『STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム』(その2)
- 「雨鈴鈴曲のスクレイパー」
ミスターブラウンシナリオ。という顔をしつつ、ラボのエピソードを語るシナリオという感じでした。平和な世界線ですが、綯は「なにかが足りない」と感じていて、その欠落を埋めるためにミスターブラウンがてんやわんやの話。
途中まで鈴羽がいないなあとは思っていたのですが、そもそも平和な世界線なので鈴羽は存在しておらず、しかし、他の世界線の記憶をうっすらと持つことで綯の欠落が生まれている。欠落=鈴羽であることにはしばらく気づきませんでした(タイトルで気づいてもいいよね)。
ラボを借りるときの岡部の様子が見られておもしろかった。煮物が食べたくなります。最後の成長後の綯は、世界線が異なりますが、ロボティクスノーツ後ということになりますね。
- 「絢爛仮想のファムファタール」
ダルシナリオ。全編ダル。ダルと阿万音由季との出会いを描くものですが、それ以上に印象的だったのは、ダルと紅莉栖の2人のシーンが結構あったことでした。2人は一緒にいる時間がそれなりにあるはずなのだけど、岡部視点では描けないので、これまではあまり描写がなかったのです(ゲームでは)。しかしこのシナリオの岡部は役に立っていないなあ。あと、桐生さんのラウンダー設定がどの世界線だとアクティブになってるのかがわからなくてこわい。
- 「悠遠不変のポラリス」
まゆりシナリオ。α世界線の最終局面。タイミングが『哀心迷図のバベル』と一致しているため、展開のところどころがリンクしています。先にドラマCD聴いててよかった。というか、聴いてないとフェイリスと紅莉栖が何してたのかとかわかんないです(『哀心迷図のバベル』 - 原子メールの届いた夜に)。
まゆりは本編ではほとんど受け身なのですが(とはいえタイムリープらしきことをしている描写はあるのだけど)、このシナリオでは決断を下しています。その決断(Dメールの送信)がどれくらい世界線を変動させたかは、明確には描かれないのですが。ただ、世界線が変動しないタイムリープとは違って、Dメールの過去改変は岡部に全て観測されるからバレるんですよね(台無し)。あとメンチカツの画像ずるい*1。おいしそう。