原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

2021年11月のこと

 そろそろ年末だな、と思いながら、あまりにも日記を書いていなかったことを思い出し、日記を書く。忘れていたわけではないんです。しかし、年々無精が進んでいく。

 2021年は、2020年に比べると、(少なくとも私の生活上は)かなり通常業務に戻っており、しかし出張だけがオンラインで代替されている、という状況だった。会議は半々くらいで、なぜか特に必要もない気がするのに対面で行い続けた会議もあれば、1年間オンラインだけで行われた会議もある。

 2021年11月というこの現在は、かなり状況が落ち着いていて、しかし、これからもう一度増えるんじゃないか、とどこかしら思いつつ、でも、ひょっとしてもうこれで終わりなのでは? と心の底では期待のようなものを抱いているような、そういう状況だ。

 期待。これがまたちょっと微妙なところで、少なくとも私個人はこの2年間の生活はそれほど悪くなかった、というのがややこしい。社会上、この状況は一刻も早く終わった方がいいに決まっているし、私の周りではあまり閉店などもなかったのだけど、それでも、お店などが閉店してしまうのも悲しい。が、「人と会わなくていい」というのは、やっぱり私にとっては楽なのではあった。

 ただ、家族と会えていないというのは、寂しいのとはまたちょっと違う申し訳なさのようなものもあるし、状況が改善することは基本的には嬉しい。2年間、大規模な移動もしていないわけで、さすがにちょっと、そろそろ都会的な空気を吸いたくもある。もう2年も大型書店とかに行ってないってことですからね(なにせ2年間飛行機はおろか電車にも乗っていないのだ)。

 自分でも気がつけない自分自身の変化が、この2年で決定的に起こったのかもしれないし、起こってないのかもしれないけれど、それが露わになってくるのは来年のことになるのかな、と、戻りつつある状況を見ながら思っている。