原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

4月と1月の長さ

 ぼんやりとしている間に、ということでもないのだけど、いつの間にか4月も1週間残ってない。と同時にまだ1週間あるのか、という感じもするので、年度の始まりというのは時間の進みが遅いようにも思う。新しいことが始まりやすい時期だし、その試みのための準備にアップアップになりやすいので、軌道に乗るまでは1日の密度が濃くなりがちということだろうか。

 対して、1月も時間の進みが遅い、ということは何度も書いているのだけど、しかし、その遅さについては4月のそれとはタイプが異なるようにも思う。4月は新しいことの始まる月だけど、1月はそうでもなくて、実際には12月の続きだ。それにもかかわらず、たとえば12月などよりも1月が長く感じるのは、その冒頭の三が日あたりの時間の流れがゆっくりなのに加え、そこから日常生活へと帰着することで日常生活の密度も増しているのではないかと思う。本当か。怪しいな。8月はわりと非日常的な季節だけど、それでもあまり長くは感じない。

 とすると、どうも1月と4月に共通しているのは、「冒頭の非日常感」っぽい。つまり、始まりの一週間の密度が濃いために、「あれ、まだ三週間もある……」「まだ二週間も……」「あれ、まだ4月終わってないの?」みたいな感じになるのではないか。たぶんそうだ。