内容は、恋愛を中心とした群像劇。物語としてはさほど特筆するものではないですが(ひどい)、1エピソードごとに主人公が代わり、しかも前のエピソードの脇役が次のエピソードの主人公になる、という形式で大好物。豊島ミホの『初恋素描帖』的な感じ。
この1巻では4つのエピソードが入っていて、ひとつのクラスの中で主人公が移っていきます。ひとりひとりの背景が立体的になっていくので、前の主人公が、続くエピソードの脇役として出てきてもうれしい。このあと、クラスの外にまで主人公が移っていくみたいですが、最後まで読んだらもう一度読み直したくなるのではないかなあ。『路地恋花』のように主人公再登板もありそう。
電子書籍で読むにしては、1ページ当たりの情報量が多い(ネームが多い)ですが、見開きのページは(今のところ)なかったように思うので*1、iPad mini くらいでも読みやすいのではないかと思います。
*1:2巻あった。けどあんまり多くなさそう。電子マンガの見開き問題は難しい。