原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

空から地上を見るときに

 飛行機に乗るときに、窓際に座るか、それとも通路側に座るかは人によって分かれるところだろう。私は空いていれば窓際を優先して予約する方で、理由としては「早く降りたくないから」というのが一番大きいのだが(通路側にいるとどうしても早めに立たないといけないわけだけど、飛行機を早く降りようとすると並ぶ羽目になるのであまり好きではない)、それ以外に、外を見ることができるから、というのももちろんある。

 空から見ると、下の地形がよく見えることがある。人間の目はどこまで遠くを見ることができるんだろうと思うこともあるし、川はこういう風に流れているんだなあ、とか、山裾はこうなってるんだなあ、とか、そういうのだけでも楽しい。

 Googleマップやアースでも同じものが見られるといえば見られるのだが、やはり自分の目で実際に見るそれは、写真とは異なる実在感が(当たり前だが)ある。

 ときどき思うのは、この景色を100年前の人はほぼ見られなかったわけで、もっと前に遡れば、どんなに権力のある人でも、こういった景色は見ることができなかった。できたとしても気球くらい? でも、そもそも気球っていつごろからあり、どれくらい安定した存在だったのだろう。

 最近だとこういうことをすぐにChatGPTに尋ね、色々聞いていくことが増えた。知識が正しいかどうかはともかく、自分の中から湧き上がる疑問を「誰かに(気兼ねなく)聞く」ことってなかなかこれまではできなくて、これもテクノロジーが可能にしたことだとも言える。ちなみに気球による有人飛行は18世紀らしいです。

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