原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

『ノーラと刻の工房』

アトリエシリーズの血を引く、依頼を受けて色々なものを作るゲーム。アトリエはたしか、何かをやったことがあるような記憶はあるんですが、よく覚えてなくて、新鮮な気持ちでやりました。とても楽しかった。


基本的には、依頼を受けたものを作る、というゲームなのですが、その作るものの中に食べ物とかも結構あって、その作成の過程に「時間」があるのが面白いです。たとえば、「干し肉」を作るためには、まずモンスターから取れる「ケモノ肉」を分解して「おいしそうな肉」を取り出し(他にも色々なものが一緒に取り出せます)、その「おいしそうな肉」を塩でつけて「塩漬け肉」にし、さらにそれを部屋に一ヶ月ほど干しておくと*1、ようやく「干し肉」になります。


この時間の感覚が面白くて、「そろそろ干し肉になったかなー」ってみてみると、まだ「塩漬け肉」のままでもう少しかな、となってみたり、天井裏にごろごろと若いチーズを並べてみたりで、よかった。うっすら記憶にあるところによると、アトリエだと時間が経つのってなんとなく焦る感じがあった気もするんですが、時間が経つのもまた面白い、というのが、3年弱という時間制限のあるゲームの中でうまく働いているように思います。


普通にやってたら、仲良くしてるキャラクターとの親密度も十分にあがって、いちおうのトゥルーエンドの方にも行けるので、やりこみ要素とか周回要素とかが苦手な私でも楽しく遊べました。一周のボリュームもちょうどいい感じです。

*1:干さずに導刻術という魔法のようなもので時間を「進める」こともできます。