原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

堅めのパン

 前々からうっすらとは思っていたのだけど、堅めのパンが好きだということがようやく言葉になった。「堅めのパン」といって同じものがイメージできるかどうかよくわかんないのだけど、噛みちぎれないとかそこまでの堅さというわけでもなく、歯ごたえのあるようなあの感じのパンです(通じにくい)。冷たい水と一緒に食べたいのです。

 ところが、あまり堅めのパンというのは売ってなくて、コンビニエンスストアでは少なくとも見かけたことがない。というか、コンビニエンスストアで売っているあれらは、パンと言いつつも、パンに似た何か、だといつも思っていて、おにぎりはあそこまでコンビニエンスストア独自の進化を遂げたのに、パンはどうしていつまでもいまいちなままなのでしょう。

 ともかく、近所のパン屋さんだとくるみといちじくのパンが「堅めのパン」に該当するのだけど、いつも売ってるわけではなくて、もうひとつの通勤路にあるパンやさんにも堅めのパンは一種類しかない。以前住んでいた町にあった、お酒の酵母で作るパンやさんは堅めのパンが多くて、思えばこの嗜好性はそこで作られたものなのかもしれません。

 味覚というのは年を経るにつれて変わっていくといいますが、確かに最近はシンプルな味のパンが好きになってきました。くるみだけの甘みでも十分。まだいったことのないパンやさんもあるので、堅めのパンを探して彷徨いたいと思います。