原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

自転車の考えごと

 自転車は便利なのだけど、移動中に何もできないのが難点だ。他の交通手段、徒歩やバス、自家用車などだと音楽やPodcastを聴くこともできるのだけど(電車なら本も読める。バスは酔うからダメ)、自転車では禁止されている。

 これを解決しようと、耳元にスピーカーが来るように音楽端末をバッグにつけてみたりもして、それは一定の効果を得たのだけれど、しかしそうすると意外に「自転車に乗っている時間」に考えごとをしていたということに気がついた。

 今日の計画、明日の計画。そういう思いつきは、たいていの場合、机の前よりは、お風呂に入って身体を洗っているときや、カフェで本を読んでいるときや、自転車に乗っているときに訪れる。それは、他に何もすることがなかったり、考えが浮かびやすいリラックスしたときだったりするのだろう。

 自転車の思いつきはお風呂のそれよりも消えやすいので、ときどき立ち止まってiPhoneにメモをする。使えないものも、使えるものもあるけれど、そういう思いつきがないと結構しんどいことは多くて、だから、移動中はそれが浮かぶくらいの隙間は持っておいたほうがいいのかもしれなかった。