『君の名は。』
『君の名は。』を見る前の記憶がほぼ消し飛んでいる。
— いずみ (@Rouble_R) 2016年8月27日
この映画に関しては、毀誉褒貶色々出るかもしれない。都合のよい幻想とか、まあなんかそういうのとか。でもいいんだ。大変よかった。以下、とりとめのない断片です。本当にとりとめがないです。
再会した話
新海誠の作品については、前世のブログで書いているのだけれど、一番繰り返し見たのは、『雲のむこう、約束の場所』だろう。
『君の名は。』には、これまでの新海誠の作品を想起させる部分がたくさんあるけれど、印象的なのは、あの境界線上で、三葉と瀧が出会う場面。夢の中で、二人が出会う。見えない相手を探す。それは、『雲のむこう、約束の場所』の病室で、二人がやはり夢の中で出会う場面の繰り返しだった。
予感として感じるのは、だから、やっぱり今回も駄目なんじゃないかということ。
『雲のむこう、約束の場所』は、出会えたはずの二人が、結局、別れていってしまう話だ。夢から覚める。記憶は消える。もう思い出すことはない。それは、『秒速5センチメートル』でも同じ。『ほしのこえ』でも。そして、『星を追う子ども』でも。
これらの作品は、その別れを肯定している話ではあるのだけれど、でも、やはり哀しさはある。特に『星を追う子ども』は、「生き返る」ことを否定する物語でもあったので、この『君の名は。』において、すでに死んでいた三葉の生き返りは、そして、二人が出会うことは、やっぱり叶わないんじゃないかと思った。
だから、映画の後半にかけて、なかばその展開を覚悟していたのだと思う。
結果として、歴史は改変される。そして、二人は再会する。そのことが、もうこれまでの作品全部含めて、やっとそれが叶ったように思えて、それはご都合主義かもしれないし、「おいおい、じゃあこれまでの作品なんだったんだよ」なのかもしれないのだけど、でも、陳腐にそれでよかったと思ったのだった。あれ、これ『STEINS;GATE』か?
電車の話
もう在来線が並行して走ってるだけであのフレーズが頭に浮かぶので、シン・ゴジラどうしてくれんの、って気分です。
ユキちゃん先生の話
びっくりしたね。
というか、二人の時間がずれている可能性にまったく気づかなかったことについて
映画の予告があった時点から、『Remember11』みたいだね、って言ってたのにこの始末ですよ。
彗星の事故が発覚したとき
ぞくっとした。映画が全部裏返るような気持ちになった。
三人の道中
これまでの新海さんなら、ここ一人旅だよなー。成長したなーって思ってました。