色々な事情で零落しているアイドルと、売れないお笑い芸人の2人が主人公のお話です。2人は同じ声を持っており、ラジオ番組を「2人1役」ですることに──という内容。おもしろかった。
そもそもこの作品を知ったのは、当時リリースされたばかりだった、やたらと落ちまくるニコニコ静画の雑誌に掲載されていたからで、そのニコニコ静画のアプリ*1があまりに落ちすぎるので「買えばいいんだろう買えば…!」と、別アプリで勢い余って買ってしまったのが原因だったのでした。
最終巻のあとがきにも書かれている通り、展開が微妙に紆余曲折したり、6巻の新展開ムードなんだったの感があったりでしたが、中心となるお話はしっかりと終わったなあと思います。最終刊の、「終わっていく(しかし続いていく)」感じは、さびしくも、これまで積み重ねてきた主人公2人の関係が見られてよかったです。
ときおり入る見開きも好きでした。下は1巻の見開き。
電子書籍特有ですが、見開きでも間に線が入らないので、1枚の絵としての性質が強くなります。最終巻にはゾクゾクする見開きもあるのですが、それは「ページをめくる」動きよりも、「スライドさせる」動きの方に親和性が高かったんじゃないかなと思います(見ればわかる!)。
見開き表示に耐えうるタブレットで読むのがおすすめです。
*1:その後どうなったのか知らない。