描き込まれた世界観の中で、2人のこびとが生活する物語。こびとといっても、少なくとも現段階では「人間」は登場せず(存在しない?)、世界にはこびとと動物と虫とが共存しているようです。相互に言語による意思疎通がある程度可能っぽい(鳥とは言語によるコミュニケーションはできないみたいだけど)。動物たちはわりと服を着てます。あ、あと野菜類が巨大だ。
2巻より。西瓜の種が大きい。
ファンタジー的な世界観なのだけど、戦うとかそういう方向ではなく、まさに「生活している」感じ。みんながわちゃわちゃしてる感じはどことなく『聖剣伝説 レジェンドオブマナ』を思い出させてくれるところがあります*1。アナグマとかいそう(実際いるけど)。あの作品が好きだった人はきっと気に入ると思う。
とにかく魅力は舞台設定がしっかりしているところにあり、描かれている小道具全てに色々と意味を想像できて楽しいです。卵の殻を使った美容院も、何の卵なのかなあ、とか、落ちてたのを再利用したのかなあ、とか。
2巻より。なぜ転がらないのかは作中で描かれています。
1巻より。主人公のひとり、ミコチが手伝いをしている夢品商店。ミコチは料理/裁縫技能が高い。なんとなくTRPGぽさも感じます。
あとは、ときどき出てくる迷宮性の高い市場や館。その中で迷ったり、喫茶店に寄ったり、追いかけっこをしたり。そういう楽しさのある作品。
1巻より。こういう町の描写、大好き。
現在3巻まで刊行されていますが、長く続いてほしいなあと思う作品です。
この漫画、なんて説明すればわかりやすいかなぁ。俺の中では、聖剣伝説LOMの世界のARIAって感じだけど。ハクメイの髪がLOMの男の子っぽいし、樹に建てた家とかすごくいい雰囲気。今の時点で悪人が一人もいないのも高ポイント。ハクメイとミコチ超オススメ、ベタ褒め。
— サミー照ヶ崎(てるがさき) (@sammy_teru) 2013年1月12日
*1:そういえばこの作品も主人公たちは木に作った家に住んでいます。