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原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

和ヶ原聡司『はたらく魔王さま!』(4)〜(8)

感創文


 電子書籍で8巻まで。一気に読みすぎた。わかってる。止まらなかったんです。(和ヶ原聡司『はたらく魔王さま!』(1)〜(3) - 原子メールが届いた夜に

 ルーチンのように見えつつ、毎巻毎巻少しずつ状況が変わっていっています。登場人物たちの関係性も、変わらないようで変わっていく。6巻で語られる“ちーちゃん”の野望(もはやそこにあるのは恋愛感情ではないようにも見える)や、8巻での魔王の変化とかよかった。このあたりの展開を、アニメーションでも見てみたい。

 日常における細かい描写も相変わらず丁寧で、4巻の海の家の掃除描写や5巻のうどん屋さん描写とかとてもよかった。8巻は、事態が急変しつつある分、そのあたりの描写が薄かったのが残念。取材が丁寧になされていることがよくわかります。

 7巻は短編集で、アラス・ラムスもしっかり描かれていたし、高校生の進路の話もよかった。手段と目的。

 登場人物たちはわりと皆が対等な関係というか、誰もが誰もに説教したりされたりしているのがいいですね。鈴乃が魔王に言い負かされたり、その魔王がアルシエルにミスを諫言されたり。

 敵であり味方でもある彼らが、ついに「仲間」になりそうな次巻。気になるところで終わっているので、続きが楽しみです。