2023年の電子書籍
定点観測の電子書籍日記。昨年の記録はこちら。
BOOK☆WALKER:4809冊:2022年購入冊数441冊
で、今年の記録。
BOOK☆WALKER:5203冊:2023年購入冊数394冊
ちょっと減ってる感じでしょうか。今年はかなり出張なども多く、マンガを読む時間が少なかったな、という感じはあります。その分、移動時間で活字を読む時間は多かったかなあ、というところ。
今年読んだ中では『ブリュンヒルド』のシリーズが、独特の味があって面白かった。シリーズではありますが、描かれている年代が飛んでいるのでどこから読んでも大丈夫(2→3はこの順番の方がいいかもしれない)
あと、積み上がっていた『とんがり帽子のアトリエ』も最新刊まで追いつきました。1巻からそうではありますが、牧歌的に見えて全然牧歌的ではないシリーズ。
積ん読も積み上がっているので、そのあたりをお正月は崩しておきたいところです。
IvoryでMastodonとBlueskyを読んでいる話
これまでのあらすじ
色々ありました。記録しとかないと忘れるので、ここ2か月(まだ2か月!?)くらいの流れを確認。
- 2023年7月24日 Twitterの名称が「X」に変更される
- 2023年8月後半 TweetDeck(旧)が使えなくなり、新は有料に
今年の1月にサードパーティーアプリが締め出されてからTwitterを見る頻度が下がっていたわけですが、PCでTwitterを見るメイン手段であったTweetDeckを失ったことにより、本格的にTwitterを見る回数が激減しました。今は、閲覧用のリストを作ってほそぼそとそこだけは見ていますが、もうタイムライン本体はほぼ見ていない状態です。
代替として広がってきたのが、他のSNSですが、今のところメインで使っているのはMastodonのFedibird、そしてBlueskyです。Fedibirdは投稿多め。Blueskyは閲覧多めというバランス。Threadsも見てはいますが、数日に1度という感じ。
IvoryでBlueskyを読むのがよい感じ
で、複数のSNSを見るのは割合しんどかった感じなのですが、Mastodon用アプリであるIvory(かつてのTweetBotというアプリの転生した姿)でBlueskyも読める、ということに気づいたあとはかなりよい感じになりました。Ivoryについては以前の日記で触れています。
IvoryでBlueskyを読むにはちょっと手順が必要です。詳しくはこちらのブログで説明されているので参照してください。
どうよい感じなのか?
なにがよい感じなのかというと、ひとつのアプリの中で複数のSNSにアクセスできるので、別のSNSというより、別のリストを読んでいるような感覚になるというところでしょうか。IvoryでSkyblueを開くとこんな感じ。
Mastodonと同じ見かけに(当然)なるので、もうMastodonを見てるのかBlueskyを見てるのかわからなくなります。もちろんリポストも可能。写真の投稿だけが今のところできません。
TweetBotの大切な機能であった「既読位置の端末間同期」ももちろんできるので、iPhoneで読んだところからiPadで読む、などもできます。Twitterの公式アプリが嫌な理由がこの既読管理ができないところなので、これだけでかなり気持ちが楽になります。
変わりゆく情報環境② RSS編
これは世間の流れとは全く関係がないのですが、RSS環境が変わりました。
これまでの環境
この日記で何度か書いているけれど、私はGoogleReaderの時代からRSSはお風呂で読んでいて、そのためのアプリにはMr.Readerというアプリを使っていたわけです。
このアプリ、とっくに入手できないアプリになっており、現行のiPadのOSでは動きません。つまり、ずっと古いiPadで使っていたのですね。色々機能は使えなくなっていったけど、とにかくRSS ReaderのUIとしては今でも最高峰だと思います*1。どうやら開発されていた方がアプリ開発から撤退されてしまったようで、これは大きな損失……。
で、古いiPadというのはiPad第2世代(2011)のことで、2012年に入手したものなので12年間使っていたことになります。お風呂という苛酷な環境でよくもまあ12年間動き続けたなという感じですが、このiPad2自体が壊れたわけではありません。壊れたわけではないのですが、Mr.Readerに登録していたRSS購読サービスであるFeedlyとの接続ができなくなってしまったんですね。
ここまでよく接続し続けてくれていたというものですが、これはもう万事休す。12年間がんばってくれたことですし、iPad2にはここで退役してもらうことにしました。
これからの環境
お風呂でのRSS消化は習慣となっており、そこでRSSを読まないと、私が未読の海に沈むのは必定だと思われました。急いで、新しい端末を用意しなければなりません。
お風呂に持っていくタブレットは専用タブレットが望ましい。お風呂用のケースにいれないといけないですし、普段使っているiPad Proはさすがにお風呂に持ち込むのは躊躇します(そもそも大きすぎる)。
そこで、iPad第9世代を購入しました。無印iPadの最新は第10世代ですが、第9世代もまだ併売されています。
第9と第10の違いは結構大きくて、第9はLightningであるのに対し、第10はUSB-C。第9はホームボタンがあるのに対し、第10はホームボタンなし。お値段の差は結構あって、最低限の64GBは第9は50000円前後に対し、第10は70000円くらい。
この条件だと、お風呂用には圧倒的に第9の方が向いています。これまでの経験からすると、お風呂場での操作はホームボタンがある方がやりやすい。タッチ操作もそこまで不自由になるわけではありませんが、ボタンを直接押せる方が便利です(自分しか使わないのでロックはしません)。お値段的にも〇。
あくまでもRSSを読むことが目的なので、64GBで十分。あとは共有用にTwitter、Mastodonを入れるくらい。運用開始してまだ2日目というところですが、特に問題はなさそう。
RSSリーダーも乗り換えました。iPadのRSSリーダーアプリは下火になってしまっていて、あまり選択肢がないのですが、Inoreaderというアプリ兼サービスが比較的使いやすかったのでこちらに。
正直なところ、Mr.Readerに使い勝手は及ばないのですが、なんとか仲良くやっていきたいと思います。
*1:上の記事などにUIの特徴は記述しています。
変わりゆく情報環境① Twitter編
今年になって2ヶ月が経過しようとしており、2月は1月の半分の日数しかないのは自明とはいえ、加速が著しい。色々なことがあった。トピックごとにまとめておこう。今回はTwitter編です。
さよならTweetBot
Twitter人生のうち、半生を共にしたと言っても過言ではないTweetBotが逝きました。とても悲しい。死因は、Twitter社によるサードパーティクライアントの締め出しによるものです。不意打ちでした。
過去にどういう言及をしていたかな、と思って過去記事を検索してみると、以下のようなレビューを書いていました。これでももう7年以上前なんだね。
上のレビューで嬉々として書いていることは、今でも公式アプリでは十分にはできません。特に既読管理が失われてしまったのが本当に痛い。
上の記事でも書いている通り、長らく私は「このリストは全部読む」というのを決めてTwitterを運用していたわけですね。それは、このアカウントの投稿は全部読みたいな、と思うものだったり、このアカウントの情報は重要だから見逃さないようにしよう、と思うものだったりしました。
しかし、公式アプリではもうそれはできない……。今かろうじて使えているTweetDeckにも、残念ながら既読管理の機能はありません。なぜこの重要性をわかってくれないんだろうか、と思うけど、おそらくこういう消費をしていた層は少数派と見られているということなのでしょう。
TweetBotの後継アプリとして、Mastodon用のアプリ「Ivory」がリリースされ、現在はこちらを使っています。これが使いたいということが主たる動機となって、Mastodonを動かし始めたといっても過言ではない。
Mastodonは、そこまで大きなコミュニティにはおそらくなっていかないだろうと思いますが、ここのところのTwitter社のごたごたに嫌気がさした人達がわりあい活発に投稿してるところもあり、ひとつの情報に触れる場として、私の情報環境に定着しそうです。Twitterほど人が多くないので、ハッシュタグをある程度追っかける、みたいな使い方もできて楽しい。
気に入ってるのは、ネタバレを防ぐふせったー的機能が標準で備わっているところです。
こういう投稿は、基本的に「人に読んでほしい」というより自分へのメモとして書いているので、これができるのはとてもいいですね*1。
Twitterがすぐになくなることはないだろうけど、これまでのTwitterとは付き合い方が変わっていかざるを得ず、とはいえ、Twitterとの付き合いももう16年とかになるわけで、そういうものかもなあ、とも。
願わくば、TweetDeckだけは生かしておいてもらえますように。
*1:じゃあ、個人的なメモに書いておけばいいのでは? というのは、それもそうなんですが、なんだろう、「書くこと」への姿勢が変わるので、自分用のメモはあまり長続きしないのです。
2022年の電子書籍
定点観測の電子書籍日記。昨年の記録はこちら。
BOOK☆WALKER:4368冊:2021年購入冊数508冊
で、今年の記録。
BOOK☆WALKER:4809冊:2022年購入冊数441冊
昨年がそこそこ買ってたようで、今年は鈍化。読書スピードは相変わらずゆっくりですが、今年の大きな変化は閲覧端末の導入ですね。
rouble.hatenablog.com
やはり専用端末は専用端末のよさがあり、長期間にわたってじわじわと読む、という読み方で読んだ本がそこそこありました。
この端末で結構読んだのは柞刈湯葉作品。
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『重力アルケミック』、KOBOにないみたい。なんで? と思ったら星海社だった。星海社、本当に電子書籍への参入が遅かったの反省してほしい。
作品のそれぞれで味わいが違いますが、どれも、「世界にこういう要素が入ってたらどうなるだろう」というアイデアひとつでガラっと世界が変わる、というのがSF オブ SF という感じで好きです。
『重力アルケミック』とか、大きく派手な物語ではないんだけど、「重素」という重力を司るものが存在していたらどうなる? という世界観の元で、しかし重素が話の中心になるわけではないところがよい。これは『横浜駅SF』のときから同じですね。
マンガとしては、竹葉久美子さんの『テイレシアスの檻』を応援しています。
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あと、放送部マンガ『花は咲く、修羅の如く』はみなさん読んでますか。大丈夫ですか。『まくむすび』のように打ち切られたら悲しみに暮れるので、どうか読んでください。
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2022年の動画(配信)生活
年末になると投稿が増える風物詩。
動画(配信)を見る方
2022年のことを振り返ってみると、とにかく動画(配信)を見ていたな、という感じがあり、来年以降がどうなるかはわからないけど、どんな様子だったのかを記録に残しておこうと思います。
もともと動画はニコニコ動画をずっと見ていて(プレミアム会員13年目らしい)、それはほとんどアニメーションとゲーム実況用だったんですが、今年はYouTubeで配信を見ることに目覚めてしまったんですね……。ゲーム配信は2020年末あたりから見てはいたのですが、配信者を追いかけるような見方はしていなかったのが、今年はそこそこ配信者を追いかけるような見方になっていました。
どうも私はコメントしたい欲があり、リアルタイムに見ると、コメントできるのが楽しい。楽しいが……
- 自己顕示欲が出てしまっている感じがあって、ときどきへこむ
- コメントしようとするあまり配信に集中しすぎることがあり、作業が進まない
- 別の予定を組むときに、配信があるかどうかを気にしてしまう
あたりは副作用かなというところ。
ちょっと解毒しとかないと時間を食い潰したあげく何も残らない、ということになりかねないので、バランスを取っていきたい。
動画を作る方
今年は動画を作る、ということもやってみました。
人に見てもらう、というよりは、自分の思い出を残す、という役割が大きいけど面白かった。ただ、これも時間がかなりかかる。動画がどんな風に作られ、どんな風に投稿されるか、ということを今さらながらに理解できたのはよかったなと思います。いざとなったら(どういざとなるかはよくわからないが)動画が作れる、という選択肢が増えたのもよかった。
ゲームとしてはスプラトゥーン3を後半はわりとやったわけですけど、2の初期にどんなプレイしてたかとかは記憶からかなり消えてるんですよね。動画にしておけば、それをいつか振り返ることができる。時間はかかるけど、ほそぼそ続けていければいいなと思っています。
BOOK☆WALKER閲覧端末としてのBOOX Poke4 Lite
マンガについては見開きでも楽々読めるiPad Proがベストですが、活字についてはややオーバースペック。また、私の最近の活字の読み方は「1冊を数ページずつ何週間かかけて読む」とかなので、できれば細切れの時間でも文庫本を取り出して読む、みたいな読み方をしやすいようにしたかったわけです。
メイン電子書籍ストアはBOOK☆WALKERなので、KindleとかKoboの線はなし。そうすると、おのずと選択肢はAndroidが動く電子ペーパーになります。選択肢にあがってきたのは、今年発売されたBOOX Poke4 Lite。
初期設定がちょっと面倒でしたが、アプリを入れてさえしまえば、スリープからの復帰ですぐに続きが読めます。一応Twitterとかも動きますが、電子ペーパーという性質上、閲覧には不向き。やはり、活字を読むのがベストの使い方でしょうか。副産物として、Google Keepに入れたメモを閲覧する、とかもできないことはないです。
ページ切り替えの速度は個人的には十分。活字であれば、以前の電子インクのように前のページの後が残る、みたいなこともほとんどありません。挿絵も十分きれいに表示されます。
難点は本の一覧の表示がもっさりしていて遅いところ。本を開いてさえしまえば気にならないので、そこだけ気長に待つ必要があります。
また、マンガははっきりと向いていません。読めないことはありませんが、特に細かい台詞の表示とかは厳しいです。容量的にも活字専用ですね。
2台買って、1台はかばんに、1台は自宅の机の側に。専用端末だと、ちょっと手を伸ばして読む、とかがやりやすく、以前よりも読む機会が増えました。iPhone/iPadの弱点は他のアプリに埋もれてしまう、ということで、こういうところは疑似専用端末の強みだなと思ってます。少しの手間が減ることで、人は行動しやすくなるのだ、みたいな。
バッテリーも長持ち、そして、なにより軽いのもよし。バックライトもついているので、寝る前に読むこともできます。いい買い物でした。