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原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

時雨沢恵一『アリソン』

アリソン (電撃文庫)

アリソン (電撃文庫)


 「一つの大陸の物語」シリーズの一冊目です。刊行10年以上前だった。発刊された当時にこの一冊目だけ読んでいたのですが、そのあとなんだかんだで読まずにいたら先日完結したようだったので、電子書籍で買い直しました。たぶん家の中探せばこの巻だけはあるはず。でもいいの。

 10年以上前に読んだわりには内容をよく覚えていましたが、当時も思って、そして今もまた思うのは、この物語を読んでいるとアガサ・クリスティを思い出すということです。もっと言うと、トミーとタペンスシリーズを思い出す。

 私はクリスティの熱心な読者ではないのですが(ポワロミス・マープルもほとんど読んでない)、トミーとタペンスというコンビの物語だけは大好きで、高校のころに何度も読んでいました。シリーズといっても、5作しかないのですが、その5作の中で青年期から老年期までの彼らが描かれてもいたのでした。

トミーとタペンス - Wikipedia

 クリスティの出版第二作であり、最後の作品でもあるというのがいいですね。考えてみれば、その一作目は『アリソン』と同じように途中3人になるし、女性を巡って云々も一緒だ(『アリソン』ではそうでもないけど)。そして、『アリソン』一作目を読んだときには想像していませんでしたが(そもそも1巻で完結すると思ってた)、アリソンの子どもたちが描かれるという点では、長い期間を描いているという共通点もあります。というか、だいたい描かれている時代設定も似てるんだな……。

 『アリソン』の続巻はBOOK WALKERのキャンペーンでどかんと買ったので、少しずつ読んでいきたいと思います。

秘密機関(ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

秘密機関(ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)