原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

通勤通学の話

4月から通勤をどういう手段で行おうか迷っている。これまでは、自家用車で通勤していたのだけど、「ガソリン代がかかる」「昨年見直した自動車保険の対象走行距離を若干越えそう」「駐車場代もかかる」「運動不足すぎないか」などなどの理由により、自転車…

紺野キタ『カナシカナシカ』

カナシカナシカ (ウィングス・コミックス)作者:紺野 キタ新書館Amazon 一冊完結。紺野キタさんの作品は『つづきはまた明日』のシリーズしか読んでいないのですが、淡い絵柄は共通しつつ、物語のトーンは大きく異なります。『つづきはまた明日』は、お父さん…

石黒正数『外天楼』

[asin:4063761592:detail] 短編集と思い込んでいたのだけど、実際には連作短編集でした。でも、冒頭のあたりは短編間のつながりがそれほど明確ではなくて、次第におのおのがつながっていく構成になっていて、そのことに驚けたことを思うと、思い込んでいてよ…

電子廃墟としてのWebメール

ブログやサイトが廃墟になることはよくあるけれども、Webメールも廃墟になる。私は、最近はWebメールは完全にGmail頼みなのだけど、以前はhotmailを使っていた。そういえば……と思って、久しぶりにサインインしてみると、以前購読していたメールマガジンが静…

『ねたあとに』、文庫化。

ねたあとに (朝日文庫)作者:長嶋 有朝日新聞出版Amazon 長嶋有の『ねたあとに』が文庫化された。単行本も持ってるけど、文庫の大きさで読むのも楽しい本だと思うので買いました。模範的な購買者と呼んでほしい。 解説はお父さんの長嶋康郎が書いていて、その…

雨の“見える化”

「見える化」という言葉を最近よく耳にする。「可視化」という言葉はよく使うけれども(そして「音」では通じにくいのでよく補足して説明する)、その代替語なのかなあとぼんやり思っていたら、Wikipediaに次のように書いてあった。 見える化(みえるか)と…

佐藤雅彦『考えの整頓』

考えの整頓作者:佐藤雅彦暮しの手帖社Amazon 佐藤雅彦の文章を読むと、そのイラストがなくても、あの独特の線の感じを持つ絵のイメージが浮かびあがってくる。これも、そういう文章が集まっている本だ。 主に生活の中で気づくはっとしたこと、世界がぐるりん…

臆病ではないほうが楽しいのかもしれないということ

そんなに自尊心が高い方ではないと思うのだけど(いや、認められないくらいに高いのかもしれないが!)、それでも、自分の能力の低さのようなものを見抜かれたらどうしよう、という臆病な気持ちがないわけでもない。いや、わりとあるのかもしれない。 そうい…

HERO『パターンその1 駄目人間』

[asin:4757534418:detail] サイト(http://dka-hero.com/top.html)に掲載されている短編を3つ集めたものです。短編集としては三冊目。Webで読めるのになぜか淡々と購入しております。何度も読み返したくなる。 短編ではあるけれど、どれもそれなりに「長く…

「おなかがすく」ことへの感じ方

おなかがすくことがきらいではない。きらいな人がいるのだろうか? と思ってしまいもするけれど、言いかえると、「空腹な状態」であることがいやではない。 人と話していて時折知ることになるのだが、「空腹な状態」にあることを許せない人が一定数いるよう…

『トイレット』

[asin:B004GGSTCU:detail] 久しぶりに映画のDVDをみました。2時間ぐらいの時間ってわりと「思い切る」ことが必要で、ただでさえ細切れの娯楽に触れることが多くなっているので、だんだんと「よし見よう!」と思い切るのが大変になってきています。見始め…