原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

2010-01-01から1年間の記事一覧

2010年のこと

ぼんやりしていたら今年が終わりかけていて、もう絶句するしかありませんが、しかし思い起こしてみれば今年も長かった。 iPadを購入したのが6月。それからまだ半年だというのに、あの暑すぎた夏も遠い記憶の彼方にあるような気がします。やっぱり1年は長い…

雨の日のお風呂の話

今住んでいる部屋には、お風呂に窓がある。 考えてみれば、これまでの一人暮らしではお風呂に窓はなく、およそ10年近く、外の音を聞きながらお風呂に入ったことはなかったわけだ(実家に帰ったときを除けば)。 そのことについては、今こうして書き出してみ…

ワープロにはプリンターがついていた

私たちはときどき昔のことをすっかり忘れているものだけど、“ワープロにはプリンターがついていた”というそのことも、私はすっかり忘れていたような気がしていた。いや、正確に言うならば、“パソコンにはプリンターがついていない”ということを忘れていた、…

禁則処理

そろそろ禁則処理も正常化しているのではないか、と思ってみたら正常化していなかった。これは、テーマに由来する問題なのか、どこか設定をいじってしまったのかわからないのだけどがっくりくる。なぜだろうか。 句読点などが行の頭に来ることに対する嫌悪感…

末次由紀『ちはやふる』(10)

[asin:4063192946:detail] 『ちはやふる』のいいところは、その群像劇性なのかなあと最新刊を読みながら思っていて、それは、ヒョロくんのような明らかな脇役としてのキャラクターが特にビジュアル的にかっこよくもならずに、しかしかっこいい、という描き方…

りはびる

気がつけばこの日記も50個目の記事を超えていて、なんとなくまだ10いくつくらいのつもりだったので驚きました。そんなに書いていたのか。とはいえ、数年前は毎日書いていたりしたことを思うと、なんというペースであろうかとこれまた驚いてしまいます。 書く…

電子書籍でページをめくることの意味

電子書籍に「ページをめくるアクション」(以下めくりアクション)が必要なのかどうか、という話題があります。例えば、次のようにそれを「無駄な機能」とみる意見も少なくありません。 「ページをめくる」という行為には、改善の余地があるのではないでしょ…

遠いあの日を思い出すように

ふと思い出すようにみてしまうMADがあります。 『化物語』をみる前にこのMADをみてしまったので「君の知らない物語」のイメージはこのMADのイメージになってるんですけど、このMADをみてると、遠い日を思い出すような気持ちになってきて不思議です。もうすで…

村上春樹『1Q84』BOOK1-3

1Q84 BOOK 1作者:村上 春樹新潮社Amazon今更読みました。読んでる最中はとても楽しくて、すらすら読めましたが、これはエンターテイメント的に読んでるだけだなーっていうのもずっと思っていて、別にこれが自分にとって大切な物語になるとかそういうことでは…

「今年の夏は」話

気がつけば八月も終わりに向かっていたわけですけど、まだお盆明けから一週間ってちょっとにわかには信じがたい、という程度には時間の流れが歪んでいるような気がしていて、それがまた八月っぽくはあります。まだ夏は終わらない。 「今年の夏は」話を毎年し…

『カールじいさんの空飛ぶ家』

カールじいさんの空飛ぶ家 [DVD]ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメントAmazon少し前にDVDで。なんとなくずっと空飛ぶ家で漂う話なのかなーって思ってたら全然違いました。家を運ぶっていうのはおもしろいなあと思った。ぐっと体に力が入ってし…

『借りぐらしのアリエッティ』

箱庭を歩くように、散歩をするということがあってもいい──ということがふと思い浮かんで、いつもなら車で通りすぎるところを歩いてみると思いのほか楽しいわけですが、この映画は、そういう楽しさともまた少し違っていて、ようするに、私はひとつの場所がじ…

芥川賞候補二作

結局今回は二作しか読めませんでした。しかも柴崎友香はすでに読んでいたので意識的に読んだのは一作! とりあえず二作の感想です。 柴崎友香「ハルツームにわたしはいない」 以前感想を書きかけたままPCを放置していたらWindowsが自動的に再起動してしま…

身体の記憶

先日、なんだか左手がむくんでいた日があって、なんだか関節とか動かしにくいなーって思ってたら唐突に以前に手がぱんぱんにむくんでいた時期があったことを思いだした。思いだしたが、その記憶はあくまでも体感的な感覚がよみがえってきただけのことで、そ…

村上かつら『淀川ベルトコンベア・ガール(1)』

淀川ベルトコンベア・ガール 1 (ビッグコミックス)作者:村上 かつら小学館Amazon村上かつらさんの漫画は初めて読んだけどおもしろかった。十六歳の主人公が工場で働きながらままならないようなままなるような、いろんなできごとに出会っていくお話。 あとが…

プレゼンテーション

実は、一度もパワーポイントのたぐいを使ったことがない。したりがおで「ああ、パワーポイント。あれめんどくさいですよね」くらいのことは言いそうだけど、ソフトを起動したことすらないんですすみませんという始末です。そもそも、PCを外部出力しはじめた…

梅雨日記

今年の梅雨は明るいのに雨が降っている、と感じる。こんなに雨の日って明るかったっけと思うのは日が長いからかもしれないのだけど、こうやって毎年別の季節のことは忘れてるんだろうなともいつも思ってたのだった。 あんなに最近まで身近だった冬の気配も、…

iPadで本を読むこと雑感

またiPadの話。まるで買ったことが嬉しくて自慢してるみたいだな!(否定できる要素がない) 試しにi文庫HDにいくつかpdfをいれてみたり、内蔵されている青空文庫を読んでみたりしたのですが、予想以上に「めくる」アクションが重要なのではないか、という感…

悲哀

iPadでよろこんで記事を書いてたら、ボタン押し間違って全部消えた……。もう、やる気が起こらないよキテレツー。 言いたかったことは、意外とタッチタイピングできるよってことくらいだったので、もうそれだけでいいです。我流の打ち方に慣れすぎて、キーボー…

なんだかなにも考えていないような連休のこと

今年の連休は珍しく晴れしかなかった──というには、あと一日残っているけれど、ともかくこれだけ晴れが続くのは珍しい。ということをなっちんに言うと、「毎年こんなもんじゃないっけ?」と言われた。そうだったかもしれないと思いつつ、どこかで雨が降るの…

あるいはスペースコロニーの中で

富野由悠季の2001年ころのものらしいインタビューに、次のように一節があった。 アニメの中だから、簡単にああいう居住空間ができました。僕の場合、その中でセル絵といえどもかなり肉体ってものを想定したキャラクターを動かしてきました。そうすると、こう…

「世界樹だより」12階

[前]S・F ファランクス/ファーマー LV37 [前]ローズリア プリンス/ウォリア- LV33 [後]つばき シノビ/ビーストマスター LV32 [後]チェリア ゾディアック/バリスタ LV34 [後]デイジー モンク/プリンセス LV37 ようやく第3階層の最下層に到達。マッピ…

「世界樹だより」8階

[前]S・F ファランクス LV28 [前]ローズリア プリンス LV27 [後]つばき シノビ LV25 [後]チェリア ゾディアック LV27 [後]デイジー モンク LV26 しばらくみないうちに第2階層をクリアしておりました。4階から比較してのレベルの上がり方がすごい。 2層…

「世界樹だより」4階

[前]S・F ファランクス LV13 [前]ローズリア プリンス LV13 [後]つばき シノビ LV12 [後]チェリア ゾディアック LV12 [後]デイジー モンク LV13 なんとか第1層のボスを撃破。最後は全員のTPが尽きて壮絶な殴り合いでした。ゾディアック以外攻撃系特技が…

「世界樹だより」3階

[前]S・F ファランクス LV11 [前]ローズリア プリンス LV12 [後]つばき シノビ LV10 [後]チェリア ゾディアック LV10 [後]デイジー モンク LV12 なかなか3階への階段が見つからず、2階を彷徨うこと幾星霜。ようやく3階にいきましたが、3階は案外短かく…

「世界樹だより」2階

[前]ファランクス LV6 [前]プリンス LV7 [前]シノビ LV7 [後]ゾディアック LV6 [後]モンク LV7 まだ2階をうろうろ中。探索できる時間が決まっているので、宿屋で時間を調整することになりますが、お金が不足してきていて、蘇生代とか糸代にも困りはじ…

「世界樹だより」1階

[asin:B0030DFEEG:detail] 世界樹はじめました。もはや定例行事になってきてます。コンピュータゲームにおける「続編」の享受のされ方って色々とあると思うし、世界樹についてはさして特異な享受をされているというわけではないんじゃないか……とも思うのだけ…

柴崎友香『虹色と幸運』

webちくまで連載中の柴崎友香『虹色と幸運』*1がおもしろい。中身もおもしろいけれど、その表示方法もPDFというところで、私はiPhoneの「GoodReader」でダウンロードして、これまでの連載分をフォルダにまとめている。電子書籍うんぬんの話としてもおもし…

志村貴子『放浪息子(10)』

放浪息子(10) (ビームコミックス)作者:志村 貴子エンターブレインAmazon 人の関係がどんどん複雑化しているのに、なかなか「この子は嫌いだな」という子が出てこないのがすごいなあと思っていて、登場時には嫌なやつだなあと思っていても、いつの間にか好き…

死の夢

ときどき、自分が死ぬ夢をみる──というのは、誰にでもあることなのかわからないけれど、特別特異な体験というのでもないだろう。私はたいがい「銃で撃たれる」というのが多くて、あまり他の死に方を知らない。というか、病気で死ぬ、という物語を語れるほど…