色々読んだものがたまっているので、ざっと記録を兼ねて。
アサダニッキ『ナビガトリア』
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そういえばタイトルどういう意味なんだろう……。島根県を舞台にしたマンガです。中心になっているのは出雲のようなので『天然コケッコー』よりは町より。3巻で完結したようですが、電子版は現在2巻まで。
特筆するほど特徴的なストーリーではないですが……うん、ないな……安心して読める「異邦人」もの、という感じ。舞台設定とキャラクター配置がコンパクトなので、3巻完結はちょうどいいのではないでしょうか。アサダニッキさんの作品は初めて読んだので、もうひとつくらい読んでみたい。
九井諒子『ダンジョン飯』
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連載時から早く読みたいなーと思っていた作品。これまでの短編もよかったですが、世界観が十分に展開する前に終わってしまって、「もっと読みたい!」と思っていたので、長編で嬉しい。
「モンスターを食べる」というテーマで何か心に引っかかってるものがあるな、と思って思い起こしてみると、『ドラゴンクエスト』のゲームブックの食堂で「しびれくらげの○○煮」とか、そんな感じの料理が出てきた記憶に行き当たりました。確か、その中にスライム料理もあった気がするんですよね……。イカみたいな歯ごたえとかなんとか。
スライムを食べているところを読みながら、なんとなく懐かしい気持ちになりました。
速水螺旋人『大砲とスタンプ』
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戦時における“紙の兵隊”兵站軍を主役にした物語。直接的に戦闘を担う部隊ではなく、食料・弾薬その他もろもろを手配し、様々な部隊に届ける部隊のお話です。結構ドライに命が失われるところがあり、主人公のいる部隊にはまだ目立った犠牲者はいませんが、なんかこう、本当にあっけなく亡くなりそうではらはらする。激励の手紙を捏造するために、定型句をサイコロで選んで書いたり、うっかり差出人設定を考えすぎたり、と、コミカルかつシニカルに話が進んでいきます。
毎話毎話、架空のへんてこな兵器や乗り物が出てきて、見開きで紹介される様子は、ちょっと宮崎駿の『雑想ノート』っぽいな、と思いました。
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namo『狼少年は今日も嘘を重ねる』
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現在1巻のみ。男性が苦手な女の子と、女装をした男の子が仲良くなっていくかもしれない話。ちょっと無理があるのではないか、という感じがしないでもない話ですが……うーん……。このあたりは、『ニコイチ』でもうお腹いっぱいかもしれないなあ。キャラクターの広がりからも、数巻で収める、という感じでしょうか。