていくもの:麦くん」になっていて、少しずつ生き方がずれていく──というか、最後のあたりで明示されるけど、実際のところは最初からずれていた(絹さんはガスタンクのことを退屈だと思っていたし、麦くんはミイラ展に引いてた)のが、誤魔化せなくなっていった。

 この展開自体は平凡といえば平凡で、そう思うところもないのだけど、ただ、自分の中にも確実に「2000年代の感覚」を振り落としてしまったところがあって、生きていく中で摩耗しているように(ある視点からは)見える麦くんと同じように、あのころ面白がれたものが、もう面白がれないってことって、あるよねえ、とも思った。もちろん、新しく面白がれるものも増えてはいるんだけど、あのころの面白がり方とは、やっぱり違ってくる。そのことへの寂しさ、というのはある。

 この映画、肝心のコンテンツをどう二人が面白がってるのかがよくわからなくて、そこがちょっと残念なんですが(長嶋有をどう読んでたのか知りたいし、宝石の国のどこで泣いたのか知りたい……とも思う)、でも、二人が作ったあの部屋はいいなと思ったんですよね。多摩川のほとりで、古いけど広い部屋を借りて──というのは、まあステレオタイプではあるんだけど、あの部屋は楽しそうだった。特に麦くんの方は、趣味として、かなり絹さんに合わせてたところがあるんじゃないかなあ、とも思ったのですが(そこははっきりとは描かれていない)、でもあの部屋を主導したのはたぶん麦くんなんですよね。

 なんかとっちらかりました。他の人たちがどんな話をしているのか、ラジオで聞くの楽しみ(でありつつちょっと怖い)。

 最後に思うのは、最初のイヤフォンについて注意しようとする二人は、ちょっと違和感あるよね、ということでした。どうやったら、あそこからああなる?

『地球防衛軍5』

 ゲームのログを残しとく。1月前半はずーっと地球を防衛していました。以下、プロパガンダ映像。今作のプロパガンダはわりとえげつない。

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 あまりアクションゲームやらない方なんですが、『地球防衛軍』のシリーズは2と4とやってきました。3はなぜかXbox360だったのでスルーしてます。なんでXboxだったんですかね*1

 2も4も空を飛べる兵種一本槍だったので、今作でもウィングダイバー一択。『地球防衛軍』のシリーズは、地球が異星の生命体に侵略されていくのを防衛する、くらいのストーリーしかないのですが、戦いの舞台になるのが主に町/工場/基地/丘陵地帯/洞窟なんですね。町には高層ビルがあったりもして、歩兵だとそのビルの上には登れないんですが、空を飛べる兵種だと、ビルからビルを飛び移りながら、敵の背後をついて不意打ちができたりします。これが楽しい。

 基本的に、敵の索敵能力が異常に高く、ビルの上にいてもすぐに見つかるのですが(今作では「人型」には見つからなかったので、それも楽しかった)、それでも戦場を飛び回りながら敵を倒していくのは独特のよさがあります。

 シリーズに期待されているのが「おなじみの」なので、そこまで激変しないシリーズなんですが、今作で感じたのは味方(NPC)の心強さ。これまでのシリーズのNPCはわりとすぐに全滅してしまうというか、悪く言うと「囮」くらいにしか役に立ってなかったのですが、今作ではばっちり敵を倒してくれるし、回復アイテムを取れば、指揮下にあるNPCを回復することもできる*2。ほぼ全ステージに味方がいるので、彼らと共に戦い抜けたぞ! という感慨がありました。

使ってた武器

 以下、6をやるときに私が振り返るためのメモです。好きだった武器シリーズ。あ、難易度はHardです。それ以上は無理。

ドラグーンランス系

 前は拡散型の近接兵器であるレイピアなども使ってたんですが、今作は操作感が合わず、ほとんど使いませんでした。あと、「ボタンを押してチャージして、ボタンを放したら全弾発射する」系も使わなかった。ブースト吹かすとキャンセルされちゃうので、気をつけるのが面倒だったのですね。

 ドラグーンランス系は、チャージしないと撃てないタイプの武器ですが、装弾数が基本的に1発。その分高威力で、かつ、50m~200m程度とそれなりの射程があり、重宝しました。主に敵異星人用に持ち出した。暗殺用武器! という感じがありました。
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サンダーボウガン

 これは本当によく使った。射程が300~400m程度あり、空飛ぶ円盤も撃墜できる。その分、威力がやや劣るため、力不足になってしまう局面もありましたが、一番持ち出したんじゃないかなと思います。

ボルト・シューター

 終盤、サンダーボウガンが力不足になったため、急遽持ち出した武器。敵の最も大きな円盤戦で大活躍しました。射程600m強は心強かった。

スターダスト・キャノン

 名前がかっこいい。散弾を広範囲に放ち、かつ射程が500m近くある恐ろしい兵器。巨大な敵の場合、かなりの散弾が命中するので重宝しました。空から飛んでくる大量の敵も、これで撃ち落としてた。難点は、誤爆のしやすさ。放った瞬間に目の前に敵が割り込んできたりするとそこで爆発して自分も即死、という事故が起こりがち。乱戦では使いにくいので、ステージを選ぶ武器でもあります。

ライジン

 超長距離から最高威力の弾丸を放つスナイパー用の武器。チャージにかなりの時間がかかり、かつ、チャージ中に飛べない時間がかなり生じてしまうので、敵が近くにいるときには絶対に使えない武器です。使うステージをかなり選びますが、待機状態でうろついている大型の敵の頭部を撃ち抜くのが気持ちよかった。敵がたくさん出てくるテレポーテーションアンカー出現マップでもよく使いました。
 ラストステージ使用武器のひとつ。ラスボスは結局遠くからのこの武器の連打で倒しました(※実際には連打できないので、その間は味方のNPCに引きつけてもらっていることになります)

ディフューザー/グレイプニール

 空間に設置して、上部や下部、あるいは誘導する弾を一定時間放ち続ける武器。ウィングダイバーは機動性が高いので、これを設置して逃げ回っていれば、一定数の敵は勝手に倒れていくので大変便利。メイン武器というよりサブ武器ですが、多くの戦場で運用しました。敵がわさわさ出てくるステージは、逃げて逃げて逃げて、敵がこちらを追ってきたところでこれを設置して、さらに逃げて──というのが鉄板。

 実は終盤まで、ステージにおいてある乗り物に乗れることに気づいておらず、ちょっともったいなかった。巨大ロボ動かすのは楽しかったです。勝ったな! からの もうダメだー! の定番展開もよかった。今年出る予定の6はこの続きらしいので、かなり荒廃した世界になりそうですが、引き続きプレイしたいと思います。

*1:PS Vitaでも後年発売されていますが、私は携帯機で3Dアクションするのがとても苦手なので、手を出さず。

*2:前のシリーズでも兵種によっては回復できたようですが、なにせ飛行兵種一本槍なので。

キャリーバッグを買って

 ふと思い出したのだけど、2019年から2020年にかけて、キャリーバッグを2つ買ったのでした。

 1つは、それまで使っていたものが古くなったので新調。こちらは2泊~3泊くらいの出張で使うイメージ。で、もう一つ、1泊用のものがあるといいな、と思ったので、それも買いました。

 1泊ならキャリーバッグじゃなくてもいいんじゃない? と考えることもできるのだけど、東京とかだとわりと歩く距離が長く、出張だとノートPC+iPad装備にはなってしまうので、ちょっとしんどい。そして、出張先によっては、自転車で駅まで行って、そこから電車で出張、というルートもありえるので、自転車のカゴに入るくらいのキャリーバッグがあれば便利なのでは、と思ったわけです。

 自転車のカゴに入るくらい、というのが割と難しく、お店で色々聞いたりしながら、ようやく購入。なかなかいい買い物をしたと思っていたのですが……。

 使う機会が……なかった……。

 この1年、キャリーバッグを要する出張は一度もなく、電車にさえ一回も乗っていないままです。使うのはいつの日になるのかなあ。

「カフェラトリー スティック濃厚ピスタチオココア」

 こんなのあったっけ? と思って買ってみたら、新製品のようでした。こういうスティックタイプの飲み物を冬は結構飲むのですが(甘いものが好きなので)、ピスタチオココアというのは初めて聞きました。

 「濃厚」はどこにかかってるかはよくわからないんだけど、一口飲んだあとに、ピスタチオ風の後味が残ります。まあ、原材料にはピスタチオは影も形もないのですが。

 ただのココアとは少し違った味にしたい、というときにいいかも。最近よく飲んだので、2箱目を買ってしまいました。

2020年のこと

 2020年が終わる。この1年のことを、一生の中でどのように思い出すことになるかはわからない。印象的な1年として思い出すのか、それとも、意外とそうでもなく忘れていくのか。いつもどおりではない1年ではあった。けど、どの1年も「いつもどおり」ではない、とも言える。

 年末の今、帰省できずに思うのは、意外と「1人で年末年始を迎えたことがなかった」んだな、ということで、別にそれは今年は孤独とかそういうことでもなく、しかし、なんとなく地に足がついていないような感触がある。年末の空気に触れず、年始の空気にも明確には触れられないんだろうな、という感じ。

 「誰か」と時間を共有することで、これまではそれを感じていたのだろうけど、その「誰か」がいないと、本来的にはフィクションである年末/年始という境目は実在感を失うのだろう(その実在感をつなぎ止めるために「おせち料理」や「年賀状」や「お雑煮」や「年越しそば」があるのだとも思う。そばはこれから食べます)。

 この1年、人とあまり会うことがなかった。もちろん、職場での接触はあるものの、例年に比べれば体感的には1/5くらいだろうか。一方で、ネットを介した仕事上のやり取りは増大した。Slackなどで交わした言葉は、例年の比ではなく、雑談もたくさんした。例年はこんなに人(互いに顔を知っている知人)と雑談はしていない。このような状況になったことで、それぞれが雑談を求めた、ということもあるだろう。これは楽しいことだったと思う。

 もともと、それほど人と顔をつきあわせて話す、ということが好きというわけでもないので(どちらかといえば億劫)、この1年は、出張もなくなり、自由が飛躍的に増大した過ごしやすい1年だったとは言える。だが、それはインフラを支えている多くの人たちの困難に支えられている快適さで、これが続けばいいとは、やはり思えない。

 この状況が「すぐに終わる」とはもう考えなくなっていて(今年の4月ぐらいはまさか1年続かないだろうと思ってたような記憶もある)、下手すると来年1年もこんな感じなのかもしれないとも思うし、いやさすがにそれはないのではないか、とも思っている。これは来年答え合わせをしたい。

 年齢を重ねていくと、次第に自分の「死」のことを考える。今年も多くの訃報に接し、そのたびに自分のことを考えないわけでもない(特に何かあるわけではないです)。前より死ぬのが怖いな、と思っているようでもあるし、残りの人生の年月がどれくらいあるのか(それはもちろん予測できないんだけど)、ということも考える。

 今年は日記を残そう残そうと思いつつ、いつになく残せていないので、うーん、やっぱり今年も来年はもう少し日記を書きたいな、と思いながら、年を越していきます。