原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

夏の終わりと秋の始まり

 毎週楽しみにしていた『TARI TARI』が終わってしまいました。

山本弘のSF秘密基地BLOG:『TARI TARI』面白かった

 最後の終わり方は、予想通りでありつつも、なるほどこういう展開もあるのかあ、と思いました。校長先生の頑張り方がよかった。教頭先生の指揮も。『花咲くいろは』もそうでしたが、奇跡的な展開で大逆転! がないのが、このスタジオのよいところなのかなあと思います。終わるものは、あらがえずに終わっていく。

 5人の主要な登場人物のうち、中心になる話がなかったのが田中という男の子なのですが(なぜだ)、この最後の話は、彼の話でもあったのかもしれません。通常EDの一枚絵、彼だけが電車の座席に座っていなかった理由、というのが(これと示されたわけではないけれども)わかったのもよかったです。

 この話が楽しかったのは、彼ら5人が別々のことを考えていて、それが別々なままに進んでいったからなのかなあという気もします。

 特に好きだったのは、和奏が父親から(愛情の入った)お弁当を持たされ、それを学食で開けて愕然とするシーンで、お弁当を隠そうとする和奏の手を、「なんで隠すの?」と何の気なしに来夏がぱっと取り払う。その小さなやりとり自体は、その場での紗羽のダイエット話には直接関係しないんだけど、しかし、「父」⇔「娘」という関係で潜在的につながっている。で、愛情の話はおそらく来夏に「ダイエット=恋愛?」という発想を生み、勘違いが起こる、みたいな、ひとつの場面でいくつもの思惑とかできごとが進行していくところが楽しかったです。