原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

2016年の電子書籍

 最後に電子書籍。これまでのふりかえりは末尾に。

 まずは去年までの蔵書数です。

BOOK☆WALKER:1334冊:2015年購入冊数587冊
紀伊國屋書店(Kinoppy):135冊:2015年購入冊数5冊
Amazon(Kindle):80冊:2015年購入19冊

 これがこうなりました。

BOOK☆WALKER:1963冊:2016年購入冊数629冊
紀伊國屋書店(Kinoppy):140冊:2016年購入冊数5冊
Amazon(Kindle):123冊:2016年購入43冊

 順調にBOOK☆WALKERの購入数が増えてますね。

 今年はあまり目新しいことはないのですが、デバイスのところでも書いた通り、マンガに関してはiPad Pro(の大きい方)が圧倒的正義。見開きがそのまま読めるってすばらしい。

 あと、今年はBOOK☆WALKERの機能追加も目立ちました。ついにブラウザですべての本が読めるようになったのはうれしい(Kindleはリフロー型はまだ無理)。もちろん全画面表示もできます。

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 設定画集の見開きが美しい。

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 また「読書ノート」という機能があるのですが、これも結構パワーアップしました。たとえばこんな感じでどの日に何を読んだかが記録されます。

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 こんな感じでどれくらいの時間で読み終わったのかがわかります。

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 あと、「未購入リスト」もできたので、これまでシリーズを買っててまだ買ってない本があるかどうかが一覧でわかるように。

 作家やシリーズのフォロー機能もあるし、そもそもシリーズ買ってると新刊が配信予定になったらメッセージが来るのでほぼ見逃さないのですが、「あとで買おう」と思ったまま、チェックをつけずに放置してしまうこともあるので、やっぱり便利です。

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 『ハクメイとミコチ』楽しみだな。予約してあるので、配信されたらすぐダウンロードされます。

 こういう機能、いらないという人も多いと思うんだけど、電子書籍ストアとして(もちろん売り上げのことも考えつつ)どのように「本を読む人」をサポートしようとしてるか、というところに試行錯誤が見えて楽しいです。Amazonにはそういう意味での愛が足りないんじゃないかな……。

 もはや完全に電子書籍が生活に根を下ろしました。来年はなにがあるのかな。

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2016年のゲーム

 ゲームのふりかえりを書いてたのですが、下書き保存に失敗して無に帰しました。もうだめだ。ちょっとだけふりかえっておきます。ネタバレほぼありません。
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幻影異聞録♯FE

 この記事でわりとがんばって書いてました。
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 ボーカルコレクションも買ったよ。何度も聞いてるけどいい歌(それっぽい歌)多い。続編が出たら(キャラクターは変わるだろうけど)やりたいな。テンポがよくなるとうれしい。

ドラゴンクエストビルダーズ

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 まだ最後のラダトーム編クリアできてないんですが、いいゲームでした。今度ちゃんとやります。

 適当に町を作っても、部屋の上に部屋を作り、その回りに通路を作り……としてるうちに「あの」ドラクエの複雑な町になっていくのは本当に楽しかった。

 続編は、人が作った町に遊びにいけるようになるといいな。

世界樹の迷宮V』

 えーっと、止まってます。私、たぶん世界樹シリーズをストレートでクリアしたことないと思う。どこかで絶対止まる。来年がんばります。

 というか、『ペルソナ5』までの猶予がなさすぎたんですよ。今年のATLAS率高すぎるんですよ。

ペルソナ5

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 9月以降はほぼペルソナ。これは別で感想書きたいと思います。本当に楽しかった。

 パレスで出会う敵が3や4のようなシャドウじゃなくて、ちゃんとこれまでの悪魔になってたのがよかった。会話はあまりしなくて、ほとんどお金を脅し取ってばかりだったけど……。

 コープはほぼMAXになったんですが、竜司だけ間に合いませんでした。最初から仲間にいたのに……(なんとなく苦手で避けてしまった)。

CHAOS;CHILD

 これは現在プレイ中。来年1月からアニメーションが始まる=ネタバレ回避不能、という流れが見えてるため、それまでに間に合え!と進めています。やってみて思うけど、これネタバレされるときついと思う。

 最初のルートの終盤の様子についてはこちらをご覧ください。

 クリスマスにやることじゃないね。

Splatoon

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 あまりに時間使うので一端削除したんですが、結局再インストールしちゃったよ……。レベルも50に戻ってきたよ……。

 最近はセンサーを投げて嫌がらせをしてます。ガチマッチはS止まり。たぶん私の適性の腕はA+なんだと思う。

 こんな感じ。来年はとりあえず『サガ スカーレットグレイス』と『人喰いの大鷲トリコ』をやりたい。

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長嶋有「Mr.セメントによろしく」(『文學界』2017年1月号)

 プラモデルを最後に作ったのはいつだっただろうか、と思い起こそうとして、さっぱり思い当たらないことに気づく。おそらく小学生くらいまでさかのぼってしまうのだと思う。ひとつ思い出したのは、小学校のときの「クラブ活動」*1でプラモデルを作ったことで、簡単なのを選びすぎてすぐに終わってしまったのだった……。見通しを持てない子どもだった自分を思い出してつらい。

 短編「Mr.セメントによろしく」は、プラモデルを作る小説なのだけど、このわずか11ページの中にいい時間が流れていて、ひゅーってなった。特に「徐々に情報が公開されていく」ような書き方になっているからか、「あ、それそういうことか」という納得が後から来るのが楽しい。

 たとえば、冒頭は「爪切り」の話から始まる。一人称の主人公が、爪切りについて云々していて、それに対し、「いいよ、こっち使って」と「立花マリ」という人物が、未開封のニッパー(2600円)を渡してくれる。

 「プラモデル」という枠組みがあれば、「あ、プラモ作るのに使うってことか」とわかるけれど、まだその枠組みは提示されていないので、ここで私は「え、爪をニッパーで切るの」って思っていた。また、一人称の主人公の性別やマリとの関係もわからないので、友達なんかなー、どうかなーと思っている。

 やがて、どうもプラモデルを作ってるらしいということがわかり、「そういうことか」と納得する。しかし、どうもこの二人は……という感じで、いいでしょう。楽しいでしょう。

 主人公はプラモデルを作ったことがない人で、その視点からみる世界も楽しい。主人公はバイクのプラモデルを作ろうとし、マリはオスプレイのプラモデルを作ろうとする。

オスプレイ!」その名はたしか、普天間基地で反対運動が起こっている、悪の象徴のようなものだったはず。
「私、前から、オスプレイかっこいいって思ってたんだよね」
「へえ」そんなことを思ってたのか。
「だってさ、これが、」マリは両掌を上にかざして回転させた。
「こうだよ、こう」その両掌を垂直に横に倒して前に突き出した。これがこういといわれても、よく分からない。ずっと生真面目な表情だったせいもあり、ヘリコプターというよりは『ハリー・ポッター』とか『ロード・オブ・ザ・リング』に出てくる老魔道師が。渾身の魔術の技を放ったみたいで面白かったのだが、言わなかった。
普天間基地は日本にとって難しい問題だろうけど、少なくともメカに罪なし」格言のようなことを言い、毅然と奥に持っていった。(pp.170-171)

 接着剤のところの話も面白い。あと百式の話も。

 久しぶりに模型屋さんに行ってみたくなりました。

*1:任意参加ではなく授業時間に行われるもので……あれなんだったんだ?

2016年のデバイス類

 今年日記さぼりすぎなのでは? と思いつつ、年末の定点観測をしておこうと思います。今日はデバイス類。

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 おおお、去年の私、表作ってる。えらいぞ。更新してみましょう。

No バイス 使用用途 状態 詳細
1 VAIO Tap 自宅用デスクトップ→テレビ接続用PC Windows10にレベルアップするとともにテレビ用に降格。まだまだ元気。
2 Mac mini 自宅用サブデスクトップ 特に問題なし。娯楽用。あまり使ってないのも去年のまま。
3 古いWindowsマシン テレビ接続用PC × お亡くなりになりました。
4 VAIO Duo13 外での仕事用PC Windows8.1を維持。代替機が見つからないので壊れたら困るが、ペン回りがそろそろ危ない。
5 だんだん古くなってきたWindowsマシン 職場用デスクトップ Windows8.1維持。ちょい不安あり。
6 Surface Pro4 職場用ノートPC 主にプレゼンテーションと会議などのメモ用。Windows10。去年のPro3から変えた。
7 iPad mini2 持ち歩きタブレット 特に問題なし。電子書籍に容量が圧迫されているくらい。いつまで使えるんだろ。
8 iPad3 自宅用タブレット 元は持ち歩き用で退役したもの。あまり使ってない。
9 iPad2 お風呂用タブレット さすがにちょっと動作がもっさりしてきて苦しめ。
10 iPhone6 主力スマートフォン 少しもっさりしてきた? あと1年使う予定。
11 iPhone4s Podcastスマートフォン 電源が死にかけ。そしてTBSポッドキャストがなくなったので存在感ダウン
13 新しいWindowsマシン 自宅用デスクトップ 久しぶりにちゃんとデスクトップ買った。特に不満なし。
12 iPad Pro(でかい方) 電子書籍や大型資料閲覧 Apple Pencil、不満ありつつも便利。

 こんな感じ。デスクトップの新調が一番大きいかな。

 iPad Pro(でかい方)は、なんだかんだApple Pencilが便利です。でも頼むから消しゴムボタンつけてほしい。そしてキャップをなくしそうでこわい。電子書籍でマンガを見開きで読めるのは大変大きいです。iPad miniではマンガをあまり読まなくなりました。悪いこと言わないから、大きなタブレットでマンガを読もう。

 あと、しばらく市場から姿を消していた下記のキーボードが復活したので、即座に買い足しました。これであと5年は戦える。もう1台買っとこうかとも思っている。

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『この世界の片隅に』

 この映画を見終わって、いまの気持ちを言葉にするとなんだろうと考え、「ほっとした」だと気づいたのは、しばらくしてからのことだった。悪い映画だったという意味ではない。けれど、「すばらしかった」という言葉が浮かんでくるというのでもない。映画の後半、空襲がひどくなってからというもの、強ばっていた身体をようやく緩めることができて、私はほっとしていた。隣に人が座っていなくてよかったと思う。

 機銃掃射、という言葉を知ったのはいつのことだっただろう。

 「夏の葬列」という物語がある。その物語の中で、白い服を着た登場人物が、機銃掃射で殺される。

 機銃掃射という概念を知る前、私は空襲による死を天災のように捉えていた。それは、空から落ちてくるもの。運が悪ければ死ぬ。運が良ければ助かる。しかし、物語の中で描かれる機銃掃射は違った。そこには明確な殺意があった。

 飛行機のようなものからみたとき、人はあまりにちっぽけで、だから、「それをめがけて撃ってくる」とは思っていなかった。ちがったけれど。

 だからなのか、機銃掃射が描かれると身体がこわばる。この映画の中では、機銃掃射から逃れて、溝の中に隠れるシーンがあるのだけれど、そこで言い合いになった主人公たちは隠れたままではなく、身を起こす。そんなことをしてる場合じゃないだろうと思った。早く隠れてほしいと思っていた。

 この映画について、うまく感想が言えない。誰もが見るべき、ともあまり思わない(よく考えるとそんなこと思ったことないけど)。映画の中で原爆が落ちたとき、ああ、というため息が劇場のあちらこちらから聞こえた。

薄紅葉 天から降りてくる言葉

 一時期に比べると、詩への感受性がかなり後退した。もともと散文詩はよくわからず、ほとんどの詩がぴんとこないのだけど、短歌・俳句にしても、日常的に出会うできごとをその定型で捉えようとする構えがかなり弱くなっている。

 とはいえ、ときどきぽんと言葉が降ってくることがあることも事実で、このあいだふと思いついたのが次の句です。

 竹馬も馬のかたちをしていない

 そうですね、としか言いようがないのだが、それでは他に類似の事例が? と聞かれるとすぐには思いつかないところが気に入った(自分で思いついたはずなのに)。調べてみると、竹馬には大きく分けて二種類あり、昔は馬のかたちをしていたものもあるそうです。

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恒例のKADOKAWA電子書籍大セールですが

 どうせみんなKindleで買うんでしょ、となんとなくいじけるのですが、BOOK☆WALKERがかなり安くなっているので、その点だけお知らせしておきます。

 まずKindle版。

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 そしてこちらがBOOK☆WALKER版。

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bookwalker.jp


 Kindleの価格から、さらに70%弱のコイン(ポイント)還元が乗って、130円くらいになっています。いつものことですね。去年の様子は以下をご覧ください。

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 外伝である『君の名は。 Another Side:Earthbound』はKindleでは安くなっていませんがBOOK☆WALKERではポイント還元対象になっています。

bookwalker.jp

 ポイントは買い物して15分以内に還元され、次の買い物にすぐに使えます。永久機関……!*1 この日のために貯めておいたチェックリストが火を噴きますよ。

*1:もちろん目減りする。