『通販生活』という雑誌に連載されたいたものを集めたものなんですが、「買ったはいいものの使わなくなっちゃった」とか「全然期待してなかったけど意外とよかった」とか、色んな商品の感想になってておもしろかったです。
読んでてほしいなーって思ったのは「ダブルウォールグラス」です。↓ みたいに、二重になってるグラス。保温性が高く、見た目もきれい。
ただ、Amazonの感想をいくつかみたところかなり割れやすいようで、がさつな私はあっという間に割りそうで残念。氷入れただけで割れるとか無理……。Amazonのレビューを信用しすぎという説もある。
この本、おもしろいのが連載がかなり長いので、次第に文体が変わっていくところが見えるところです。特に、2000年前後に一人称が「私」から「ぼく」に変わってるんですね。これ、他の文章も調べてみないとなんとも言えないけど、たぶん「ほぼ日刊イトイ新聞」を始めたころに、「ぼく」文体を確立していったのかなあ、と思うと楽しい。今のイトイさんの文章は、基本的には「ぼく」のイメージがあります。
しかし、「通信販売」という言葉もだんだんと聞かなくなってきたというか、「ネットで買う」=「通信販売」のはずなのですが、もうそういう言葉を使って認識してないように思います。おそらく、かつてよりも通信販売のユーザーは増えてると思うのですが、逆にその言葉は意識されなくなっている。買い物するときにも現金使うことが減ってきてるわけで、ここ10年かそこらでも、「買い物」に対する考え方はがらりと変わっているのかなと思いました。