原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

移動掲示板としての「TRAVATAR」

「ヒントは移動型掲示板に書いておいた。
            ──探してみたまえ」

 iPhoneのアプリに「TRAVATAR*1」というアプリがあります。昨年の11月ごろに一気にはやり、その後、あまり話題を聞かない(公開されて一ヶ月くらいは回線が重くてなかなか開けなかったことも原因になっている気がします)わけですが、ほそぼそと続けて、三人目のアバターが旅立っていきました(アバターは一ヶ月ごとに交代します)。
 「TRAVATAR」の面白さは、「アバターがすれ違いながら遠くに旅をしていく」ことにあって、「なかなか四国を脱出できない」とか「岐阜の中をうろうろしてる」とか、そういったことにやきもきしながら、「駅の近くにいる! 新幹線に乗れ!」とか「飛行機で飛んでいけ!」とかそういうことを願うことになるわけですが、そうそう簡単には遠くにいってくれません。なかには、「ひとつの地域で一ヶ月過ごしてしまった……」という人もいるわけです。
 ただ、だんだんと分かってきたのは、「『TRAVATAR』の肝って、もしかしてアバターについてる掲示板機能なのではないか?」ということで、つまり、アバターは「移動型の掲示板」である、ということです。つまり、偶然に頼らなければ(=偶然すれ違わなければ)アクセスすることができない移動型掲示板!

 これはよくよく考えればかなり面白くなりそうで、たとえば、「とてもおもしろい小説が書いてあるアバターが、最近このあたりをうろついているらしい……」とか、「すごく盛り上がっている掲示板が昨日の夜やってきた!」とか、そういうことがあるとうれしい。
 自由にアクセスできるのではなく、空間として限定された掲示板というのは、夢が広がります。もっと、別の形のサービスになると、いろいろおもしろくなる気がする。