原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

完結しない物語

 最後まで話が描かれない物語、というものがある。それは、不幸にして途中で作者が亡くなってしまったかもしれないし、作者の気が変わってしまったのかもしれないし、あるいは、出版社の都合かもしれない。

 とはいえ、いつしか人は(というか私は)それらが完結しなかったことを次第に忘れてしまうもので、「あの話おもしろかったなあ」と思い出すときには、それが完結していようが完結していまいが、あまり関係ないような気もした。というか、最後まで出版されていようが、途中で読むのをやめてしまえばそれは完結しない物語なのだった。しかし、それでその物語を読んだことがなかったことになるわけでもない。

 思い出すのはライトノベルが多いけど、それは基本的に続刊形式の小説ってライトノベルに多いからだ。Amazonに書影が残ってる巻をいくつかあげてみます。

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 革命は書影なかった。というか、『ミナミノミナミノ』、まだ絶版じゃないのか。もう続きを書くつもりはない、と明言されていたような気がするのだけど。あと、シーキングザブラッドは伏線残したまま終了した気がしてるだけで確認してないです。

 今思い出しても、混沌の大地の前シリーズ、混沌の夜明けの、城のお堀をスピリットウォールで渡るところ好きだったなあ。水の中にノームいないから本当は使えなかったっぽいけど。