原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

みんな師走と言いたがる

 月の異名のなかで「師走」ほどメジャーなものはなくて、「長月」あたりのマイナーさが泣けます。「神無月」はわりとメジャーかもしれない。出雲だと「神在月」になるのも面白いということだと思うと、ようするに、その異名に「物語性」を読み込めるかどうかがその異名のメジャーさ加減を決めているのではないかと思えてきます。神様がその月にはいない! というのも面白いし、教師(お坊さん)が忙しくて走る、というのも面白い。

 今年はあまり寒くなった気がしないので、余計に「もう12月か!」感が強いですが、ふと立ち寄った店がすっかりジングルベルしています。わたでできた雪をみて、ちょっとだけぎょっとする。本当の雪かと思って。