原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

Tweetbot2ユーザーのためのTweetbot4レビュー

 iOSでは複数のTwitterクライアントを使っていますが、特に閲覧面での主力になっているのがTweetbot(2.8.9)です。Tweetbotは3以降、メジャーアップデートのたびにアプリを刷新していますが*1、私は3にはせず、2のまま使ってきました。iOS7以前のものなので、フラットデザインですらありません。ここでは、幾つかの観点で比較してみて、Tweetbot4の使い勝手をみてみようと思います。

Tweetbotを使ってきた理由

 私がTweetbotを使ってきた理由は次の通りです。

1.リスト管理がしやすい

 特筆すべきというほど特筆すべきでもないのですが、普通にリストが使いやすいです。私は、特定のリストは「全部読む」というスタイルなので、Twitterの中心はリストにあり、タイムラインにはありません。

f:id:Rouble:20151003020431p:plain:w200

 上記はリスト表示中。もちろん、この状態から投稿もできます。このリスト表示状態はずっと保持されます(つまりタイムラインに強制的に戻されることはなく、デフォルトにできる)。

 リストの切り替えは下記の通り。上部をタップすれば一覧が表示されます。

f:id:Rouble:20151003021415p:plain:w200

 正直なところ、リストについてはかつて存在したTwitBirdというアプリが今でも最強だったと思ってるのですが(リストを越えて未読/既読管理ができた)、時代の流れについてこれませんでした。残念。検索結果もリストのように扱えるすばらしいアプリだったのですが。

2.アカウントが切り替えやすい

 これも別に特筆すべき点ではありませんが、リスト表示状態から、2タップで別のアカウントに切り替えられます。

f:id:Rouble:20151003021145p:plain:w200

 よくメモ用アカウントとか、仕事用アカウントに切り替えてます。もちろん、アカウントを越えたリツイートも可能です。

3.既読同期ができる

 一番大きいかもしれないのが、端末を越えた既読同期。iCloudなどを通して、複数のiOS間で「読み終えたところ」を同期することができます。つまり、iPhoneでここまで読んだから、その続きをiPadで読む、などが可能になります。前述の通り、私は特定のリストを「全部読む」スタイルなので必須機能。下記のfeatherも評判のいいクライアントですが、ざっと調べたところ既読同期がなさそうなんですよね……。

 こんなTweetbot2ですが、さすがに大きなアップデートはすでに行われず、TwitteriPhoneの仕様変更に追随できていないところが目立ちつつあります。たとえば、最近のTwitterでは画像の複数同時投稿が増えていますが、Tweetbot2では1枚しか表示することができません。また、iPhone6以降の画面サイズは想定されていないため、引き延ばした画面表示になっています(特にキーボードが大きくなりすぎる)。

ではTweetbot4は?

 ただ、Tweetbot3は、Tweetbot2ユーザーの一部の評判が悪く「どうするべきか……」と思ってました。で、今回Tweetbot4がリリースされたので、早速OSをアップデートしてインストールしてみました。ユニバーサルアプリなので、iPhoneでもiPadでも使えます。

https://itunes.apple.com/jp/app/tweetbot-4-for-twitter/id1018355599?mt=8&uo=4&at=11lckv

 結論から言うと、iPhone版・iPad版ともに、使いやすいです。しかし、iPhone版(iPhone6。plusではないです)は最初すごく戸惑いました*2

 以下、当初の戸惑いについて書いてみます。これは、さきほどの1と2の裏返しです。なお、既読管理は特に変わっていません。Tweetbot2の既読位置とTweetbot4の既読位置も同期されるので、併用することもできるでしょう。

1.リスト管理がしにくいと思ったが気のせいだった

 リストは公式クライアントでも非常に使いにくいですが、こちらでもわかりにくいです。詳しくは下記の通り。

f:id:Rouble:20151003024246p:plain:w230

 リスト表示をしながら投稿することはできなくなりました。つまり、リストをメインに使うことは想定されていない作りになったわけです。なんてことをするんだ。

 ……と思ったのですが、解決法がありました。どうもTweetbot3のマイナーアップデート時に追加された仕様のようです。

f:id:Rouble:20151003184940p:plain:w230

 気づかない。これは気づかないよ。シグニファイアがないよ。そして、切り替えたあとの画面が次のようになります。

f:id:Rouble:20151003185332p:plain:w230

 投稿ボタンが! つまり、長押しで切り替えたリスト表示には、投稿ボタンが出てくるようです。なぜこんなにわかりにくくした。

2.アカウントが切り替えにくいと思ったが気のせいだった

 上記のことが原因になって、リスト表示から他のアカウントへの切り替えが面倒になっていますなっていると思っていました。

f:id:Rouble:20151003024756p:plain:w230f:id:Rouble:20151003024846p:plain:w230

 お分かりでしょうか。リスト表示状態ではアカウントが表示されず、直接他のアカウントに切り替えることができません。

 手順としては、[リスト表示]→[リスト一覧に戻る]→[アカウントをタップ]→[移動先のアカウントを選ぶ]で3タップ。辛い。

 さらに、リスト一覧に戻ってしまってるということは、他のアカウントから別のアカウントのリストに直接移動することもできないということです。辛い。

 が、これも解決。さきほどの長押しから切り替えたリスト表示を見てみましょう。

f:id:Rouble:20151003185741p:plain:w230

 これで、先の問題は全て解決。Tweetbot2と同じタップ数でアカウント移動ができるし、戻ってきてもリスト表示のままです。

結論

 以上、結論としては、わかりにくくはありますが、操作方法さえ覚えてしまえば、Tweetbot2とほぼ同じ使い勝手で使うことができる、ということになります。リスト切り替えに「長押し」が必要になってしまうことだけがネックでしょうか。どうも、「最上部をタップすると最新のTweetに移動する」操作とのバッティングが原因でこのようになっているらしい、ということですが、もうちょっと、こう、なんとかならないのでしょうか(3D touchに対応したら変わるかも。ただ、3D touchのiPhoneを購入するのは2年後の予定ですが……)。

 写真の表示が大きくなっていたり複数表示できたり、公式引用リツイートに対応していたりと、Tweetobot2は好きだけどこのあたりどうにかならないかなあと思っていた人は、買って損はないと思います。いまなら半額です。

おまけ

 iPad版とiPhone6x Plusでは、横画面で2カラム表示できるようになっています。下記はiPad版。

f:id:Rouble:20151003193404p:plain

 右の狭いカラムには、メンションやリスト、検索結果などを表示させることができて便利。これはうれしい機能です。

*1:トークンの上限回避のため?

*2:この記事は、当初使い方がわかっていなかったため、一度大きく再編成しています。