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原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

enchantMOONへの期待について(あるいは野次馬の心情について)

電子日記

 この記事について、こんなブックマークのコメントをしました。

僕がenchantMOONを買うのを止めた理由。 | 着ぐるみ追い剥ぎペンギン
たぶんダメだろうなと思いながら注文しました。iPad初代も初期はアプリがぼこぼこ落ちて使い物にならないものが多かった。

 ただ、このコメントをしたあとにしばらく考えてみて、それでも自分はenchantMOONに何かを期待しているのではないか、と思い直しました。

 40000円という数字は決して安いものではなくて、たとえばそのうち出るであろうiPad miniのretinaモデルを買った方が満足度は高いのでしょう。ただ、そこにはもうあんまり驚きはなくて、色々なことが「できて当たり前」になりつつあります。それは悪いことではないのです。普通の文房具としてタブレットは私の生活に溶け込んでいて、清新さを感じる対象ではなくなっている。iPad mini には驚きの発想はなかったですが、いざ手に持ってみるとそのコンパクトさは好ましいものであり、いいデバイスだなあと思います。

 一方で、enchantMOON。「革新」を期待させるような文句が制作者の方から矢継ぎ早に発されて、それを聞くと確かにわくわく感があります。では、「手書き」ということにそれほど期待を寄せているか? と言われると、現時点ではよくわからないのです。プレゼンテーションではこの時代に「ふせん」に書いているのは変ではないか? と言われていましたが、手にとって動かせる、ということはなかなかデジタルには換えがたい。そして、アナログのよさは「広い」ことです。タブレットの面積は、私には少し狭すぎる。ズームを繰り返すのも、どうも不自然で慣れません*1

 とするとenchantMOONを買う理由はないのではないか?

 いや、これはひょっとすると本当になさそうなのですが、それでも、わくわくを買う、というありきたりなことをしてみたいと思いました。もしかすると、デジタルでの「手書き」を見直すことになるのかもしれない。頭の半分では、たぶんそういうことは起こらないだろう、と思っているのですが、予想を覆されるかもしれない可能性に賭けてみるのもおもしろいだろうと思ったのです。なにより、期待したり、ダメだろうと思いながらも買う、といったりする人たちがいて、多くの人とその瞬間を向かえるためのチケット代としては、それほど高くはないのではないかと思ったのです。到着してから後悔するのかもしれないけれど。

トピック「enchantMOON」について

*1:PDFへは手書きで書き込みをすることもありますが。