豊島ミホ『銀縁眼鏡と鳥の涙』
電子書籍です。短編。もともとは『恋のかけら』というアンソロジーに集録されていたものをシングルカット(?)したもののようです。
無料で配信されている本当にさくっと読める分量なのですが、すっと入れる高校の世界観がよかったです。写真部に入部した男の子の、小さな恋のような、そうでもないような話。もう少し長く読みたかったようにも思うけど、この終わり方でいいようにも思う。
結構昔、カメラに興味を持ったことがあったのだけど、それ以降はめっきりそうでもなくて、けど、最近写真をやってみたいような気持ちにもなっている。人を撮るのはあまり好きではないけれど、この物語を読んでいると、人を撮ることの凄みのようなものも感じました。
最近読んだものだと『閃光少女』も写真もの。iBooksだと「ギャグ」に分類されていた。そうなのか……。3巻で完結しているのでコンパクトに読みやすくてこちらもおすすめです。『銀縁眼鏡と鳥の涙』で描かれている写真観とは異なっていて、どちらかと言えば『たまゆら』よりかも。
あー、まずい。カメラ買ってしまいそうだ。こわいです。