原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

電子廃墟としてのWebメール

 ブログやサイトが廃墟になることはよくあるけれども、Webメールも廃墟になる。私は、最近はWebメールは完全にGmail頼みなのだけど、以前はhotmailを使っていた。そういえば……と思って、久しぶりにサインインしてみると、以前購読していたメールマガジンが静かに降り積もっていたり、うっかりチェックボックスにチェックをつけてしまったのであろう楽天のお知らせなどが来ていたりする。

 ブログやサイトは、自分が操作しない限り、見ていない間に更新されることはないけれども(コメントがつくとかは別として)、メールは、自分が操作しなくてもずっと動いている。「君、まだ動いていたのか」という感覚は、廃墟というよりも打ち捨ててしまったロボットが、かつて命じた作業を続けてた、という感慨に近い。なんだかせつなくなってきたな。

 ここでアカウントを削除して、そっと息をひきとってもらうということもありうるが、なんとなくそのままにしてしまうのは、せつなさのなせるわざなのだろうか。セキュリティ的には、ちゃんと削除しておくべきなのかもしれないけれど、なかなか思い切ることができない。普段は忘れているくせに。