原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

PayPay

 恥ずかしながら、ということでもないのだけど、PayPayを初めて使った。ので、後年、「ああ、こういう感じだったのだなあ」ということを思い出せるように記録をつけておく。

 生活の中から、現金を使う機会がとても少なくなったな、と思う。近所のスーパーは、ずっと現金のみが続いていたのだけれど、数年前からクレジットカードを受け付けるようになった。だが、機械を安物にしたのか、たびたび(他のお店では普通に使える)クレジットカードを読み取ってくれなくて閉口してたのだけど、これも去年あたりに機械を変えて、iDなどの電子マネー含めて対応するようになった。

 電子マネーは今はiDを主力としている。これは、Apple Watchで使えるからで、支払いとしてはこれが最も広く使え、そして、速い(意外とSuicaは使えるお店が少ないので)。そういうこともあって、バーコードを読み取る(らしい)PayPayは試しにアプリを入れていたものの、使う機会がなかったのだった。

 しかし、今年の4月に色々あって、鍵の管理とか財布の管理とかを見直したとき、「財布を持ちたくない(バッグの中に入れときたい)」という欲望が生まれた。これはつまり、できるだけ現金を使わないようにしよう、という志向を生む。今、最も現金を使う機会が多いのは、個人経営のパン屋さんだ。

 私の行動範囲にある個人経営のパン屋さんで、iDやSuicaのような電子マネーに対応しているお店はない。が、やはり導入しやすいのか、PayPayを導入するお店は増えはじめていて、なるほど、これなら支払える、と思ったのだった。

 が、問題がある。PayPayでの支払い方に自信が持てない。いや、わかりますよ。調べればいいんですよ。だけど、やっぱりQRコードでの支払いというのは、なにかよくわからないもので、おまけに使ってる人も見かけない始末だったので、しばらく私はまごまごしていた。

 で、今日、書店のレジが空いていたので、そうだPayPay使おう、と思ったのだった。

 確かPayPayには支払い方が2つある(おぼろげ)。お店のカウンターに「これを読み取ってください」みたいなQRコードが置いてあるので、ああ、支払うときにはアプリのカメラでこれを写せばいいのだな、ということはわかる。が、わからなかったのは、どういう理屈で支払金額がわかるのだろう、ということだった。

仮説。レジでなんとかすると、今スキャンした人のidとかに紐付けられ、瞬時に値段がアプリに表示される。

 そんなことできるのかな、と思ったけど、たぶん何かしらできるのだろうと思っていたら、ちがった。

実際。値段を自分でアプリに入力して、支払ったよ、ということをお店の人に見せる。

 そんなに人を信じているシステムとは思わなかった。本当に? これで合ってる? 支払ったよって記録がどこかで瞬時に確認できたりするのかな?

 書店のレジには、二人の店員さんがいたのだけど、支払い終わったあとに二人で「PayPay緊張する」と話していたので(大変正直)、まだそういうものなんだな、と思った。できれば、iDのようなものがもっとお店にとって安価に使えるようになって広がってくれたらそっちの方が楽だな、と思うけど、なんとなく勝手はわかったので、たぶんもうまごまごしない。
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