原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

和ヶ原聡司『はたらく魔王さま!』(1)〜(3)

はたらく魔王さま!: 1 (電撃文庫)

はたらく魔王さま!: 1 (電撃文庫)


 電子書籍で3巻まで。ざくざく買っちゃうので危険。

 アニメーション版が放送中ですが、その原作ということになります(http://maousama.jp/)。アニメは2巻までの範囲なのでしょうか。現在8巻まであることを考えると、物語としては序盤ですね。


TVアニメ「はたらく魔王さま!」PV完全版 - YouTube

 PVのオープニングが流れ出すタイミングひどい。

 こまごまと変わっている部分もありますが(わりと伏線が削られてる)、丁寧に書かれた物語だと思いました。ときおり情報が少なくて、「これ誰の発言?」ってなる部分があるのがたまにきずですが。いいなあと思ったのは次の部分。

 年配の人の中には、タッチパネルの概念が理解できずに立ち往生してしまうタッチパネル症候群という現象が起こることは千穂も知っていた。
 この販売機は、お金の投入口が操作パネルから離れた所にあったり、画面に説明が一切なく単純に値段のキーだけが表示されているなど、操作性もあまり良くなさそうだ。(3巻)

 ここ、ただ観覧車に乗り遅れるだけのシーンですけど、その乗り遅れる理由が細かい。取材をかなり綿密に行っているみたいなので、その中で使いにくさに気づいて書かれたシーンでしょうか。

 3巻でアラス・ラムス*1という新しいキャラクターが登場したことで人間関係も大きく変わりつつありますが、以降の巻がどのように描かれていくのか気になります。なあなあにはしにくい感情もあるので(その部分にかなり自覚的な物語だと思います)、勇者や魔王の感情の描かれ方も楽しみ。

*1:小さな女の子。物語の動きを拘束しかねないので、3巻末尾でごにょごにょなことに。次巻以降、扱いが小さくなりそうな気もしてます。