原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

志村貴子『放浪息子(14)』

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 連載開始から10年らしく、もうそんなに経ったのかと驚いてしまいますが、考えてみれば作中でも6年くらい経っているのであった。志村さんのマンガはけっこう大胆に時間が進みますね。何度もやってくる学園祭。

 14巻は相変わらずなのですが、この巻では「親」の存在にやや光が当たっているように思いました。にとりんのお母さん。マコちゃんのお母さん。完全に別働隊になってるけど、海老名さんのところのお母さんもかなあ。それにしてもちーちゃんなどはフェードアウトしすぎである、という感じもするのだけど、「どこかにいる」けれど「ほとんどでてこない」というのも面白い。

 最後の方、あんなちゃんとにとりんのあれやこれやがあるんですけど、芸能記者に撮られて云々という展開は起こらないでほしいなあ。この遠景ショット。気になる。

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 あとがきに「もうちょっと」と書かれていて、放浪息子が終わったらさびしいだろうなあとも思うのですが、しかし、終わり方の想像しにくいマンガだなあという感じもしていて(高校卒業?)、彼らにはずっと生きていってほしいな、とそんなことを思いながら読みました。いつも同じこと書いてる気がする。