原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

乃木康仁『とある科学の超電磁砲外伝 アストラル・バディ』1~3

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 ちょうど『とある科学の超電磁砲T』が始まったところなので記録。基本的に本編よりも外伝の方が面白いシリーズですが、外伝の外伝というこの作品についても例外ではありません。1巻こそ物語の立ち上げに少しもたついてる感はありますが、2巻以降は超電磁砲本編の裏の話として、スムーズに展開しています。

 中心的な主人公は、レベル5の第5位、食蜂操祈の派閥に属している、レベル4の帆風順子。本編でも食蜂さんの側にいることが多いので、わりと出番があります。能力が身体強化系なので、戦闘描写なども動きがあって楽しい。

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1巻より

 コマ割もいいのかな。戦いの流れの中に行動の意図の説明が織り込まれているけれど、それが流れを阻害してなくて読みやすいです。

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3巻より

 超電磁砲本編を読んでないと物語の意味が十分にはわからないと思いますが、第3期のアニメーションで描かれる範囲の裏の話なので、本編を補完しつつ、特に食蜂派閥のあれこれを知ることができるのでおすすめです。