原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

杉基イクラ『ナナマルサンバツ(9)』

 なんかあんまり紹介されてるのを見かけないような気がするんですが、どうなのかなあ……。高校のクイズ研究会に属する主人公たちが競技クイズの大会に挑戦していく物語。9巻現在で、夏の全国大会に向けての地区予選がそろそろ始まるかな、というところ。次巻が予選になるのかな。

 クイズ版『ちはやふる』と思ってもらえればそんなに印象外しません。実際、8巻ラストは「百人一首はクイズに似てる」理論により、百人一首してたしね。

 9巻は丸々合宿エピソード。関西勢のキャラクターが紹介されていくとともに、先輩のふりかえりエピソードでもありました。そして、これまでに出てきた色んな研究会が大会参加メンバーを決めていくエピソードが挿入されます。こことかすごくよかったよ。表紙にもなってるよ。

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 ただ、最後の方に不穏な動きもあったんですよね……。キャラクターとしての先輩は大変心強い味方なんだけど、物語構造上、ずっと存在しているわけにはいかないんだろうなあ。やがて、1年生の3人だけで戦うことにもなっていきそうです。

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