原子メールの届いた夜に

空き瓶に石ころをためていくような日記です。

『世界樹の迷宮V』その3

 第2階層を突破しました。レベルは30。第2階層では全滅なし。中心ギミックは倒れる岩。FOEのうち、キリン型は倒しましたが、猿型と蠍型、そしていかにも危険すぎる象型は倒していません。一度倒しに戻ろうかな。

 第2階層のボスは初見で倒すことができましたが、途中でボスがシールド張って1ターンに500回復しはじめたときは「もうダメだ」と思いました。持続力はあるパーティですが、瞬間的な火力がないので、回復力に上回られるとじり貧になって壊滅しかねません。ユニオンスキルの「チェーンブラスト」で頭を封じることができなければ負けてたはず。5人全員のユニオンゲージを全部消費してしまうので重たいスキルですが、高確率で封じてくれるのですごく便利。

 第3階層に入ると同時に「二つ名」が解放され、マスタースキルが習得できるようになりました。全員休養を取って、スキルを振り直し。現在の状況は以下のような感じです。

職業 種族 タイプ メモ
ドラグーン ラニ 防衛型ドラグーン 防御型の二つ名を選択。ただ、しばらくは「ラインガード」中心の運用になりそう。申しわけ程度に取った「竜圧」がたまに後衛への攻撃をカットしてくれて地味に便利。パッシブスキル愛してる。
マスラオ アースラン 攻撃型マスラオ 四刀流にも惹かれますが、ここは安全に一刀流で。3層の敵の攻撃力を見ると、四刀にしなくてよかった……としみじみ思います。新たに三段討ちを入手して、敵を絶対封じるマンになりました。攻撃力がまだちょっと低いかなー。どうしよう。
ハウンド セリアン 回復型ハウンド 回復を犬に頼っているパーティなので、犬がやられちゃうといきなり大ピンチに陥るのですが、大丈夫だろうか……。新たに「防衛指示」を入手しましたが、ハウンド自体がダメージソースでもあるので、できるだけ自動回復でなんとかしたいところです。
ドラグーン アースラン 攻撃型ドラグーン 攻撃型のはずがバフ/デバフ役になりさがっていますが、新たに「トーチカ」を入手。なにこれ強すぎる。うまく反撃が決まれば大ダメージをたたき出せそう。
ウォーロック セリアン 攻撃型ウォーロック 六属性使いか三属性使いかで迷いましたが、六属性に。早まったかもしれない。新たに「ロックフォール」を入手しましたが、TP消費がきつめ。まずはTPを伸ばしていくしかないかもしれません。今後は「詠唱:多段術式」を手に入れる予定。

 「二つ名」を手に入れて調子に乗ってたのですが、第3階層の敵に前衛ドラグーンが一撃で半壊させられた瞬間に「やばい」ってなりました。いきなり殺意高すぎる。どうもここからが本番のようです。3層は音楽がとってもかっこいい。


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『世界樹の迷宮V』その2

 ついに製品版が発売されたので、体験版からデータを引き継いでプレイ中です。第1層の攻略を完了したので、記録。前回の記事はこちら。

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 ここまでの全滅回数は2回。1回目は体験版のときにヒルにやられました。レベル低いうちの毒が脅威すぎる。でも、今作は戦闘が終われば毒消えるので助かります。石化も治るよ。

 2回目は第1層のボスであるゴーレムさん。見た目がきもかわいいな! と思ってたらわらわらやってきてどうにもならず全滅。なんか仕掛けあるよなーとは思ってたんですよね……。再挑戦では無事に仕掛けを使ったので勝てました。

 以下、現在のパーティの状況です。ゴーレム突破時はレベル16。今はみんなレベル17になりました。

職業 種族 タイプ メモ
ドラグーン ラニ 防衛型ドラグーン ドラグーンその1。前衛のマスラオ守るマン。相変わらず攻撃力はウォーロックに負けているありさまですが、豊富なTPで絶対防御してくれます。ボス戦は「ラインガード」→「ガンマウント」→「ラインガード」の繰り返し。
マスラオ アースラン 攻撃型マスラオ 安定した攻撃の要。防御は薄めですが、「ラインガード」に守られています。「鎧通し」に加えて「霞斬り」が技に加わりました(睡眠付加)。それなりには寝るけど、2つ名取ったら振り直しかなー。
ハウンド セリアン 回復型ハウンド 回復役なんですけど、なんでこんなに攻撃力高いの? という万能な人。新たに取得した「ハンターショット」が敵の脚と腕をときどき封じてくれます。確実性はないけど、封じスキルが乏しいパーティにとっては嬉しい。
ドラグーン アースラン 攻撃型ドラグーン 攻撃力伸びないねー……。ダメージソースとしてはさほど期待せず、バンカー設置しつつ敵の攻撃力下げたり、味方の防御力上げたりの支援役と化しています。大丈夫か。
ウォーロック セリアン 攻撃型ウォーロック 攻撃の要その2。「ライトニング」の一点伸ばしなので、「詠唱:圧縮術式」→「ライトニング」を繰り返す人になっています。雑魚を薙ぎ払ってくれるのありがたい。

 どちらかというと持続型パーティなのですが、ウォーロックのTPが尽きるとまずいことに。第2層は乗り切れるかなー。どうかなー。第2層は音楽もいいし、足音もいいですね。

 ところでこれ書いてる最中に、お店とかでしばらく画面止めとくとNPCがしゃべり出すのに気づきました。楽しい。

『世界樹の迷宮Ⅴ』その1

 久しぶりに世界樹。「新」シリーズは(やりたいんだけど)やってないので、Ⅳ以来。ナンバリングは久々ですね。

 すでに配信されている体験版をプレイし、レベル10・3階の途中まで到達しました。体験版はレベル10でカンストしてしまうので、進行はストップ。

 プレイ感覚は、既存のシリーズとそれほど変わりません。声も(ちょっとだけ)ついてるけど、さすがに控えめ。ペルソナQの賑やかな感じもよかったですが、世界樹のナンバリングはこれくらいの方がマッチしています。

 以下、現在のパーティについて記録。まだスキル全振りしてないです。今回はスキルは序盤少なめ。二つ名で解放される達人スキルで倍増かな? スキル同士のリンクも少なめなので、「スキルツリー」という感じは弱くなっているかもしれません。

職業 種族 タイプ メモ
ドラグーン ラニ 防衛型ドラグーン ドラグーンその1。ガード系スキルとガンマウントをセットしています。そのうち「竜の咆哮」も取るかなあ。
マスラオ アースラン 攻撃型マスラオ フェンサーとどっちにしようか迷いましたがマスラオに。まだ紙防御ではありませんが、やがて紙になるかもしれない。「鎧通し」で防御力を削っていくスタイル。
ハウンド セリアン 回復型ハウンド 犬を呼ぶ回復役。「獣の癒やし」で毎ターン全体自動微少回復、「傷舐め」でターン終わりに1人自動回復、「救護支持」で1人能動回復(状態異常+HP回復)でわりと鉄壁。難点はTPが不足しそうなこと。意外と攻撃力もあるので、通常時はダメージソースにもなっています。
ドラグーン アースラン 攻撃型ドラグーン ドラグーンその2。後衛で攻撃する大砲役。ただ、通常攻撃弱いんだけど大丈夫だろうか……。前衛ドラグーンが「バンカー」立てる暇がなくなりそうなので、「バンカー」はこちらにセットしています。
ウォーロック セリアン 攻撃型ウォーロック あまり面白みのない魔法使い枠。火力が不足するかなあと思って入れてます。ライトニングを伸ばしているので、横一列への攻撃は現状強し。全体的に封じスキルが不足しているので、場合によっては転職もありかなあ。後衛ドラグーンの火力が上がってくれれば検討するかも。

 ドラグーン2枚が特徴かなあ。武器・防具が重複するので(そして慢性的資金不足)、防具は前衛ドラグーンに優先配備、武器は後衛ドラグーンに優先配備。前衛ドラグーンは転職を使ってブラニーにしましたが、後衛のアースランとの間にはステータスの差があります。なぜブラニーを前衛ドラグーンにしたかって? 小さな種族ががんばって盾役やってるの最高じゃないですか。

種族 HP TP STR INT VIT WIS AGI LUC
ラニ 72 75 12 23 24 28 20 17
アースラン 87 52 23 15 29 17 22 26

 ブラニーはアースランに比べるとHPとVITがやや低め、STRは死んでます(攻撃力が杖ウォーロックより低い)。反面、TPが高いのでガードスキルを維持するのには向いているかなあ。この無駄に高いINTとWISは何か役に立ちますか?(たぶん立たない) → WISは魔法防御に関係あるみたいです。やったー。

 製品版はあらかじめダウンロードしてあるので、発売日には製品版に移行します。FOEは、芋虫突破済。毒こわい。3FのFOEはまだ挑んでないけど勝てないだろうなあ。まだ火力不足ですね。

榊一郎『カタナなでしこ』

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 講談社タイガより。刀の拵えをつくる4人の高校生の1年を描く、よくできた青春もの。いかんせん、構成が丁寧すぎて「計算通り」の感があり、そこが小説としては退屈になってしまっているのが難点*1だけど、刀のことなど、知らないことがいくつか出てきて面白かった。

 4人の高校生は、それぞれ「刀」に関することをアナロジーにしながら、自分の人生の問題を考えていく。受け継ぐこと、表現すること、飾ること、自分であること。

 不純物。
 それは、日本人でも外国人でもない中途半端な自分のことを、指しているようで。おまえは日本人ではないから、日本刀に関わる資格はないと、言われている気がして。(第5章)

 各章ごとに視点が変わる物語の、最初と最後を務める主人公、千鶴。その悩みは、自身の生まれにあるのだけれど、その悩みの元には幻想としての「純粋な日本文化」という像がある。その像を揺さぶるような、次の箇所がよかった。

 挙げ句の果てには──
「何、この兜?」
 と呆れ混じりの声で言う千鶴。そこには、何処からどう見ても、シルクハットそのものの形をした、兜が映っていた。日本刀同様、日本の伝統文化、その精髄である筈なのに、事もあろうに手品師が使うの如きシルクハットとは。(第5章)

 検索してみるとありました。これはひどい

 「日本の伝統文化」とか「精髄」とか言われているものの中には、後世になって「典型」として単純化して捉えられているものもたくさんあるはずで、実際上においては、文化はたくさんの「不純物」でできている。こういう兜は、現在の「兜観」をゆさぶるものとして面白い。

 先生が2人出てくるのだけど、その描き方は薄くて残念。

*1:夏休みの課題図書になりそうな感じ。

宮原るり『僕らはみんな河合荘』

 以前アニメーション版を一挙放送で見てたのですが、その後原作を買っていたのです。しかし積んでいた。いつものことだ。ふと思い出して読んだところ大変面白く、最新刊まで一気に読みました。「河合荘」という下宿での集団生活ものです。

 主人公であるところの宇佐くんの1年春から始まった物語は、最新巻時点で2年の夏に。律先輩が3年になっているので、そろそろ卒業の匂いが漂いつつあります。以下、現在の住人の色んなフラグの状況。

キャラクター フラグの状態
宇佐くん 律先輩フラグ
律先輩 宇佐くんフラグ(他のフラグはほぼ折れた)。高校卒業後の進路フラグ
シロさん 小説家フラグ
麻弓さん 特になし
彩花 大学卒業後の進路フラグ
住子さん 特になし

 安定の住子さん除くと麻弓さんが不憫っぽく見えますが、もう働いてるからね。仕方ないね。

 途中の巻でも少し触れられていますが、河合荘は「永遠の居場所」としては描かれていないため、いずれこのメンバーでの「河合荘」には終わりのときが来るのだろうし、それが描かれるのだろうという予感があります。いなくなるのは、律先輩か彩花かな。麻弓さんは泣きそうだなあ。この年の3月が最終巻?

 ところで上の表を書くためにWikipedia見たんですが、最初のネームでは宇佐くんいなかったって本当ですか。

 連載開始前の初期設定の段階では宇佐は存在していなかったが、ネームを切ってみたところもともとの主人公として据えていた律が「あまりにも動かない」為、「河合荘の近所に住む、律を気になっている爽やかな男子高校生・木俣」を改造して主人公のポジションに据えたという。

僕らはみんな河合荘 - Wikipedia

 律先輩に主人公は無理だな……。

 もう一個気になってるのは、2年春から登場している椎名さん。今気づいたけどフルネーム設定されてねえ。モブか*1

 キラキラした後輩で、「実は腹黒である」などの裏設定すらなく、コミュニケーション能力も高く、完璧な人。宇佐くんと恋愛フラグが成立しかけてるような、そうでもないようななんですが、最新巻では1年生コンビで友人であるところの佐久間くんとのフラグのようなものが。

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 7巻時。この友達感よい。

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 8巻のフラグっぽい描写。

 どっちかというとこの1年生コンビの恋愛抜きでの友達みたいな感じ(それは椎名さんと宇佐くんとの関係も同じなんだけど)が好きなので、ここはあまり恋愛に発展してほしくないなあ、という感じもしてます。「佐久間」って呼び捨てするのいいよね。どうなるかなあ。

*1:住人の中にも1人だけフルネームがわからない人がいます。ただし宇佐くんも長らく不明だった。

その土地との距離

 そんなに頻繁にではないけれど、県外に出張することがある。一番多いのは隣県への出張。隣県とはいっても、それなりには遠いので、数時間かかる。そうすると、変な話ではあるのだが、下手するとその隣県よりも(飛行機を使えば)東京の方が体感的に近い、と、そういうことが起こる。

 とはいえ。

 もちろん、東京といっても羽田につくわけで、そこから目的地までは大抵結構かかる。なので、東京の方が近い、というのは時間的に見てもやはり気のせいなのだが(そして飛行機はだいぶ簡易化されたとはいえ、乗るまでに時間がかかる)、隣県はともかく、その隣の隣くらいの県になると、「東京よりも遠いなあ」という気分にはなるのだった。

 出張を繰り返していると、特定の土地については住んだことがないのにだんだん詳しくなっていく。隣県はメインになる駅の周りくらいしか詳しくなっていないけれど、色々歩き回ることになる東京だと、それなりに見知った感のある街も出てきた。

 ただ、その知識は歯抜けだ。都市全体を知っているというよりは、ばらばらのパーツだけを知っている。お茶の水とか神田とか、あのあたりが「どこがどうつながっているのか」はイメージできるけれど、そこと他の街との位置関係はよくわからない。だから、ときどき歩いて移動して突然見知った街に接続されると、「え、ここがこうつながってたの」という発見になって楽しい。

 地図をちゃんと読めば、「そりゃそうだ」なのだろうけれど。

 バスならそういうのわかって楽しいよ、という意見も聞くのだけれど、バス苦手なんですよね。

行ったことないけど知っている風景

 偽日記の人が『秒速5センチメートル』を見ていた。その末尾で、こんなことを書いていて、すごくわかると思った。

 ところで、短編連作となっているこの作品の第二話は、種子島が舞台だ。『ロボティクス:ノーツ』の登場人物たちが通っていた高校と明らかに同じ高校が舞台であり、そして、同じようにスーパーカブに乗って登下校している。「ロボティクス…」で、あきほが発作を起こして倒れたバイク置き場と同じバイク置き場で、「秒速…」の女の子は男の子の待ち伏せをしている。異なるフィクションが同じ舞台を一部共有しているという、ただそれだけのことなのだけど、何か妙に興奮してしまった。
 (第一話で男の子が「鹿児島に転校する」と言っていて、第二話がはじまって、見たことのあるような風景で、あれ、もしかすると、鹿児島って種子島のことなのか、と気づき、おっ、この高校は…となって、それがだんだん確信に変わってゆき、その過程で盛り上がってくる。)

2016-06-14

 実際のところ、『Robotics;Notes』のゲーム版では、明示されないけど『秒速5センチメートル』への言及がある(自分たちが通っていた学校がアニメーションのモデルになった、という形で)。

 特に『Robotics;Notes』では、ポケコンタブレットみたいな機器が完全に普及してる世界)でたびたび種子島の地図を見ることになるので、次第に種子島の土地勘が生まれてくる。その目で『秒速5センチメートル』を見ると、「ああ、あのあたりかな」ということがわかるようになる。そうすると、種子島には一度も行っていないのに、なんとなくよく知っている場所であるかのように感じてくる。擬似的に、そこに生きたということだ。

 同じことが起こりやすいのは鎌倉だ。最近『ハナヤマタ』を読んでいたのだけれど、次のコマだけで「あっ」って思うわけです。

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 1巻より。

 もうこういう感じの場所は基本的に鎌倉だろうと、ほとんどいったことないのに「見慣れた風景」感が出てくる。鎌倉は、とにかく色々な作品で舞台になるので、それだけその場所についての実感も強い。そういえば、『海街diary』の映画まだ見てなかったから見ないと。

[asin:B0013K6DL6:detail]