原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

言葉のモード

 実家に戻ると、方言というだけではなくて、言葉のモードが変わる……というのはわかりやすいというだけで、実際にはいつも言葉のモードは揺れ動いている。だけど、1年に数回しか戻ってこない実家の言葉のモードにすんなりなじめる、というのは、過去、10年以上なじんだ(記憶が蓄積された)言葉のモードだからなのだろう。

 ただ、記憶から再生された言葉のモードだけで動いているってことは、過去の像をなぞってるだけなのかな感がないではなくて、例年、その印象は強くならないわけでもない。が、それが悪いということでもない。

 今年は、そういう言葉のモードのバラエティを増やしていきたいなあと思う。つまり、それは自分の位置する場を増やしていくということで、それは物理的な場だけではなくて、心理的な場でもあるということになる。