原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

『おおかみこどもの雨と雪』

映画「おおかみこどもの雨と雪」

 Twitterとかで感想の切れ端のようなものは目にしていたのだけど、ネタバレだけはみるわけにはいかぬ……!とがんばって今日まで無事に過ごしました。とりあえず、みた直後のぼんやりとした頭で書いてますが、ぼーっとしています。映画が久しぶりってのもある。寝不足もある。ネタバレ配慮してませんのでごちゅうい。

 すっごくよかった!みたいなカタルシスのある映画ではないので、すっきり感はむろんないわけですが、なんとなくよかったなあ……という感じでもなくて、どんな感情を持つべきかがむずかしい。いや、別にもつべき感情なんてないのだけれど。劇場には親子連れもたくさんいたので、どんな感想だったのかなあと耳を傾けてみたけれどあまり聞こえてきませんでした。表情みてもよくわかんない。ひょっとすると、親の方に響く映画だったのかもしれません。

 子育て映画といえば子育て映画なのかなあ……。うーん。主人公的立ち位置であるところの花さんが、思わず「雨」を止めようとして、瞬間はっとするところ、とか、表情の動きがおもしろくて、あそこをじっとみてみても色々考えられるのかもしれません。つまるところ、人間でいてほしいと願ってしまう花さん、ということなのかなあ。

 途中で野菜を育ててるわけですけど、野菜を食べるシーンってありましたっけ? 全体的に食事シーンがあまり目立たなかった印象はあって(子どもたちがなんやらようわからんのを食べてたのは記憶してる)、特に花さんは何か食べてたのかしらと思いました。というか死んじゃうよ。過労過ぎだよ。そういえば串焼きはおいしそうでした。食べたい。

 平成のこの時代に、あれだけの山奥であんなに小学校に子どもがいるかしら、とか思わなくもなかったけれど、きっと合併を繰り返してああなったに違いないとも思い、とすれば、あの小学校の先生の立ち位置が都会のそれに近いようにみえたのにも不思議はありません。

 まとまらないまま書いてますけど、なんかもやもやしてるのは確かで、色々な人の感想を読むのが楽しみではあります。おおかみであることを封じていく雪もかなしい。しかし、映画中涙腺がまったく反応しなかったところをみると、私の泣きつぼはこっちの方ではないんですね。『TARI TARI』でも母親関係エピソードに全然反応しなかったので、そのあたりの話への反応は感情抑制リミッターがかかってるのかもしれないです。