原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

ろくごまるにの帰還

 ところで、2年ほど雲隠れされていたろくごまるにさん*1のブログが静かに再開していました。しかし4月になってまた止まっている。大丈夫か。

大始末記-ろくごまるにブログ

 なんとなく寝る前に『封仙娘々追宝録』を読み返していたところだったのでうれしいのです。私はろくごまるにのような文体を他にあまり知りません。誰かいるのかな。

 本当にそうかと殷雷は考えた。色々な意見を聞くのに、凛晴をそこまで信用出来るのだろうか。
 ……窒息による絶命めいた笑いを振りまく織り機の宝貝の方が、残念ながら信用は出来る。そしてその信用出来る方が信用出来ない方を信用しろと言っているのだ。

 このぐんにゃり曲がる地の文。こんな風に長い文章だけではなくて、短い地の文もさっぱりと面白い。できるだけたくさん書いてほしいのですが、1回1回の沈黙期間が長いのがたまにきずです。

 それにしてもAmazon見るかぎり、ほとんど絶版している気配でもったいない。古びる文体でもないと思うので、電子書籍化してくれるとうれしいです。

*1:ややこしい。