原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

2023年の電子書籍

定点観測の電子書籍日記。昨年の記録はこちら。

BOOK☆WALKER:4809冊:2022年購入冊数441冊

で、今年の記録。

BOOK☆WALKER:5203冊:2023年購入冊数394冊

ちょっと減ってる感じでしょうか。今年はかなり出張なども多く、マンガを読む時間が少なかったな、という感じはあります。その分、移動時間で活字を読む時間は多かったかなあ、というところ。

今年読んだ中では『ブリュンヒルド』のシリーズが、独特の味があって面白かった。シリーズではありますが、描かれている年代が飛んでいるのでどこから読んでも大丈夫(2→3はこの順番の方がいいかもしれない)

あと、積み上がっていた『とんがり帽子のアトリエ』も最新刊まで追いつきました。1巻からそうではありますが、牧歌的に見えて全然牧歌的ではないシリーズ。

積ん読も積み上がっているので、そのあたりをお正月は崩しておきたいところです。

2023年の生活とか

いい加減に日記を書け

 今年の日記の書いてなさっぷりがすごいので、早めに2023年のことを記録しておきます。

出張が多かった

 今年はわりと出張が多くて、2019年以前の水準以上に出張をしていました。出張自体はそこまで嫌いではないんだけど、これだけ増えるとそれなりに負担感はあります。

 そうなると、ホテルでの仕事の仕方とか、出張先での食事とか、そういったものに工夫が必要で、これまで持ってなかったノートPC用のスタンドなどもキャリーバッグで持ち歩くように。自分の普段の環境であればスタンドはあまりいらないのですが、出張先だと机が低かったり狭かったりがあるので、スタンドがひとつあるとだいぶ快適さが変わります(無理な姿勢を続けると肩が痛くなってしまったりもするので)

 出張先で調子に乗って外食をしすぎるとすぐに体重に跳ね返るので、ベースブレッドを持っていくことも多かったです。かさばるので結構場所を取るのが困りもの。現地で買えばよいのでしょうが、コンビニだと割高なので悩む。

趣味のこととか

 詳細はぼやかしますが、箱もの(グループ)にだけははまらないぞと心を強く持っていたにもかかわらず、ふと関心を持ってしまった方から突破され、見事にはまってしまいました。時間が溶ける。これテレビを2021年に買ったのが遠因なんですよね……。環境を変えてしまうテレビ恐るべし。

 私は、感覚的に「誰かを推す」みたいなことがそこまで起こらないんですが、集団全体を推す、みたいなものにははまりやすい傾向があり、大変危険です。時間の使い方を考えないと他の趣味の時間が圧迫されるので、来年は時間の使い方を考えましょうというところ。

住まいのこととか

 夏前くらいから引っ越したいなーという欲が募ってるのですが、不動産屋さんに問い合わせしてるくらいで、まだ具体的には動かず。やろうとすると時間と体力と気力を大量に消耗することはわかっているのですが、一度家をリセットして環境を整えるならこのタイミングなのかなあ、と迷っています。しばらく迷い続ける予定。

IvoryでMastodonとBlueskyを読んでいる話

これまでのあらすじ

 色々ありました。記録しとかないと忘れるので、ここ2か月(まだ2か月!?)くらいの流れを確認。

  • 2023年7月24日 Twitterの名称が「X」に変更される
  • 2023年8月後半 TweetDeck(旧)が使えなくなり、新は有料に

 今年の1月にサードパーティーアプリが締め出されてからTwitterを見る頻度が下がっていたわけですが、PCでTwitterを見るメイン手段であったTweetDeckを失ったことにより、本格的にTwitterを見る回数が激減しました。今は、閲覧用のリストを作ってほそぼそとそこだけは見ていますが、もうタイムライン本体はほぼ見ていない状態です。

 代替として広がってきたのが、他のSNSですが、今のところメインで使っているのはMastodonのFedibird、そしてBlueskyです。Fedibirdは投稿多め。Blueskyは閲覧多めというバランス。Threadsも見てはいますが、数日に1度という感じ。

IvoryでBlueskyを読むのがよい感じ

 で、複数のSNSを見るのは割合しんどかった感じなのですが、Mastodon用アプリであるIvory(かつてのTweetBotというアプリの転生した姿)でBlueskyも読める、ということに気づいたあとはかなりよい感じになりました。Ivoryについては以前の日記で触れています。

rouble.hatenablog.com

 IvoryでBlueskyを読むにはちょっと手順が必要です。詳しくはこちらのブログで説明されているので参照してください。

syobon.jp

どうよい感じなのか?

 なにがよい感じなのかというと、ひとつのアプリの中で複数のSNSにアクセスできるので、別のSNSというより、別のリストを読んでいるような感覚になるというところでしょうか。IvoryでSkyblueを開くとこんな感じ。

IvoryでSkyblueの投稿を読んでいる様子
IvoryでSkyblueの投稿を読んでいる様子

 Mastodonと同じ見かけに(当然)なるので、もうMastodonを見てるのかBlueskyを見てるのかわからなくなります。もちろんリポストも可能。写真の投稿だけが今のところできません。

 TweetBotの大切な機能であった「既読位置の端末間同期」ももちろんできるので、iPhoneで読んだところからiPadで読む、などもできます。Twitterの公式アプリが嫌な理由がこの既読管理ができないところなので、これだけでかなり気持ちが楽になります。

SNSの引越し状況はどう?

 Blueskyについては、Twitterにいた人たちがちょこちょこ引っ越されてきているな、という印象でにぎやかになってきました。Mastodonの方は、今回の騒動以前から運営されていたこともあって、Twitterとは異なる人たちをフォローしつつある感じになっており、これもこれで楽しいです。

 Twitter環境の激変はなんだかんだストレスだったわけですが、ようやく落ち着いてきた感じがしています。

fedibird.com
bsky.app

変わりゆく情報環境② RSS編

 これは世間の流れとは全く関係がないのですが、RSS環境が変わりました。

これまでの環境

 この日記で何度か書いているけれど、私はGoogleReaderの時代からRSSはお風呂で読んでいて、そのためのアプリにはMr.Readerというアプリを使っていたわけです。

rouble.hatenablog.com

 このアプリ、とっくに入手できないアプリになっており、現行のiPadのOSでは動きません。つまり、ずっと古いiPadで使っていたのですね。色々機能は使えなくなっていったけど、とにかくRSS ReaderのUIとしては今でも最高峰だと思います*1。どうやら開発されていた方がアプリ開発から撤退されてしまったようで、これは大きな損失……。

 で、古いiPadというのはiPad第2世代(2011)のことで、2012年に入手したものなので12年間使っていたことになります。お風呂という苛酷な環境でよくもまあ12年間動き続けたなという感じですが、このiPad2自体が壊れたわけではありません。壊れたわけではないのですが、Mr.Readerに登録していたRSS購読サービスであるFeedlyとの接続ができなくなってしまったんですね。

 ここまでよく接続し続けてくれていたというものですが、これはもう万事休す。12年間がんばってくれたことですし、iPad2にはここで退役してもらうことにしました。

これからの環境

 お風呂でのRSS消化は習慣となっており、そこでRSSを読まないと、私が未読の海に沈むのは必定だと思われました。急いで、新しい端末を用意しなければなりません。

 お風呂に持っていくタブレットは専用タブレットが望ましい。お風呂用のケースにいれないといけないですし、普段使っているiPad Proはさすがにお風呂に持ち込むのは躊躇します(そもそも大きすぎる)。

 そこで、iPad第9世代を購入しました。無印iPadの最新は第10世代ですが、第9世代もまだ併売されています。

 第9と第10の違いは結構大きくて、第9はLightningであるのに対し、第10はUSB-C。第9はホームボタンがあるのに対し、第10はホームボタンなし。お値段の差は結構あって、最低限の64GBは第9は50000円前後に対し、第10は70000円くらい。

 この条件だと、お風呂用には圧倒的に第9の方が向いています。これまでの経験からすると、お風呂場での操作はホームボタンがある方がやりやすい。タッチ操作もそこまで不自由になるわけではありませんが、ボタンを直接押せる方が便利です(自分しか使わないのでロックはしません)。お値段的にも〇。

 あくまでもRSSを読むことが目的なので、64GBで十分。あとは共有用にTwitterMastodonを入れるくらい。運用開始してまだ2日目というところですが、特に問題はなさそう。

 RSSリーダーも乗り換えました。iPadRSSリーダーアプリは下火になってしまっていて、あまり選択肢がないのですが、Inoreaderというアプリ兼サービスが比較的使いやすかったのでこちらに。

www.inoreader.com

 正直なところ、Mr.Readerに使い勝手は及ばないのですが、なんとか仲良くやっていきたいと思います。

*1:上の記事などにUIの特徴は記述しています。

心の中の言葉

 少し前に、心の中でどのように言葉を使って考えているか、というツイートを見た。そのときは確か、人によって、心の中の言葉の使い方は違うとかなんとかという話だった。

 その話の信憑性についてはよくわからないが、自分のことをふりかえって考えてみたときに、心の中で「何か二つ以上のもの」が会話することはほとんどない。いや、たぶんまったくない。

 自問自答ということであればわかる。「こうだろうか?」「いや、でも、こうだからな」「ということは……」みたいな、ここまで整っていないにしても、そういう思考をしていることはあるけれど、それぞれの声に性格が存在しているわけではなく、ましてや「天使」と「悪魔」のように、善と悪の心が会話する、ということはない。

 どう考えているかなあ、と思いながら、外を歩いているときに思ったのは、ブログみたいに考えている(こともあるな)ということだった。今、こうやってブログを書いているわけだけど、ここまで、このブログはほとんど立ち止まっていない。オートで指が動いて、考えていることを文字にしているだけだ(だから、あまり深く考えているとも言えない)。

 いつもいつもというわけではないけれど、何かを考えるときに、文字列がずらーっと出てくるように考えていることがあって、そういうときはブログを書きたいと思うのだが(そして大抵書かない)、そのときには、こういう文章の形で頭の中に出力されているから、心の中がそのまま文字にできればいいのになと思うことはある。

 音声入力、という選択肢はもちろんあるのだが、音声化するとおそらく思考の種類が変わるというか、何か「相手」に向かって説明するようなモードに切り替わる気はしているので、やはり、心の中で文章を書く(モノローグ調で)、というのが私のオーソドックスな思考法ということになるのだろうか。

 で、こういった思考法が人によるのか、それともみんな同じだよ、なのかが、私にはよくわからない。が、興味があるので、そういったことを書いている本があったら探して読んでみたいなと思います。

 最後に、試しにBingさんに聴いてみたけど、ふんわりしたことを言っていた。ソースのどこを探しても「多重化された内的言語」って言葉が見つからないのはどういうことなのだろうか。

こんにちは、これはBingです。😊

心の中で言葉を使う方法についての研究は、心理学や言語学などの分野で行われています。心の中で言葉を使う方法は、**内的言語**や**自己対話**と呼ばれることがあります¹ ²。内的言語は、自分の考えや感情を表現するために心の中で使う言語です¹。自己対話は、心の中で自分と会話することです²。

内的言語や自己対話には、様々なタイプがあります。例えば、二人以上の人物が会話するように考えるタイプは**多重化された内的言語**と呼ばれます²。一方、モノローグで考えるタイプは**単一化された内的言語**と呼ばれます²。

これらのタイプは、個人の性格や状況によって変わる可能性があります²。また、これらのタイプが思考や行動にどのような影響を与えるかも研究されています¹ ²。

心の中で言葉を使う方法についてもっと知りたい場合は、「内的言語」や「自己対話」などのキーワードで検索してみてください。

ソース: Bing との会話 2023/2/27(1) 言葉の持つ力―行動や心に与える影響ー – Harmonista. https://harmonista.jp/five-senses/power_of_words/ アクセス日時 2023/2/27.
(2) 感覚と情動から心身相関を考える. https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhas/5/1/5_1_8/_pdf アクセス日時 2023/2/27.
(3) 「豊かな日本語」について考える. https://www.jstage.jst.go.jp/article/koshientb/2/0/2_38/_pdf/-char/ja アクセス日時 2023/2/27.

変わりゆく情報環境① Twitter編

 今年になって2ヶ月が経過しようとしており、2月は1月の半分の日数しかないのは自明とはいえ、加速が著しい。色々なことがあった。トピックごとにまとめておこう。今回はTwitter編です。

さよならTweetBot

 Twitter人生のうち、半生を共にしたと言っても過言ではないTweetBotが逝きました。とても悲しい。死因は、Twitter社によるサードパーティクライアントの締め出しによるものです。不意打ちでした。

 過去にどういう言及をしていたかな、と思って過去記事を検索してみると、以下のようなレビューを書いていました。これでももう7年以上前なんだね。

rouble.hatenablog.com

 上のレビューで嬉々として書いていることは、今でも公式アプリでは十分にはできません。特に既読管理が失われてしまったのが本当に痛い。

 上の記事でも書いている通り、長らく私は「このリストは全部読む」というのを決めてTwitterを運用していたわけですね。それは、このアカウントの投稿は全部読みたいな、と思うものだったり、このアカウントの情報は重要だから見逃さないようにしよう、と思うものだったりしました。

 しかし、公式アプリではもうそれはできない……。今かろうじて使えているTweetDeckにも、残念ながら既読管理の機能はありません。なぜこの重要性をわかってくれないんだろうか、と思うけど、おそらくこういう消費をしていた層は少数派と見られているということなのでしょう。

 TweetBotの後継アプリとして、Mastodon用のアプリ「Ivory」がリリースされ、現在はこちらを使っています。これが使いたいということが主たる動機となって、Mastodonを動かし始めたといっても過言ではない。

Ivoryのアイコンは今はこれに設定してます。TweetBot追悼中。

 Mastodonは、そこまで大きなコミュニティにはおそらくなっていかないだろうと思いますが、ここのところのTwitter社のごたごたに嫌気がさした人達がわりあい活発に投稿してるところもあり、ひとつの情報に触れる場として、私の情報環境に定着しそうです。Twitterほど人が多くないので、ハッシュタグをある程度追っかける、みたいな使い方もできて楽しい。

 気に入ってるのは、ネタバレを防ぐふせったー的機能が標準で備わっているところです。

Mastodonのネタバレ防止機能

 こういう投稿は、基本的に「人に読んでほしい」というより自分へのメモとして書いているので、これができるのはとてもいいですね*1

 Twitterがすぐになくなることはないだろうけど、これまでのTwitterとは付き合い方が変わっていかざるを得ず、とはいえ、Twitterとの付き合いももう16年とかになるわけで、そういうものかもなあ、とも。

 願わくば、TweetDeckだけは生かしておいてもらえますように。

fedibird.com

*1:じゃあ、個人的なメモに書いておけばいいのでは? というのは、それもそうなんですが、なんだろう、「書くこと」への姿勢が変わるので、自分用のメモはあまり長続きしないのです。

『かがみの孤城』

年末に映画を見ました。原作未読です。これから読む予定。

起伏の激しいというタイプの作品ではありませんが、退屈することなく最後まで楽しみました。途中に配置された謎はわりとわかりやすいので、作中人物よりもかなり先に視聴者が気づいてしまって、ちょっともどかしく感じるかも。

以下ネタバレ含みます。

続きを読む