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気持ちのいい主人公だったと思う。誰が主人公か、というのはこの映画では結構難しいけど、私の中での主人公は相生あおいだ。映画を見ている最中、何度も、ああ、これはいい映画だなあと思っていたのだけど(今回はほとんど泣いてないよ)、その大部分は、この主人公を見ていることが、とにかく面白いということだった。スマートフォンの画面が割れたままにしてるのいいよね。
特に、序盤から中盤にかけての小学5年生の男の子ツグとの関係性はとても楽しい。ツグの付き合いのよさもよい。苦労するだろうと思う。
この映画の、主要な登場人物ということになっている4人のうちの2人は年長世代で30代だけど、今の私よりは年下で、そうだよね、まだ全然だよね、と思う。歳を取ったな、と感じることが日々増えて──いや、そんなにまだ増えてなかった。これから増えてくるだろうと思うのだけど、相生あかねが(強がりのように)言っていたように、まだまだ全然なのだった。
この映画は、リスタートの物語であり、呪いと思っていたものが呪いじゃなかったんだよ、という物語だったと思う。Blu-rayが出たら、見直してまた考えてみたい。