2013年の電子書籍
今年はたくさん電子書籍を買った年でした。昨年度までもぼつぼつ買ってはいましたが、今年が私にとっての電子書籍元年かも。新刊と電子化のタイムラグもだいぶ埋まってきたので、やきもきする時間もそれほど長くありません。
さて、ここで購入数を書いておけば、来年度以降の定点観測になりそうなので、ひとまず現時点での電子書籍購入数を調べてみました。それぞれのストアで以下の通りです。
BOOK WALKER:317冊
紀伊國屋書店(Kinoppy):83冊
Amazon(Kindle):53冊
いくら使ったのかあまり考えたくない。2012年度以前は自炊本が多く、だいたい900冊程度自炊しています。
書店の使い分けは、BOOK WALKER/マンガ・ライトノベル 紀伊國屋書店/文芸 Amazon/新書など、という感じ。それぞれのストアの特性に応じています。新書などがAmazonなのは、ハイライトした箇所についてPCなどで事後的に確認しやすいため。他のストアも導入してほしい。
今年BOOK WALKERが数を伸ばしたのは、10月以降のキャンペーンに引き寄せられてしまったからで、半額! ポイント! 安い! の攻勢にまんまと罠に落ちました。
どういうシステムなのか。ちょうどいま(2013/12/30)、半額キャッシュバックをやっているので確認してみましょう。
このように、BOOK WALKERは結構な割合でキャッシュバックキャンペーンをやっています。キャッシュバックといっても現金が戻ってくるわけではなく、BOOK WALKERのみで使えるWeb Moneyで還元される仕組みです。そして、このWeb Moneyは次のキャンペーンでも使えるので、キャッシュバックされたものを使ってさらにキャッシュバック、という泥沼に。
つまり、延々とBOOK WALKERから出られないわけで、継続的に購入する人でなければお得感はないと言えるでしょう。
で、このキャンペーンは他の半額サービスなどとも一緒に使えるので、たとえば、現在1巻~20巻までが半額になっている『ちはやふる』であれば、普通に買っても全巻が4200円のところ、さらに2000円キャッシュバックされます。1巻あたり100円程度にまでなる計算。BOOK WALKERで本を買い続けるならば、お得です。
(http://bookwalker.jp/series/5465/%E3%81%A1%E3%81%AF%E3%82%84%E3%81%B5%E3%82%8B/)
ただ、あまりにもキャンペーンが多すぎて、すでに「フルプライス」が高く感じるようになりつつあり、これは長い目でみるとマイナスかもしれない、とも思いました。そのあたりは次の記事で指摘されています。
電子書籍の半額セールは本当にマンガ好きにとって福音なのか? KADOKAWAセールのインパクトと電書市場の未来像 | nelja
商売全般にいえることだけれど、安売りというのは、麻薬みたいな側面がある。一時的には確実にユーザーに受けるけれど、乱発すれば安売り価格こそが常態になる。結果、ユーザーは安いときしか買わなくなり、定価が定価として機能しなくなる。事実上の定価自体の切り下げだ。そこを打破するために、またセールを行う……一度ハマってしまえば、抜け出せなくなる中毒性がある。
安く買える、というのはどうしても感情としてはうれしいのですが、理性の面では躊躇しないわけでもありません。また、突然の撤退! のような楽天の悪夢を繰り返されたとき、相当なダメージを受けそうなので、そのあたりも覚悟して使う、ということになるでしょうか。