原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

ゼルダ日記その1

 Nintendo Switchを買って、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』をプレイしています。Switch自体もWii Uに比べるとかなり完成度が高く*1Wii Uでやりたかったことを実現に近づけたハード、という感じがしています。

 ゼルダについては、たぶんこの日記でも触れたことがなくて、ほとんどやったことがありません。かろうじてクリアしたのはDSの『夢幻の砂時計』。なんとなくゼルダを苦手としているのには理由があって、「解法が縛られているパズル」があまり得意ではないのでした*2ワイルドアームズとかのパズルもときどき(ちょっと)うっとうしくなったりして。

 ただ、今作は事前にインタビューなどでも「解法が複数ある」ことが強調されており、また、「これまでのゼルダとは違う」ことも強調されていたので、楽しみにしていました。発売日にゼルダを買うのも初めてなら、ハードを発売日に買うこと自体がそもそも初めてだ。

 まだ序盤も序盤ですが、冒険感がすごく楽しい。これは記録を残しておかなくては! と思い立ったので、これまでに撮ってたスクリーンショットをあげておきます。ゼノブレイドクロスのときもやったやつだ。

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 冒険のはじまり。

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 はじめての死因は「焼き林檎を作ろうとして自分を燃やしてしまった」でした。ひどすぎはしないか。

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 最初はこのボコブリンが怖くてしかたなかったのですが(『灰と幻想のグリムガル』みたいに必死だった)、やがて見つけては狩るようになっていきます。これは踊ってるところを暗殺しようとしてるとこ。

 他には、敵の近くの蜂の巣を遠くから矢で射落とし、パニックになっているところを狙撃、とかやってました。ひどいね。

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 これは敵のアジトを襲おうとしてるところ。このあと狙撃に失敗し、見張りに角笛(?)を吹かれるも、なぜか相手がたいまつを持ち出して爆弾に引火する自爆を見せ、勝手に崩壊してました。

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 神殿の上から朝日を望む。このあとチュートリアルが終わります。

 チュートリアルの中で「雪山」に登らなくてはならなかったのですが、必須アイテムっぽいものの存在を知らず、たいまつと食べ物で暖を取りながら雪山登山をしました。楽しかったな。

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 チュートリアル後の広い世界に出てはじめてやったことは、敵のアジトに上から爆弾を放り込むことでした。ひどいね。

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 これはハイラル大橋の上かな。このあと橋を渡ろうとしてえらい目にあいます(結局渡るのは断念)。

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 踊ってるボコブリンたち。

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 意味ありげで特になかった花。

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 これは廃墟近くで天気雨が降ったところかな。

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 カブトムシリュックの行商人。話しかけたときのギミックが楽しい。

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 カカリコ村の裏山を登っているところ。いくべき祠が赤く光っててわかりやすいのはいい工夫だなと思った。

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 現在は、カカリコ村から東進し、ラネール参道を歩いているところ。すごく雰囲気あるところで、いい道だと思うけど、馬連れてこればよかった。トカゲ型のモンスターとかが襲ってきて大変危険です。

 馬はカカリコ村にいこうとしてるときに、ボコブリンが乗って襲ってきたのを奪ったのが一頭いるんだけど、カカリコ村に放置してきてしまった。

 これからも写真撮りつつ冒険してみます。

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*1:けれど、テレビリモコン機能がなくなったのは残念。

*2:なんせ『時のオカリナ』を挫折してるくらいだ。

ファイアーエムブレム日記

 気がつけば3月だ。いささかさぼりすぎなのではないか?

 ……と、こうなった原因はわりと明らかで、1月の序盤に地味に体調を崩し、それを1ヵ月ほど引きずったため(そしてやる気を失ったため)です。やっと完治したと思ったら花粉が飛び始めた。泣きたい。

 2月は何をしていたかと言うと、ゲームをしていました。1月から再度インストールしてみた『Fate/Grand Order』と2月初旬にリリースされた『ファイアーエムブレム ヒーローズ』です。

Fate/Grand Order

Fate/Grand Order

  • Aniplex Inc.
  • ゲーム
  • 無料
ファイアーエムブレム ヒーローズ

ファイアーエムブレム ヒーローズ

  • Nintendo Co., Ltd.
  • ゲーム
  • 無料

 『Fate』の方は現在第6章。ガウェイン氏にしばらく足止めをくらい、そして今は最終局面のランサーに「無理。もう無理」ってなってます。我がカルデアにセイバーはいないのだ。どうすれば。

 一方、『ファイアーエムブレム ヒーローズ』の方はトップ集団がレベルカンストし、第2集団もカンストに近づいてきて、パーティ編成が色々楽しくなってきたとこ。ストーリーはほぼ終わってますが*1、まだルナティックのラスト2面がクリアできていないので、ひとまずここを討伐するパーティを作ることを目指します。

 メインコンテンツは今のところ他のプレイヤーのパーティと戦う闘技場なのかな。今は「強いキャラ」が少々偏り気味ですが、3月中旬にはスキル継承ができるようになるようなので、そうなるとキャラクターのバラエティも生まれてくるでしょう。

 既存のファイアーエムブレムよりもパーティ数が少なく、フィールドが狭いゆえに、「パーティ編成」の楽しさに特化されているように思います。詰め将棋で「金を出すか……いやここは桂馬を……」みたいに遊んでる感じ。

 では、今の主力メンバーについて、主に自分のためにまとめておきます。

 属性:赤・青・緑の三すくみ。赤は緑に強く、青は赤に強く、緑は青に強い。
 応援:行動を消費する支援。
 紋章:戦闘中のみ自動発動する支援。基本周囲1マス。
 鼓舞:ターンの始めに自動発動する支援。基本周囲1マス。
 封じ:戦闘後に自動発動する敵へのデバフ。
 威嚇:ターンの始めに自動発動する敵へのデバフ。基本周囲2マス。

 どうも紋章のみ他の同ステータスのバフと重複するようです。
 武器にも同じような効果がついているので、それも含めて整理してみます。

名前 属性 応援 紋章 鼓舞 封じ 威嚇 その他の特殊効果 備考
エフラム 青歩行 なし なし 攻撃+3 守備-7 守備-5 なし ただでさえ攻撃54なのですが、デバフが守備絶対下げるマンなので相手が赤であっても強引に殴り倒せるときがあります。やや魔法に弱いのがたまに傷。
エイリーク 赤歩行 なし なし 攻撃+3・速さ+4 なし なし 移動系スキル多め 攻撃系のバフを備え、さらにトリッキーな動きができるアタッカー。兄エフラムに比べ、魔法にやや強くスピードがある分、攻撃は低め。
シーダ 赤飛行 速さ+4 なし 魔防+2 なし なし 鼓舞は飛行に対してのみ守備・魔防+6に切り替え可 ☆5なんですが、悲しいくらいに弱いです。攻撃がね……。通らなくてね……。飛行戦隊のリーダー。
ルフレ 青歩行 なし 守備+4 なし なし なし なし 魔法系の隊長。紋章が優秀で、一撃死もしにくいのでわりと前線に出せます。盾になって散ることも多め。
エリーゼ 回復馬 なし なし なし なし なし 回復のサブ効果で3回に1回全体の攻撃+4 回復隊長。機動力のある回復は貴重です。攻撃も42あるのでちくちく援護することも。バフがもうちょいあるとうれしい。
ジョーカー 無歩行 魔防+4 なし なし なし 守備・魔防-7 なし 忍び系執事。まだ育ちきってませんが、バフが凶悪です。早くエフラムと組ませたい。

 ここまでが☆5。☆4以下はまた追記します。エフラムさん&エイリークさんがお気に入りで、今は闘技場を2人とルフレエリーゼで戦ってます。

*1:よく指摘されているけれど、「物語」としてのストーリーはほぼないようなものです。ここもうちょっと練ってくれてもよかったと思うけどな……。ただ、ゲームの制約上「少人数同士」で戦うことになるので難しいところもあるかもしれない。

2016年の電子書籍

 最後に電子書籍。これまでのふりかえりは末尾に。

 まずは去年までの蔵書数です。

BOOK☆WALKER:1334冊:2015年購入冊数587冊
紀伊國屋書店(Kinoppy):135冊:2015年購入冊数5冊
Amazon(Kindle):80冊:2015年購入19冊

 これがこうなりました。

BOOK☆WALKER:1963冊:2016年購入冊数629冊
紀伊國屋書店(Kinoppy):140冊:2016年購入冊数5冊
Amazon(Kindle):123冊:2016年購入43冊

 順調にBOOK☆WALKERの購入数が増えてますね。

 今年はあまり目新しいことはないのですが、デバイスのところでも書いた通り、マンガに関してはiPad Pro(の大きい方)が圧倒的正義。見開きがそのまま読めるってすばらしい。

 あと、今年はBOOK☆WALKERの機能追加も目立ちました。ついにブラウザですべての本が読めるようになったのはうれしい(Kindleはリフロー型はまだ無理)。もちろん全画面表示もできます。

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 設定画集の見開きが美しい。

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 また「読書ノート」という機能があるのですが、これも結構パワーアップしました。たとえばこんな感じでどの日に何を読んだかが記録されます。

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 こんな感じでどれくらいの時間で読み終わったのかがわかります。

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 あと、「未購入リスト」もできたので、これまでシリーズを買っててまだ買ってない本があるかどうかが一覧でわかるように。

 作家やシリーズのフォロー機能もあるし、そもそもシリーズ買ってると新刊が配信予定になったらメッセージが来るのでほぼ見逃さないのですが、「あとで買おう」と思ったまま、チェックをつけずに放置してしまうこともあるので、やっぱり便利です。

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 『ハクメイとミコチ』楽しみだな。予約してあるので、配信されたらすぐダウンロードされます。

 こういう機能、いらないという人も多いと思うんだけど、電子書籍ストアとして(もちろん売り上げのことも考えつつ)どのように「本を読む人」をサポートしようとしてるか、というところに試行錯誤が見えて楽しいです。Amazonにはそういう意味での愛が足りないんじゃないかな……。

 もはや完全に電子書籍が生活に根を下ろしました。来年はなにがあるのかな。

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2016年のゲーム

 ゲームのふりかえりを書いてたのですが、下書き保存に失敗して無に帰しました。もうだめだ。ちょっとだけふりかえっておきます。ネタバレほぼありません。
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幻影異聞録♯FE

 この記事でわりとがんばって書いてました。
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 ボーカルコレクションも買ったよ。何度も聞いてるけどいい歌(それっぽい歌)多い。続編が出たら(キャラクターは変わるだろうけど)やりたいな。テンポがよくなるとうれしい。

ドラゴンクエストビルダーズ

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 まだ最後のラダトーム編クリアできてないんですが、いいゲームでした。今度ちゃんとやります。

 適当に町を作っても、部屋の上に部屋を作り、その回りに通路を作り……としてるうちに「あの」ドラクエの複雑な町になっていくのは本当に楽しかった。

 続編は、人が作った町に遊びにいけるようになるといいな。

世界樹の迷宮V』

 えーっと、止まってます。私、たぶん世界樹シリーズをストレートでクリアしたことないと思う。どこかで絶対止まる。来年がんばります。

 というか、『ペルソナ5』までの猶予がなさすぎたんですよ。今年のATLAS率高すぎるんですよ。

ペルソナ5

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 9月以降はほぼペルソナ。これは別で感想書きたいと思います。本当に楽しかった。

 パレスで出会う敵が3や4のようなシャドウじゃなくて、ちゃんとこれまでの悪魔になってたのがよかった。会話はあまりしなくて、ほとんどお金を脅し取ってばかりだったけど……。

 コープはほぼMAXになったんですが、竜司だけ間に合いませんでした。最初から仲間にいたのに……(なんとなく苦手で避けてしまった)。

CHAOS;CHILD

 これは現在プレイ中。来年1月からアニメーションが始まる=ネタバレ回避不能、という流れが見えてるため、それまでに間に合え!と進めています。やってみて思うけど、これネタバレされるときついと思う。

 最初のルートの終盤の様子についてはこちらをご覧ください。

 クリスマスにやることじゃないね。

Splatoon

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 あまりに時間使うので一端削除したんですが、結局再インストールしちゃったよ……。レベルも50に戻ってきたよ……。

 最近はセンサーを投げて嫌がらせをしてます。ガチマッチはS止まり。たぶん私の適性の腕はA+なんだと思う。

 こんな感じ。来年はとりあえず『サガ スカーレットグレイス』と『人喰いの大鷲トリコ』をやりたい。

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長嶋有「Mr.セメントによろしく」(『文學界』2017年1月号)

 プラモデルを最後に作ったのはいつだっただろうか、と思い起こそうとして、さっぱり思い当たらないことに気づく。おそらく小学生くらいまでさかのぼってしまうのだと思う。ひとつ思い出したのは、小学校のときの「クラブ活動」*1でプラモデルを作ったことで、簡単なのを選びすぎてすぐに終わってしまったのだった……。見通しを持てない子どもだった自分を思い出してつらい。

 短編「Mr.セメントによろしく」は、プラモデルを作る小説なのだけど、このわずか11ページの中にいい時間が流れていて、ひゅーってなった。特に「徐々に情報が公開されていく」ような書き方になっているからか、「あ、それそういうことか」という納得が後から来るのが楽しい。

 たとえば、冒頭は「爪切り」の話から始まる。一人称の主人公が、爪切りについて云々していて、それに対し、「いいよ、こっち使って」と「立花マリ」という人物が、未開封のニッパー(2600円)を渡してくれる。

 「プラモデル」という枠組みがあれば、「あ、プラモ作るのに使うってことか」とわかるけれど、まだその枠組みは提示されていないので、ここで私は「え、爪をニッパーで切るの」って思っていた。また、一人称の主人公の性別やマリとの関係もわからないので、友達なんかなー、どうかなーと思っている。

 やがて、どうもプラモデルを作ってるらしいということがわかり、「そういうことか」と納得する。しかし、どうもこの二人は……という感じで、いいでしょう。楽しいでしょう。

 主人公はプラモデルを作ったことがない人で、その視点からみる世界も楽しい。主人公はバイクのプラモデルを作ろうとし、マリはオスプレイのプラモデルを作ろうとする。

オスプレイ!」その名はたしか、普天間基地で反対運動が起こっている、悪の象徴のようなものだったはず。
「私、前から、オスプレイかっこいいって思ってたんだよね」
「へえ」そんなことを思ってたのか。
「だってさ、これが、」マリは両掌を上にかざして回転させた。
「こうだよ、こう」その両掌を垂直に横に倒して前に突き出した。これがこういといわれても、よく分からない。ずっと生真面目な表情だったせいもあり、ヘリコプターというよりは『ハリー・ポッター』とか『ロード・オブ・ザ・リング』に出てくる老魔道師が。渾身の魔術の技を放ったみたいで面白かったのだが、言わなかった。
普天間基地は日本にとって難しい問題だろうけど、少なくともメカに罪なし」格言のようなことを言い、毅然と奥に持っていった。(pp.170-171)

 接着剤のところの話も面白い。あと百式の話も。

 久しぶりに模型屋さんに行ってみたくなりました。

*1:任意参加ではなく授業時間に行われるもので……あれなんだったんだ?

2016年のデバイス類

 今年日記さぼりすぎなのでは? と思いつつ、年末の定点観測をしておこうと思います。今日はデバイス類。

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 おおお、去年の私、表作ってる。えらいぞ。更新してみましょう。

No バイス 使用用途 状態 詳細
1 VAIO Tap 自宅用デスクトップ→テレビ接続用PC Windows10にレベルアップするとともにテレビ用に降格。まだまだ元気。
2 Mac mini 自宅用サブデスクトップ 特に問題なし。娯楽用。あまり使ってないのも去年のまま。
3 古いWindowsマシン テレビ接続用PC × お亡くなりになりました。
4 VAIO Duo13 外での仕事用PC Windows8.1を維持。代替機が見つからないので壊れたら困るが、ペン回りがそろそろ危ない。
5 だんだん古くなってきたWindowsマシン 職場用デスクトップ Windows8.1維持。ちょい不安あり。
6 Surface Pro4 職場用ノートPC 主にプレゼンテーションと会議などのメモ用。Windows10。去年のPro3から変えた。
7 iPad mini2 持ち歩きタブレット 特に問題なし。電子書籍に容量が圧迫されているくらい。いつまで使えるんだろ。
8 iPad3 自宅用タブレット 元は持ち歩き用で退役したもの。あまり使ってない。
9 iPad2 お風呂用タブレット さすがにちょっと動作がもっさりしてきて苦しめ。
10 iPhone6 主力スマートフォン 少しもっさりしてきた? あと1年使う予定。
11 iPhone4s Podcastスマートフォン 電源が死にかけ。そしてTBSポッドキャストがなくなったので存在感ダウン
13 新しいWindowsマシン 自宅用デスクトップ 久しぶりにちゃんとデスクトップ買った。特に不満なし。
12 iPad Pro(でかい方) 電子書籍や大型資料閲覧 Apple Pencil、不満ありつつも便利。

 こんな感じ。デスクトップの新調が一番大きいかな。

 iPad Pro(でかい方)は、なんだかんだApple Pencilが便利です。でも頼むから消しゴムボタンつけてほしい。そしてキャップをなくしそうでこわい。電子書籍でマンガを見開きで読めるのは大変大きいです。iPad miniではマンガをあまり読まなくなりました。悪いこと言わないから、大きなタブレットでマンガを読もう。

 あと、しばらく市場から姿を消していた下記のキーボードが復活したので、即座に買い足しました。これであと5年は戦える。もう1台買っとこうかとも思っている。

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『この世界の片隅に』

 この映画を見終わって、いまの気持ちを言葉にするとなんだろうと考え、「ほっとした」だと気づいたのは、しばらくしてからのことだった。悪い映画だったという意味ではない。けれど、「すばらしかった」という言葉が浮かんでくるというのでもない。映画の後半、空襲がひどくなってからというもの、強ばっていた身体をようやく緩めることができて、私はほっとしていた。隣に人が座っていなくてよかったと思う。

 機銃掃射、という言葉を知ったのはいつのことだっただろう。

 「夏の葬列」という物語がある。その物語の中で、白い服を着た登場人物が、機銃掃射で殺される。

 機銃掃射という概念を知る前、私は空襲による死を天災のように捉えていた。それは、空から落ちてくるもの。運が悪ければ死ぬ。運が良ければ助かる。しかし、物語の中で描かれる機銃掃射は違った。そこには明確な殺意があった。

 飛行機のようなものからみたとき、人はあまりにちっぽけで、だから、「それをめがけて撃ってくる」とは思っていなかった。ちがったけれど。

 だからなのか、機銃掃射が描かれると身体がこわばる。この映画の中では、機銃掃射から逃れて、溝の中に隠れるシーンがあるのだけれど、そこで言い合いになった主人公たちは隠れたままではなく、身を起こす。そんなことをしてる場合じゃないだろうと思った。早く隠れてほしいと思っていた。

 この映画について、うまく感想が言えない。誰もが見るべき、ともあまり思わない(よく考えるとそんなこと思ったことないけど)。映画の中で原爆が落ちたとき、ああ、というため息が劇場のあちらこちらから聞こえた。