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全3巻。さくっと読めます。
個人経営の文房具屋さんの物語。いわゆる「お洒落」な文房具屋さんというよりは、学校の前にあったりしたかつての文房具屋さん。物語の冒頭ではほぼつぶれかけていて、そこをぐうたらな父親に変わって、小学校の女の子(主人公)が経営していく、というお話です。
(1巻)
といっても、特にお店の運営にフォーカスしすぎる、というものでもなく、近所の漫画家や大学生、おばあさんや問屋さんや小学校の同級生など、身近な人たちとの関係を中心として描かれます。3巻というサイズなので、そこまで掘り下げていくわけではありませんが、この文房具屋を中心とした人たちへの愛着が増していくのがいい。
特にいいなあ、と思ったのはこちらも家族経営の問屋さんとのエピソード。3巻の中で少しずつ進展していくのですが、ラスト付近のこの表情がよかった(メガネの女性が問屋さん)。
(3巻)
終わり際は少し急いだかな? という感じがしますが、ひとまずの物語としてよくおさまっています。この作者の他の物語が読みた……と、いま検索して気付きましたが、『閃光少女』の人だった。読んでた。2作読んでどちらも結構好きだった、ということは今後も期待できそうです。
電子書籍(マンガ)としての読みやすさ |
総合評価:A(7インチでも問題なし) |
見開き頻度:ごく稀(ほぼない) |
字の大きさ:普通 |