続きを読む『君の名は。』を見る前の記憶がほぼ消し飛んでいる。
— いずみ (@Rouble_R) 2016年8月27日
日帰り旅行日記
先日、珍しく日帰り旅行にいった。私はあまり旅行をしないタイプで、どこかにいってるときは大抵出張のついでであることが多い。今回も「旅行をしよう!」ということではなく、参加したいイベントがあったので、そのついでに旅行みたいになったのだった。
そのイベントはTwitterで告知された瞬間に、「行きたい!」→ スケジュール確認 → 「行ける!」 → 予約 → 月末の締め切りを思い出す → キャンセルしよう → できない →「あああああ!」という流れで行くことになったもので、直前まで「どうしよう……」と思ってたのだけど、結果的には大正解でした。
日帰りといっても、行くだけで5時間くらいかかるので、当日の朝6時出発、現地11時到着、その後イベントは夜19時から、そして夜行バスで帰ってくる、という流れで、正確にはバスの中で一泊してます。が、眠りは浅かった。仕方ないね。
で、旅行先は結局のところ実家のある県で(それ旅行じゃなくない?)、しかし実家に寄る時間はなかったので、旅行のようになったのでした。イベントに参加する以外の用事もなかったので、11時について食事をしたのち、のんびり映画を見たりした。熱血篇です。原作のときから思ってたけど、このころの羽川さんキャラ違うよね。
映画を見る直前に、イベントまでどうしようかなー本屋かなーとか思ってたのだけど、ふと、「そういえば卒業以来高校のある町に行ってない」ということに気づき、電車を乗り継いで移動。15年以上ぶりにその町へ行ったのでした。以降はその回想録です。
15年以上、という年月は、すごく長いのだけど、(まだ)記憶の摩耗を招くほどではなくて、なにしろ高校3年間通い続けたのだから、駅についてから階段を降りる流れは、身体に染みついたものだった。思えば、高校以外は電車を日常的に使わない人生になっている。そのことも、高校のころに使っていた駅の記憶をよく保存させているのかもしれない。
その駅で使っていた出入り口は二つあり、そのうちの一つを通る。高校のころは朝が早かったので*1、駅ビルの中を通ることになるその道は、朝は使えなかった。当然だけど、ビルの中のお店はもうほとんど変わっている。ここはゲーム屋さんだったんだよ、と思いながら、100円ショップの脇を抜けて外へ。
駅の外の風景は変わらなくて、でもそれはビルの形だけだった。形はそのままにお店はかなり入れ替わっていて、そのまま、という店の方が少ない(コンビニエンスストアさえも)。吉野屋はそのままだけど、アイスクリーム屋さんもないし、TSUTAYAもないし、カラオケ屋もないし、薄暗い古本屋もない。素直に15年ってすごいなと思った。
高校まで歩き、校門の様子を見たり、門の中から聞こえてくる高校生の声(夏休み中だけど体育祭の練習の声で賑やかだった)を聞く。門の外から見える学校のシルエットは、15年前と変わっていない。学校の近くにある雑貨屋兼本屋もどうも変わっていない。そのとき、「あ、ここ古典部シリーズ読むときに思い浮かべてたな」ってことを思い起こした。ホータローたちが、部室にいながら推理をする話。あの話の中に出てくるお店を、私はその雑貨屋としてイメージしていたのだった。それだけではなくて、たぶん物語の中に出てくる学校のイメージは、多かれ少なかれ、自分の通った高校をベースにしているのだった。
そのせいだからだろうか。あまり高校は懐かしくはなかった。記憶のままだった。
思い返すと、実家の周りを散歩して、子どものころに歩いていた道を歩き直したり、そういったことをすることが好きだ。多くの人は好きなのかもしれない。それは「懐かしい」からというわけではなくて、変わってたり、変わっていなかったりすることが面白いからなのだろうと、今回のことでちょっと思う。時間がそれほどなかったので、「あの道通りたいな」と思いながら通らなかった道もあったのだけど、また今度通ればいいやと思いもした。
不思議に感じたのは、そういう場所に(ほぼ)日帰りで、しかもついでのように来ることができたことで、いつもの現実の隣にこういう時間があるんだな、ということが面白かった。いい休日でした(平日だったけど)
*1:6時40分くらいには学校にいた。驚くべきことに早くいって自習をしていたのだ。なんなのこの人。本当に私なの。あ、ラッシュを避ける意味もありました。
『世界樹の迷宮V』その4
第3階層のボスでは一度全滅しました。死霊大爆発で為す術もなし。リベンジ戦ではTPを惜しまず配下を出現と同時に叩いていったらわりとさっくり勝てました。やったね。
第3階層は、過去の大戦によって死霊がうろつくことになった墓地のような場所で、これはこれまでの世界樹には(たしか)なかったシチュエーションです。Vから世界観が変わって、「魔法」的な力が存在するようになったからですね。これまでのシリーズは(ファンタジーとしては意外ですが)実のところ、「魔法」ど真ん中は出てきていませんでした。
では、以下パーティの状況です。
職業 | 種族 | タイプ | メモ |
ドラグーン | ブラニー | 防衛型ドラグーン | 「竜圧」を一気に10レベルにあげましたが、意外と後列のダメージをカットしてくれるので便利。その前提スキルである「先制咆哮」でダメージがドラグーンに集まりやすくなるので、「ヒーリングガード」(ダメージを緩和しつつ自分のHPを回復)を使うようになりました。ガード系上位スキルはまだ取得してません。使うのかな……。種族:ブラニーのTPタンクっぷりがはまり、TP切れが起こらないのは強みです。 |
マスラオ | アースラン | 攻撃型マスラオ | 「三段討ち」専門家になりつつ、クリティカルの攻撃力があがったので、わりとダメージが出せるように。「三段討ち」の封じ率はいまいちですが、封じちゃうと攻撃止まっちゃうので、まあこれはこれで。マスラオは今後の伸びしろがあまりないかもしれません。どうしよう。とりあえずTPほしい。 |
ハウンド | セリアン | 回復型ハウンド | なんかあまり変わらず。上位スキルもそれほど使ってません。回復系最上位スキルまでの前提が重いので、後半になるまで状況変わらないかも。 |
ドラグーン | アースラン | 攻撃型ドラグーン | 攻撃力だいぶ伸びてきました。「トーチカ」はかなり強いんですが、なんか相手がミスして反撃が起動しないですね。まあそれはそれで。ロマン砲をどうしようかな。こっちのドラグーンも「竜圧」取るといい感じなのでは? と思いつつあります。(← なんかぼけてますが、「竜圧」上位スキルだから取れなかったよ……。 |
ウォーロック | セリアン | 攻撃型ウォーロック | 「詠唱:多段術式」取得したんですが、TPが足りない今はいまいちかなー。ロックフォール強いです。ボスとかFEOはあまりスタンしないけどね。 |
こんな感じです。第4階層は綺麗でいいですね。第3階層はたまにびくってしてました(ペルソナQを思い出す)
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『世界樹の迷宮V』その3
第2階層のボスは初見で倒すことができましたが、途中でボスがシールド張って1ターンに500回復しはじめたときは「もうダメだ」と思いました。持続力はあるパーティですが、瞬間的な火力がないので、回復力に上回られるとじり貧になって壊滅しかねません。ユニオンスキルの「チェーンブラスト」で頭を封じることができなければ負けてたはず。5人全員のユニオンゲージを全部消費してしまうので重たいスキルですが、高確率で封じてくれるのですごく便利。
第3階層に入ると同時に「二つ名」が解放され、マスタースキルが習得できるようになりました。全員休養を取って、スキルを振り直し。現在の状況は以下のような感じです。
職業 | 種族 | タイプ | メモ |
ドラグーン | ブラニー | 防衛型ドラグーン | 防御型の二つ名を選択。ただ、しばらくは「ラインガード」中心の運用になりそう。申しわけ程度に取った「竜圧」がたまに後衛への攻撃をカットしてくれて地味に便利。パッシブスキル愛してる。 |
マスラオ | アースラン | 攻撃型マスラオ | 四刀流にも惹かれますが、ここは安全に一刀流で。3層の敵の攻撃力を見ると、四刀にしなくてよかった……としみじみ思います。新たに三段討ちを入手して、敵を絶対封じるマンになりました。攻撃力がまだちょっと低いかなー。どうしよう。 |
ハウンド | セリアン | 回復型ハウンド | 回復を犬に頼っているパーティなので、犬がやられちゃうといきなり大ピンチに陥るのですが、大丈夫だろうか……。新たに「防衛指示」を入手しましたが、ハウンド自体がダメージソースでもあるので、できるだけ自動回復でなんとかしたいところです。 |
ドラグーン | アースラン | 攻撃型ドラグーン | 攻撃型のはずがバフ/デバフ役になりさがっていますが、新たに「トーチカ」を入手。なにこれ強すぎる。うまく反撃が決まれば大ダメージをたたき出せそう。 |
ウォーロック | セリアン | 攻撃型ウォーロック | 六属性使いか三属性使いかで迷いましたが、六属性に。早まったかもしれない。新たに「ロックフォール」を入手しましたが、TP消費がきつめ。まずはTPを伸ばしていくしかないかもしれません。今後は「詠唱:多段術式」を手に入れる予定。 |
「二つ名」を手に入れて調子に乗ってたのですが、第3階層の敵に前衛ドラグーンが一撃で半壊させられた瞬間に「やばい」ってなりました。いきなり殺意高すぎる。どうもここからが本番のようです。3層は音楽がとってもかっこいい。
『世界樹の迷宮V』その2
ここまでの全滅回数は2回。1回目は体験版のときにヒルにやられました。レベル低いうちの毒が脅威すぎる。でも、今作は戦闘が終われば毒消えるので助かります。石化も治るよ。
2回目は第1層のボスであるゴーレムさん。見た目がきもかわいいな! と思ってたらわらわらやってきてどうにもならず全滅。なんか仕掛けあるよなーとは思ってたんですよね……。再挑戦では無事に仕掛けを使ったので勝てました。
以下、現在のパーティの状況です。ゴーレム突破時はレベル16。今はみんなレベル17になりました。
職業 | 種族 | タイプ | メモ |
ドラグーン | ブラニー | 防衛型ドラグーン | ドラグーンその1。前衛のマスラオ守るマン。相変わらず攻撃力はウォーロックに負けているありさまですが、豊富なTPで絶対防御してくれます。ボス戦は「ラインガード」→「ガンマウント」→「ラインガード」の繰り返し。 |
マスラオ | アースラン | 攻撃型マスラオ | 安定した攻撃の要。防御は薄めですが、「ラインガード」に守られています。「鎧通し」に加えて「霞斬り」が技に加わりました(睡眠付加)。それなりには寝るけど、2つ名取ったら振り直しかなー。 |
ハウンド | セリアン | 回復型ハウンド | 回復役なんですけど、なんでこんなに攻撃力高いの? という万能な人。新たに取得した「ハンターショット」が敵の脚と腕をときどき封じてくれます。確実性はないけど、封じスキルが乏しいパーティにとっては嬉しい。 |
ドラグーン | アースラン | 攻撃型ドラグーン | 攻撃力伸びないねー……。ダメージソースとしてはさほど期待せず、バンカー設置しつつ敵の攻撃力下げたり、味方の防御力上げたりの支援役と化しています。大丈夫か。 |
ウォーロック | セリアン | 攻撃型ウォーロック | 攻撃の要その2。「ライトニング」の一点伸ばしなので、「詠唱:圧縮術式」→「ライトニング」を繰り返す人になっています。雑魚を薙ぎ払ってくれるのありがたい。 |
どちらかというと持続型パーティなのですが、ウォーロックのTPが尽きるとまずいことに。第2層は乗り切れるかなー。どうかなー。第2層は音楽もいいし、足音もいいですね。
ところでこれ書いてる最中に、お店とかでしばらく画面止めとくとNPCがしゃべり出すのに気づきました。楽しい。
『世界樹の迷宮Ⅴ』その1
すでに配信されている体験版をプレイし、レベル10・3階の途中まで到達しました。体験版はレベル10でカンストしてしまうので、進行はストップ。
プレイ感覚は、既存のシリーズとそれほど変わりません。声も(ちょっとだけ)ついてるけど、さすがに控えめ。ペルソナQの賑やかな感じもよかったですが、世界樹のナンバリングはこれくらいの方がマッチしています。
以下、現在のパーティについて記録。まだスキル全振りしてないです。今回はスキルは序盤少なめ。二つ名で解放される達人スキルで倍増かな? スキル同士のリンクも少なめなので、「スキルツリー」という感じは弱くなっているかもしれません。
職業 | 種族 | タイプ | メモ |
ドラグーン | ブラニー | 防衛型ドラグーン | ドラグーンその1。ガード系スキルとガンマウントをセットしています。そのうち「竜の咆哮」も取るかなあ。 |
マスラオ | アースラン | 攻撃型マスラオ | フェンサーとどっちにしようか迷いましたがマスラオに。まだ紙防御ではありませんが、やがて紙になるかもしれない。「鎧通し」で防御力を削っていくスタイル。 |
ハウンド | セリアン | 回復型ハウンド | 犬を呼ぶ回復役。「獣の癒やし」で毎ターン全体自動微少回復、「傷舐め」でターン終わりに1人自動回復、「救護支持」で1人能動回復(状態異常+HP回復)でわりと鉄壁。難点はTPが不足しそうなこと。意外と攻撃力もあるので、通常時はダメージソースにもなっています。 |
ドラグーン | アースラン | 攻撃型ドラグーン | ドラグーンその2。後衛で攻撃する大砲役。ただ、通常攻撃弱いんだけど大丈夫だろうか……。前衛ドラグーンが「バンカー」立てる暇がなくなりそうなので、「バンカー」はこちらにセットしています。 |
ウォーロック | セリアン | 攻撃型ウォーロック | あまり面白みのない魔法使い枠。火力が不足するかなあと思って入れてます。ライトニングを伸ばしているので、横一列への攻撃は現状強し。全体的に封じスキルが不足しているので、場合によっては転職もありかなあ。後衛ドラグーンの火力が上がってくれれば検討するかも。 |
ドラグーン2枚が特徴かなあ。武器・防具が重複するので(そして慢性的資金不足)、防具は前衛ドラグーンに優先配備、武器は後衛ドラグーンに優先配備。前衛ドラグーンは転職を使ってブラニーにしましたが、後衛のアースランとの間にはステータスの差があります。なぜブラニーを前衛ドラグーンにしたかって? 小さな種族ががんばって盾役やってるの最高じゃないですか。
種族 | HP | TP | STR | INT | VIT | WIS | AGI | LUC |
ブラニー | 72 | 75 | 12 | 23 | 24 | 28 | 20 | 17 |
アースラン | 87 | 52 | 23 | 15 | 29 | 17 | 22 | 26 |
ブラニーはアースランに比べるとHPとVITがやや低め、STRは死んでます(攻撃力が杖ウォーロックより低い)。反面、TPが高いのでガードスキルを維持するのには向いているかなあ。この無駄に高いINTとWISは何か役に立ちますか?(たぶん立たない) → WISは魔法防御に関係あるみたいです。やったー。
製品版はあらかじめダウンロードしてあるので、発売日には製品版に移行します。FOEは、芋虫突破済。毒こわい。3FのFOEはまだ挑んでないけど勝てないだろうなあ。まだ火力不足ですね。
榊一郎『カタナなでしこ』
講談社タイガより。刀の拵えをつくる4人の高校生の1年を描く、よくできた青春もの。いかんせん、構成が丁寧すぎて「計算通り」の感があり、そこが小説としては退屈になってしまっているのが難点*1だけど、刀のことなど、知らないことがいくつか出てきて面白かった。
4人の高校生は、それぞれ「刀」に関することをアナロジーにしながら、自分の人生の問題を考えていく。受け継ぐこと、表現すること、飾ること、自分であること。
不純物。
それは、日本人でも外国人でもない中途半端な自分のことを、指しているようで。おまえは日本人ではないから、日本刀に関わる資格はないと、言われている気がして。(第5章)
各章ごとに視点が変わる物語の、最初と最後を務める主人公、千鶴。その悩みは、自身の生まれにあるのだけれど、その悩みの元には幻想としての「純粋な日本文化」という像がある。その像を揺さぶるような、次の箇所がよかった。
挙げ句の果てには──
「何、この兜?」
と呆れ混じりの声で言う千鶴。そこには、何処からどう見ても、シルクハットそのものの形をした、兜が映っていた。日本刀同様、日本の伝統文化、その精髄である筈なのに、事もあろうに手品師が使うの如きシルクハットとは。(第5章)
検索してみるとありました。これはひどい。
黒田如水の合子形兜(おわん兜)で驚いちゃいけない。唐人傘形兜なんかシルクハットやで、見た目。 #軍師官兵衛 pic.twitter.com/gv4Y1gXVdW
— takuhiro (kinosy) (@Kino_see) 2014年12月7日
「日本の伝統文化」とか「精髄」とか言われているものの中には、後世になって「典型」として単純化して捉えられているものもたくさんあるはずで、実際上においては、文化はたくさんの「不純物」でできている。こういう兜は、現在の「兜観」をゆさぶるものとして面白い。
先生が2人出てくるのだけど、その描き方は薄くて残念。
*1:夏休みの課題図書になりそうな感じ。