原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

静かな場所が苦手っぽい話

 武雄市の図書館が色々話題ですが、その中に次の記事がありました。武雄市の図書館がうるさいよ、という話。

http://ekagen.net/archives/25486884.html


なぜなら、ここは図書館ではないからです。もっと根本的なところで何かがおかしいようです!(ボクがイメージする図書館から大きくかけ離れている)

●館内に音楽が流れていて、うるさい!
●スタバでコーヒーを購入した利用者がカフェと思い込んでいるようで、会話がうるさい!
●館内で携帯電話で会話をしている人がいて、うるさい!
●そもそも、スタバのコーヒー豆を挽く音が、うるさい!
●2階に学習スペースもあるが、利用者同士の会話が、うるさい!

※これらの行為を長崎の図書館で行えば、職員さんが飛んできて、『お客様館内ではお静かにお願いします』と間違いなくなります。(そもそも、そんな人はめったにいませんが。)武雄市図書館では誰一人として、注意を受けている人がいませんでした。

 ブックマークのコメントでも散々指摘されていますが、これは信念対立にしかならないので、「うるさい図書館(音のある図書館)」がいいのか、それとも「静かな図書館」がいいのか、はその図書館の「目的」に応じて妥当な姿が決められるべきなのでしょう。ゾーニングして区分することもできるのでしょうし、その点で「ゾーニングの不徹底*1」について議論する、とかそういう面の方が生産的であるようには思います。あの棚の高さとはないだろうと思いますが。

 それはともかく。

 この記事を読んだのと、この間久しぶりに図書館で仕事をしてみようと学習スペースにいったこととで再確認したのですが、いつの間にか本当に静かな場所が苦手になっていたようです。というか、ある種の図書館が持っている「静かさ」って、まるで息を押し殺しているような、というか、圧迫されているような、というか、ちょっと窮屈さを持っている。

 まだ外から環境音が聞こえてくるとか、人の声が少しはするとかならいいのですが、静かすぎるとそこにいるのがつらくなって、1時間も持ちませんでした。抽象的に言うと、「自分がそこにいること」をたえず意識してしまって、集中できなくなる、というか。

 思い起こしてみると、子どものころによく通っていた市立図書館は普通に音楽が流れていたし(歌ではないです)、それなりに人の気配が漂っていたのでした。

 静かな場所が苦手である、ということはこれまで意識できていなかったので、新たな発見として心に刻んでおこうと思います。うっかり忘れそうだけど。

[参考]
 図書館とポイント制度: CHOTTO TOWN 図書館日誌

*1:実際どうかは知りません。