原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

iPadで本を読むこと雑感

またiPadの話。まるで買ったことが嬉しくて自慢してるみたいだな!(否定できる要素がない)
試しにi文庫HDにいくつかpdfをいれてみたり、内蔵されている青空文庫を読んでみたりしたのですが、予想以上に「めくる」アクションが重要なのではないか、という感覚があります。従来の電子ファイルって基本的にはボタンを押したらぱっと切り替わってしまうか、あるいは、えんえんとシームレスにスクロールしていくかで、前者はどうも進んでいる感覚がないし、後者は巻物のようなもので、どうも流し読みになってしまう…というところがありました。
ページをめくるアクションは、そういった意味で、身体に染み込んできた「ひとくぎり」の感覚を味わわせてくれます。
あと、専用のケースを使って、机とかでやや傾斜のついた状態で本を読むのも楽しい。つまり、書見台に本を乗せて読むような感覚ですが、ページをめくるのは楽だし、重しが外れてページが戻ってしまうこともないしで、なかなかよいです。
残りページの厚さがわからないことにストレスを感じるっていう向きもあるようで、それはそうなのかもしれない、とは思います。今度、長編をいれて試してみようと思いますが、ある程度は慣れの問題かもしれません。個人的には短い記事などを気軽に読んで、アーカイブしていくのに向いている感じ。各出版社が出しているPR誌などが、簡単にpdfなどで手に入るとうれしなあと思います。podcastみたいに、自然にダウンロードされる連載小説とかもいいかもしれません。