まだうまく咀嚼できていません。
この映画は「エンターテインメントとしてとても面白い!」という映画ではなく、ある意味ではとても地味。だから、見終わったときに、「もう一度観るかな?」と自問してみて、「いやー、もういいかも」と少し思いもしたのです(泣いたりはしたけど)。
だけど、なんかもやもやもやもや引っかかり、映画の中の言葉がぽつぽつと思い浮かんでいく。で、関連サイトを見ていたら、次の言葉に出会いました。
公開前に受けた取材の際に「あなたにとって本作は?」という質問があったのですが、いろんな思いがありすぎて一つに決めきれなくて。堀川さんに相談したら、「私のヒビオルです、って答えるのはどう?」と。うわ、なんか照れる!と思いながらも、あまりにもしっくり来たので、それを採用させてもらいました。
制作ブログ|映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』
あー、あー、あー。
これはいかん。
特典のスタッフ座談会本で、堀川プロデューサーが「男性はエリアルに自己投影して、そこからマキアを見ることが多いようなんだけど」と言っていて、特にエリアルに自己投影することなかったけどなーって思ったのですが、それを読んで半日後、エリアルのことを考え、そこからマキアがどう見えていたか、ってことを考えると、つらくなってきた。というか、なんかこうどろっと、半熟の黄身のようなものが、自分の心の中から溢れそうになっていることに気づいた。
そこに発される「私のヒビオルです」であることを考えると、これはまずい。もう一度観なければ。