原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

『ガッチャマンクラウズ』

Crowds (TV size)

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 『ガッチャマンクラウズ』、完結(?)。視聴する手段が日テレオンデマンドしかなかったので当初は見てなかったのですが、無料配信のときに最新話までがーっとみて、あとは課金という思うつぼ。でも900円で既放送分が繰り返し見られる、というのは悪くないと思います。CMがうっとうしかったけど。

 物語のテーマとしては、「ヒーロー」「SNS」「近代」みたいなところがあって、それらにすんなりとした答えが出るわけではないのだけど、色々考えられて面白かったです。ガッチャマンたちはひとりひとり大きな力を持つ存在なのだけど、劇中ではほとんどカタルシスはなく、その力によって何かが解決するということもない。オリジナルのガッチャマンは知らないので比較はできませんが、思い切った描き方なのかなあとも思いました。

 番組を終わったあとにTwitterを眺めていると、なんとなく今、こうやって色んな人が自分の思ったことをてんでばらばらに書いて、リツイートしたりファボったりしてるのは、なんか奇跡みたいなことだなあ、ということをしみじみ思います。はてなブックマークとか、Twitterとか、そういうもので、自分自身の悪意が増幅されていると感じることもあれば、こんだけ知らない人の思いを日常的に聞き続ける時代というのもそうはない。

 主人公の「はじめ*1」は、ある種の無敵系主人公だったなあ、と思うのですが、その胸中、特に最終話のエンディング前の心境を思うと複雑。エンディングの前後で何があり、そして周りの人たちがそれをどう受け止めていったのか、ということを考えてみるのも楽しそう。もう少し、何度か見返して色々思いたいと思います。

INNOCENT NOTE

INNOCENT NOTE

*1:はじめ役の内田真礼という人は、これまでにも何度か役として観てるはずなんですが、全然わからない。この役をよく演じられたなあと思います。